2007.09.09 Sunday
お疲れさま、とりあえずもう1試合頑張ろう。その後、9連戦&9連戦だけど…(笑)。
前日の大激戦を制して、その翌日。双方どういう戦いを見せるのか。なんとも興味深かったのだけれど、その試合開始後の第1球目を鳥谷がライトへ特大のHR。G先発久保がストライクを取りに行ったインサイドへのスライダー、やや右肩を開きながら間を作るが、腰はまったく開かず、インパクトに脚力と腕の振りのタイミングがバッチリ合う。浜風の甲子園でも入ったであろう正真正銘のHRだった。「ヨーイドンで長いのがある」というのが鳥谷1番の根拠の一つ。ところが実際はあんまり長打はなかった。それがこの大きな意味を持つ試合の初球で出る。基本的に岡田監督という人はツキに恵まれた人だと思う。「ツキだけ」とののしる人もいる(笑)。しかし大事な時にツキに恵まれるウラには、それなりの辛抱があったことは認めてやらんとね。
久保という投手は気が小さい投手だと言われる。多彩な変化球を操り、良い直球もあるのだが、重要なところで失投したり、自滅したりする場面を度々見た。だがこういう投手は、ちょっと気持ちの整理がつくと素晴らしい投球をすることがある。ヤスみたいに(笑)。
タイガースは序盤こそチャンスを作ったが、阿部がなんやかんやの変化球で攻めるのを止めて、直球とフォークの○×クイズを仕掛けて来てからは、すっかり別人になった。「直球に見える変化球」実はこれがタイガース打線がもっとも苦手とする配球なのだ。また阿部がこの二者択一をやらせると上手いんだな。こんどこそまっすぐと思っても、やっぱりフォーク。どうせフォークだろと思うとビシッとストレート。追加点が奪えない。
しかしタイガース先発、中5日の安藤がスンバラシかった。直球、スライダー、フォーク、全部良い。矢野が意図した場所に意図した軌道の球をきちんと投げる。ああ、安藤だ。前日HR打たれまくったのを見ていて、ビビってもおかしくないのに、堂々と一つ一つ投げ込んでいく。これが先発投手だよね。ホント、よく戻ってきてくれたよ。遅すぎるんだけどさ。
そして矢野。前日HRを打たれまくって、どう配球を変化させてくるかと思ったら、もうムチャクチャ攻めまくっていた。安藤のコントロールの素晴らしさもあるから、安心して行けたのはあっただろうが、しっかり内外を攻めて、時には懐もえぐって攻めた。
そしてまたバックが良く守ったね。ね、葛城、守備上手いでしょ?(笑)元々外野手だけど、左利きだから一塁は出来た方が良いポジション。あれ相当練習してるって。今年オープン戦で、またをぺたんと開いた上でワンバウンド送球をすくい上げるのを見た時ビックリしたもん。一二塁間のボールに飛びつき、一塁線の球を止め、ベースカバーの安藤に「GJ」とばかり指を差し出す。いやあ、カッコいいねえ。5番一塁の林が離脱して、桜井とともに攻守をカバーする。桜井は5番の重責と必死で戦っていて、さすがに余裕がないけれど、葛城はまだまだ試合に出られる嬉しさを爆発させ続けている。ビビリ、萎縮を撃退させるのはこういう気持ちなんだよ。
パーフェクトの安藤、立ち直った久保。試合がテンポアップして行く。気がつけば安藤はパーフェクトピッチングのまま6回ウラのマウンド。先頭の李を迎え、警戒心が強く働きすぎる。甘くなってはいけないと外でのカウント球が外れて0−2。やむなく選んだカーブも外れて0−3。打ってこない場所に慎重に直球を置いて1−3。さあこのボール、腕が伸びるところへの直球をバックスクリーンに運ばれる同点HR。惜しいねえ、ここまで上手くやってきたのに。四球を嫌がってHRを食うか。まあ後悔してもしゃあないな。ソロHRはOKだ。ここは安藤、後続を寄せ付けず6回を投げきる。さすが安藤だよ。遅すぎるんだけどさ(笑)。まあここから中5日なりで勝ちまくってくれるから許すよ(笑)。
7回表。不思議なもんでね。負けている時は投球に集中できるんだけど、リードをもらった途端に邪念が入ったりするんだよね。ところが桜井も気負ってるね、ボール球に手が出て楽にしちゃった。若いなぁ。ここはしっかりプレッシャーをかければ久保の方からいろいろ考えてくれるところなんだから。そう、葛城上手いぞ。じっくり見極めてカウント1−3。5球目、甘いフォークをファール。狙っていたが、わずかにタイミングが早すぎた。6球目、フォーク、ジャストミート、どうだ、入った!ホームラン!やった!葛城!凄いぞ!打球を見定めて、右の拳を振り上げる。ボールにすべきフォークが落ちきらないところ、右の壁をしっかり作って、バットの軌道はインサイドアウト、左足の送り込みでしっかり体を回転させて飛ばす。フォーク打ちの高度な技術。練習したんだなぁ、葛城。落ちる変化球には弱い打者という印象があった。使われても結果を出せずにいたけど、この日が来るのを心に描きながら、どうやって落ちる球を打つか練習してたんだなぁ。葛城の活躍は本当に嬉しいね。結果的に同級生の安藤に大きな大きな今季初白星というプレゼントもできて、カッコ良いよ葛城。
さて7回ウラ。ジェフがこの日は宿舎にて静養。発表は腹痛ということだが、真実はわからない。江草にスイッチ。大丈夫、いつもどおり適当に投げなさい。なんとかなる(笑)。なんとかなるどこじゃないね。左キラー代打大道をフォークで三振、高橋由にはシングルを打たれたが、小笠原をフォークで空振り三振。ほらね、大丈夫だって。二岡を迎えて渡辺。大丈夫。いつもどおり投げれば抑えられる。二岡の大好きなアウトハイに球が止まるチェンジアップで空振りを取って、苦手なインロー直球でストライク見逃し取って、最後はスライダーで泳がせようと思ったら失投でど真ん中に行ったけど、シーツの真っ正面への強いゴロ、結果オーライ結果オーライ。ナベの力ならできるんだって。ナイスP!江草、渡辺!
8回ウラは久保田。行かしたくはないけど、昨日の今日だから行かさないワケにはいかない。そうでなきゃ久保田がおさまらないだろうからね。そういえば阿部はあんまり調子良くないね。2−3か一ゴロ。さあスンヨプだ。インコースに強いストレート、そうだ。最後はスライダー、ちょっと甘いけど二ゴロ、よっしゃ!さああと一人だよ、ホリンズ。うーん力んだねぇ、四球。スライダーが引っかかるなぁ。代打清水かイヤだなぁ。まっすぐをレフト前、二死一二塁。バッター谷。頑張れ久保田、こればっかりだけど頑張れ久保田。初球インハイに構える矢野、直球はアウトローへボール。ホント頑張れ久保田。2球目もインハイに構える矢野。そう攻める気持ちだ。ボールはインコースベルト付近、打ち上げた遊飛!オッケー。良かったよう、ホント良かったよう。
9回ウラは藤川。ここまでタイガースの攻撃時、ジャイアンツも素晴らしい攻守を度々見せて、なんとか流れを変えようとしているがそれを許さない。球児頼むよ。G2番矢野、直球2つ空振りの後、3球目高めを狙った直球がスピンかかり切らず甘く入りレフト左に二塁打。なんてこったい。
しかしここからが藤川球児。矢野の気持ちも今日は攻めてるよ。インハイに直球を続けまくる。打ってみろ、打ってみろ、打ってみろ。変化球も遊び球も要らない。打ってみろ!空振り三振!よっしゃあ!
一死二塁、小笠原。当たり前のようにインハイにミットを構える矢野。当たり前のようにインハイに直球を投げる球児。打ってみろ!上がった捕邪飛!よっしゃあツーアウト!
二死二塁、二岡。代走に鈴木尚、でもそんなの関係ねえ。インハイに矢野のミット、そこより外だけどストレート空振り。2球目インハイに矢野のミット、そこより真ん中だけどストレート、上がった!矢野ガッツポーズ!おっと赤星ずいぶん前にいた、下がる下がる、こら送風機止めんかい!足が止まった、落ちてきた、ガッチリキャッチ、試合終了!両手をひろげて笑顔の藤川!っしゃあああ、勝ったぜ!満面の笑みの金本が藤川の肩を揉む。ホントお疲れさんね。久保を打てなくて悪かったなぁ。しんどい試合だったけど、みんなでよう守ったよ。ナイスゲーム。
一気一気で首位まで来ちゃった。もうこうなりゃ成り行きまかせだな。みんなで思いやりながら、他人に頼らず自分の役目を精一杯果たす。自分の役目ができたなら、チームメイトの役に立つようにもうちょっと頑張る。もうそれを続けていくしかないもんね。うん、強いよ。負けないよ。Go!タイガース!
前日の大激戦を制して、その翌日。双方どういう戦いを見せるのか。なんとも興味深かったのだけれど、その試合開始後の第1球目を鳥谷がライトへ特大のHR。G先発久保がストライクを取りに行ったインサイドへのスライダー、やや右肩を開きながら間を作るが、腰はまったく開かず、インパクトに脚力と腕の振りのタイミングがバッチリ合う。浜風の甲子園でも入ったであろう正真正銘のHRだった。「ヨーイドンで長いのがある」というのが鳥谷1番の根拠の一つ。ところが実際はあんまり長打はなかった。それがこの大きな意味を持つ試合の初球で出る。基本的に岡田監督という人はツキに恵まれた人だと思う。「ツキだけ」とののしる人もいる(笑)。しかし大事な時にツキに恵まれるウラには、それなりの辛抱があったことは認めてやらんとね。
久保という投手は気が小さい投手だと言われる。多彩な変化球を操り、良い直球もあるのだが、重要なところで失投したり、自滅したりする場面を度々見た。だがこういう投手は、ちょっと気持ちの整理がつくと素晴らしい投球をすることがある。ヤスみたいに(笑)。
タイガースは序盤こそチャンスを作ったが、阿部がなんやかんやの変化球で攻めるのを止めて、直球とフォークの○×クイズを仕掛けて来てからは、すっかり別人になった。「直球に見える変化球」実はこれがタイガース打線がもっとも苦手とする配球なのだ。また阿部がこの二者択一をやらせると上手いんだな。こんどこそまっすぐと思っても、やっぱりフォーク。どうせフォークだろと思うとビシッとストレート。追加点が奪えない。
しかしタイガース先発、中5日の安藤がスンバラシかった。直球、スライダー、フォーク、全部良い。矢野が意図した場所に意図した軌道の球をきちんと投げる。ああ、安藤だ。前日HR打たれまくったのを見ていて、ビビってもおかしくないのに、堂々と一つ一つ投げ込んでいく。これが先発投手だよね。ホント、よく戻ってきてくれたよ。遅すぎるんだけどさ。
そして矢野。前日HRを打たれまくって、どう配球を変化させてくるかと思ったら、もうムチャクチャ攻めまくっていた。安藤のコントロールの素晴らしさもあるから、安心して行けたのはあっただろうが、しっかり内外を攻めて、時には懐もえぐって攻めた。
そしてまたバックが良く守ったね。ね、葛城、守備上手いでしょ?(笑)元々外野手だけど、左利きだから一塁は出来た方が良いポジション。あれ相当練習してるって。今年オープン戦で、またをぺたんと開いた上でワンバウンド送球をすくい上げるのを見た時ビックリしたもん。一二塁間のボールに飛びつき、一塁線の球を止め、ベースカバーの安藤に「GJ」とばかり指を差し出す。いやあ、カッコいいねえ。5番一塁の林が離脱して、桜井とともに攻守をカバーする。桜井は5番の重責と必死で戦っていて、さすがに余裕がないけれど、葛城はまだまだ試合に出られる嬉しさを爆発させ続けている。ビビリ、萎縮を撃退させるのはこういう気持ちなんだよ。
パーフェクトの安藤、立ち直った久保。試合がテンポアップして行く。気がつけば安藤はパーフェクトピッチングのまま6回ウラのマウンド。先頭の李を迎え、警戒心が強く働きすぎる。甘くなってはいけないと外でのカウント球が外れて0−2。やむなく選んだカーブも外れて0−3。打ってこない場所に慎重に直球を置いて1−3。さあこのボール、腕が伸びるところへの直球をバックスクリーンに運ばれる同点HR。惜しいねえ、ここまで上手くやってきたのに。四球を嫌がってHRを食うか。まあ後悔してもしゃあないな。ソロHRはOKだ。ここは安藤、後続を寄せ付けず6回を投げきる。さすが安藤だよ。遅すぎるんだけどさ(笑)。まあここから中5日なりで勝ちまくってくれるから許すよ(笑)。
7回表。不思議なもんでね。負けている時は投球に集中できるんだけど、リードをもらった途端に邪念が入ったりするんだよね。ところが桜井も気負ってるね、ボール球に手が出て楽にしちゃった。若いなぁ。ここはしっかりプレッシャーをかければ久保の方からいろいろ考えてくれるところなんだから。そう、葛城上手いぞ。じっくり見極めてカウント1−3。5球目、甘いフォークをファール。狙っていたが、わずかにタイミングが早すぎた。6球目、フォーク、ジャストミート、どうだ、入った!ホームラン!やった!葛城!凄いぞ!打球を見定めて、右の拳を振り上げる。ボールにすべきフォークが落ちきらないところ、右の壁をしっかり作って、バットの軌道はインサイドアウト、左足の送り込みでしっかり体を回転させて飛ばす。フォーク打ちの高度な技術。練習したんだなぁ、葛城。落ちる変化球には弱い打者という印象があった。使われても結果を出せずにいたけど、この日が来るのを心に描きながら、どうやって落ちる球を打つか練習してたんだなぁ。葛城の活躍は本当に嬉しいね。結果的に同級生の安藤に大きな大きな今季初白星というプレゼントもできて、カッコ良いよ葛城。
さて7回ウラ。ジェフがこの日は宿舎にて静養。発表は腹痛ということだが、真実はわからない。江草にスイッチ。大丈夫、いつもどおり適当に投げなさい。なんとかなる(笑)。なんとかなるどこじゃないね。左キラー代打大道をフォークで三振、高橋由にはシングルを打たれたが、小笠原をフォークで空振り三振。ほらね、大丈夫だって。二岡を迎えて渡辺。大丈夫。いつもどおり投げれば抑えられる。二岡の大好きなアウトハイに球が止まるチェンジアップで空振りを取って、苦手なインロー直球でストライク見逃し取って、最後はスライダーで泳がせようと思ったら失投でど真ん中に行ったけど、シーツの真っ正面への強いゴロ、結果オーライ結果オーライ。ナベの力ならできるんだって。ナイスP!江草、渡辺!
8回ウラは久保田。行かしたくはないけど、昨日の今日だから行かさないワケにはいかない。そうでなきゃ久保田がおさまらないだろうからね。そういえば阿部はあんまり調子良くないね。2−3か一ゴロ。さあスンヨプだ。インコースに強いストレート、そうだ。最後はスライダー、ちょっと甘いけど二ゴロ、よっしゃ!さああと一人だよ、ホリンズ。うーん力んだねぇ、四球。スライダーが引っかかるなぁ。代打清水かイヤだなぁ。まっすぐをレフト前、二死一二塁。バッター谷。頑張れ久保田、こればっかりだけど頑張れ久保田。初球インハイに構える矢野、直球はアウトローへボール。ホント頑張れ久保田。2球目もインハイに構える矢野。そう攻める気持ちだ。ボールはインコースベルト付近、打ち上げた遊飛!オッケー。良かったよう、ホント良かったよう。
9回ウラは藤川。ここまでタイガースの攻撃時、ジャイアンツも素晴らしい攻守を度々見せて、なんとか流れを変えようとしているがそれを許さない。球児頼むよ。G2番矢野、直球2つ空振りの後、3球目高めを狙った直球がスピンかかり切らず甘く入りレフト左に二塁打。なんてこったい。
しかしここからが藤川球児。矢野の気持ちも今日は攻めてるよ。インハイに直球を続けまくる。打ってみろ、打ってみろ、打ってみろ。変化球も遊び球も要らない。打ってみろ!空振り三振!よっしゃあ!
一死二塁、小笠原。当たり前のようにインハイにミットを構える矢野。当たり前のようにインハイに直球を投げる球児。打ってみろ!上がった捕邪飛!よっしゃあツーアウト!
二死二塁、二岡。代走に鈴木尚、でもそんなの関係ねえ。インハイに矢野のミット、そこより外だけどストレート空振り。2球目インハイに矢野のミット、そこより真ん中だけどストレート、上がった!矢野ガッツポーズ!おっと赤星ずいぶん前にいた、下がる下がる、こら送風機止めんかい!足が止まった、落ちてきた、ガッチリキャッチ、試合終了!両手をひろげて笑顔の藤川!っしゃあああ、勝ったぜ!満面の笑みの金本が藤川の肩を揉む。ホントお疲れさんね。久保を打てなくて悪かったなぁ。しんどい試合だったけど、みんなでよう守ったよ。ナイスゲーム。
一気一気で首位まで来ちゃった。もうこうなりゃ成り行きまかせだな。みんなで思いやりながら、他人に頼らず自分の役目を精一杯果たす。自分の役目ができたなら、チームメイトの役に立つようにもうちょっと頑張る。もうそれを続けていくしかないもんね。うん、強いよ。負けないよ。Go!タイガース!