2007.09.16 Sunday
なんていう1行で済むゲームちゃうがな(笑)。
でも、ひょっとしたらドラゴンズに勝つと言うことはそういうことなんじゃないかなと思ったりもする。
敵としてドラゴンズと相対するということは、自分の内なる暗部を陳列されるようなものだ。「ほら、これがお前の臆病な気持ちだ。これがお前の怠けた結果だ。これがお前の劣等感だ…」妖術で容赦なく心の中を攻めてくる。いやこれ、たいがいイメージに過ぎないんだけど、だけど彼らわかっててやってるよね。例えばドラゴンズの応援スタイル、相手を追いつめるような暗い曲調を多用するでしょ?
もちろん技術の高さが強さの秘訣だ。お前はこういうプレーヤーになるために徹底的に練習してこい!ドラゴンズの選手たちから、オレはこのミッションを成功させるためには練習して来たんだという凄みを感じる時がある。精度の高さ、怖さ、青く沈む暗闇、流れない空気、人工的な配色の要塞…(笑)。
そこで、それに対抗するのは、輝くような黄色い光、吹き渡る風、自然の緑(笑)。無邪気な子どもの叫びと、無邪気な風船上げ。わーい!タイガース勝ったでーやったー!という、単純極まりない明るさ(笑)。
以上ドラゴンズ屋外デーゲーム7連敗(1勝8敗)についての考察(笑)。
心配の種、ジェフ。走るのはきつそうだが大丈夫だね、良かった。そして久保田も、球児も大丈夫!終盤のゲッツーラッシュ、最高だったね!
1回表、先頭安藤が重苦しく立ち上がる。井端を軽く打ち取ったのに、荒木、ノリにはカウントを悪くして、ヒットと四球。ウッズの前に走者をためてしまう。ウッズに外角低め入らず0−2、インハイを狙った3球目が魅入られたように甘くなる。乾いた音、センターバックスクリーンに飛び込む先制3ランHR!…だと、誰もが思ったのだが、センター桜井の諦めたような追い方が突如として「あれ?」と止まって、逆にフェンス手前から前進してキャッチ。広澤コーチ曰く、横から見ていた金本が「どこまで飛んでいくんだろ?」と思っていたら突然逆風が吹いたんだってさ。見たか!これが「念」の力じゃ(笑)。森野もしっかり打ってきたが打球上がらず二ゴロ。なんとか切り抜ける。
タイガースも初回先頭鳥谷死球でさあ!となったが、2番に入れた濱中以後、策もなく走者釘付け、イカンよ。
安藤は2回も苦しい。どうしてもボールボールと入ってしまう。前の日が前の日だったから慎重になるのは当然だけど、自信なさそうな感じに見えた。連打と暴投で無死二三塁。打者藤井に対してカウント2−3からエイヤと投げた投げた直球を弾き返され前進守備の三遊間を破る先制タイムリーヒット!…だと思う間もなく(笑)鳥谷が横っ飛びでキャッチ!二走を見て三走を見て、一塁でアウト!うおおおお!ナイスプレートリ!よう反応した!2回表無死二三塁で前進守備ってのは、あまりにも追いつめられすぎだと思ったが、すごい集中だったね。このプレーでバッテリーとも頭がクールダウンできたのか、次の小笠原のところでカーブを一つ練習、左打者のインサイドへの直球の練習、そしてフォークの練習。これで一気にメドが立った。小笠原三振、井端は外フォークを当てただけ、でもフラフラと二遊間後方へ、関本腕を伸ばしてキャッチ、OK!ドラゴンズ無死二三塁で無得点!
BUTだがしかし、小笠原打てん。外いっぱいに、内いっぱいに、直球、カーブ、シンカー、スライダー。なんなんだこの制球力は。またしてもしばらくノーヒット。これだけのコントロールを身につけるためには、どんな練習をしてきたんだろうね。直球にしたって、変化球にしたって、ビックリするような球はない。だけど、帝国軍タニシゲ参謀の思い描く「悪の配球」にビタリビタリと放り込んでくるから、タイガースの各打者が「ごめんなさい、そこは打てないんです」と自白に追い込まれてしまう(笑)。
試合は0−0のまま。そして「悪の攻撃」が始まる。6回表、先頭荒木、フラフラと右中間前方へ「今日はセンター桜井か、ほら、ここが弱いところだろ?」。桜井追いつけず、飛び込めず、止められず、二塁打となって無死二塁でクリーンアップ。右方向に意識があるノリに対して、釣ったり誘ったりするもカウント1−3、内角で引っかけさせるつもりのシュート系が甘くなって、ノリが難なく二ゴロで進塁打。もっと強く打てる球だったけど、エンドランの時のように右に転がす意識が強く助かった部分もある。ただ、五輪代表の時みたいに、喜んで自己犠牲するノリ。ドラゴンズも必死だわ。一死三塁でウッズ、いやあここはさすがにゴリゴリ行けないわな。最後は「座り敬遠」で一死一三塁。さあウッズと勝負させてやれなくて悪かった。だけどこの試合は機先を制する必要があった昨日とは違って、とにかく絶対に勝たなきゃいけない試合。いくらなんでもここでウッズとの勝負はないからな。その悔しさをぶつけるように森野にビシビシ直球勝負。外へはシュート回転をかけて、内へは体重をどーんと乗せる強い球。矢野の要求とまったく狂いなく、内でボール、外でストライク1−1、内でファール2−1、あれ?と思わせる内連続はボールで2−2、さあ次はどっちだ?それともフォーク?森野を完全にパニックさせてアウトローへ最高の一球!森野はただ見送るのみ!この三振は凄かった!盛り上がった!李をかんたんにツマリ右飛で3アウトチェンジ!安藤カッコイイ!ムショ暮らしの時がウソのよう!(by おちちゃん)
6回裏は安藤から。ここは仕方ないか、代打野口。なんでこんなの打てないかねぇ、カーンって感じで軽く右中間に弾き返す。間を破らなかったが、果敢に二塁を目指す野口さん、うわっ大丈夫か?パカラっパカラっ、おお、ヘッドスライディング!Dのセンター李も大したことないね送球それて二塁セーフ!ヒヒーン!こっちも同じように「弱いセンター(D基準)」を攻めたったで!今なんか走ってなかった?(笑)
バント+鳥谷=不安。打席でも塁上でも(笑)。しかしここは完璧なバント、一塁もセーフになっちゃえ!ああアウト、一死三塁。そしてここに今日2番でライトスタメンの濱中。
初球、内に切れ込むスライダー打った!大きい!ああファール惜しい…。次もファールで2−0追い込まれた、辛いか…。
テレビの中継ではベンチにいる濱中の顔がよく映る。黒い大きな目、やさしそうな微笑み。その表情は、ベンチに控えていなきゃいけない悔しさと、焦りを必死に隠しているように感じた。代打で使われても、その気持ちが空転し、ストライクを見て、ボールを振る悪循環。だがあの東京ドーム3戦目、2番先発に入って追撃のHRを打って、10連勝に貢献した。調子は上がっている!使ってくれ!
しかし指揮官は不振の桜井に代えて濱中を使うという単純な手は採らなかった。二人を併用させたり、濱中を相変わらず待機させたりしながら、桜井の復調を優先させようとしている。それは当然のことだと思う。濱中も理解できることだろう。理解していてもなお、あふれる思いがあったのだろう。この打席、濱中の集中は尋常じゃなかった。内へ外へ釣ってくる、あるいは決めに来る速球を見極める。小笠原もここが勝負、力で来ている。濱中は力勝負に弱い、谷繁はそう見ている。カウント2−3、6球目、抜き球を辛うじて当ててファール、これが大きかった。7球目直球、やや低め真ん中、シンカーの後なら打てまい!バッテリーが自信を持って選択した直球を濱中は自信を持って待っていた。打った瞬間、距離も方向も間違いなくスタンドインすることがわかった。理想的な角度で上がった白球が、左中間の奥深くに消える。先制2ランHR。おそらく濱中は、この打球を打つことしか考えていなかったのだろう。外野フライで良いとか、外なら右方向へとか、そんなことは一切考えていなかったと思う。あの制球力の良い小笠原から、「甘いボールを左中間奥深くに放り込む」というイメージだけを持って打席に入り、それをやってのけた。それを別の言い方で、「無心」と言うのかも知れない。濱中もそこそこHRを打っているが、こんなHRはそうないだろう。
実は私は感情の起伏が激しくない方だ。鳥谷ほどではないにせよ(笑)。それでも6回表、安藤が森野を仕留めたアウトローの直球、そして濱中がHRを打った瞬間、じわっと涙が出た。苦しかったであろう彼らの意地が、テレビに映る小さなボールに見えたから。
良かったな、濱ちゃん、安藤!
でも、ひょっとしたらドラゴンズに勝つと言うことはそういうことなんじゃないかなと思ったりもする。
敵としてドラゴンズと相対するということは、自分の内なる暗部を陳列されるようなものだ。「ほら、これがお前の臆病な気持ちだ。これがお前の怠けた結果だ。これがお前の劣等感だ…」妖術で容赦なく心の中を攻めてくる。いやこれ、たいがいイメージに過ぎないんだけど、だけど彼らわかっててやってるよね。例えばドラゴンズの応援スタイル、相手を追いつめるような暗い曲調を多用するでしょ?
もちろん技術の高さが強さの秘訣だ。お前はこういうプレーヤーになるために徹底的に練習してこい!ドラゴンズの選手たちから、オレはこのミッションを成功させるためには練習して来たんだという凄みを感じる時がある。精度の高さ、怖さ、青く沈む暗闇、流れない空気、人工的な配色の要塞…(笑)。
そこで、それに対抗するのは、輝くような黄色い光、吹き渡る風、自然の緑(笑)。無邪気な子どもの叫びと、無邪気な風船上げ。わーい!タイガース勝ったでーやったー!という、単純極まりない明るさ(笑)。
以上ドラゴンズ屋外デーゲーム7連敗(1勝8敗)についての考察(笑)。
心配の種、ジェフ。走るのはきつそうだが大丈夫だね、良かった。そして久保田も、球児も大丈夫!終盤のゲッツーラッシュ、最高だったね!
1回表、先頭安藤が重苦しく立ち上がる。井端を軽く打ち取ったのに、荒木、ノリにはカウントを悪くして、ヒットと四球。ウッズの前に走者をためてしまう。ウッズに外角低め入らず0−2、インハイを狙った3球目が魅入られたように甘くなる。乾いた音、センターバックスクリーンに飛び込む先制3ランHR!…だと、誰もが思ったのだが、センター桜井の諦めたような追い方が突如として「あれ?」と止まって、逆にフェンス手前から前進してキャッチ。広澤コーチ曰く、横から見ていた金本が「どこまで飛んでいくんだろ?」と思っていたら突然逆風が吹いたんだってさ。見たか!これが「念」の力じゃ(笑)。森野もしっかり打ってきたが打球上がらず二ゴロ。なんとか切り抜ける。
タイガースも初回先頭鳥谷死球でさあ!となったが、2番に入れた濱中以後、策もなく走者釘付け、イカンよ。
安藤は2回も苦しい。どうしてもボールボールと入ってしまう。前の日が前の日だったから慎重になるのは当然だけど、自信なさそうな感じに見えた。連打と暴投で無死二三塁。打者藤井に対してカウント2−3からエイヤと投げた投げた直球を弾き返され前進守備の三遊間を破る先制タイムリーヒット!…だと思う間もなく(笑)鳥谷が横っ飛びでキャッチ!二走を見て三走を見て、一塁でアウト!うおおおお!ナイスプレートリ!よう反応した!2回表無死二三塁で前進守備ってのは、あまりにも追いつめられすぎだと思ったが、すごい集中だったね。このプレーでバッテリーとも頭がクールダウンできたのか、次の小笠原のところでカーブを一つ練習、左打者のインサイドへの直球の練習、そしてフォークの練習。これで一気にメドが立った。小笠原三振、井端は外フォークを当てただけ、でもフラフラと二遊間後方へ、関本腕を伸ばしてキャッチ、OK!ドラゴンズ無死二三塁で無得点!
BUTだがしかし、小笠原打てん。外いっぱいに、内いっぱいに、直球、カーブ、シンカー、スライダー。なんなんだこの制球力は。またしてもしばらくノーヒット。これだけのコントロールを身につけるためには、どんな練習をしてきたんだろうね。直球にしたって、変化球にしたって、ビックリするような球はない。だけど、帝国軍タニシゲ参謀の思い描く「悪の配球」にビタリビタリと放り込んでくるから、タイガースの各打者が「ごめんなさい、そこは打てないんです」と自白に追い込まれてしまう(笑)。
試合は0−0のまま。そして「悪の攻撃」が始まる。6回表、先頭荒木、フラフラと右中間前方へ「今日はセンター桜井か、ほら、ここが弱いところだろ?」。桜井追いつけず、飛び込めず、止められず、二塁打となって無死二塁でクリーンアップ。右方向に意識があるノリに対して、釣ったり誘ったりするもカウント1−3、内角で引っかけさせるつもりのシュート系が甘くなって、ノリが難なく二ゴロで進塁打。もっと強く打てる球だったけど、エンドランの時のように右に転がす意識が強く助かった部分もある。ただ、五輪代表の時みたいに、喜んで自己犠牲するノリ。ドラゴンズも必死だわ。一死三塁でウッズ、いやあここはさすがにゴリゴリ行けないわな。最後は「座り敬遠」で一死一三塁。さあウッズと勝負させてやれなくて悪かった。だけどこの試合は機先を制する必要があった昨日とは違って、とにかく絶対に勝たなきゃいけない試合。いくらなんでもここでウッズとの勝負はないからな。その悔しさをぶつけるように森野にビシビシ直球勝負。外へはシュート回転をかけて、内へは体重をどーんと乗せる強い球。矢野の要求とまったく狂いなく、内でボール、外でストライク1−1、内でファール2−1、あれ?と思わせる内連続はボールで2−2、さあ次はどっちだ?それともフォーク?森野を完全にパニックさせてアウトローへ最高の一球!森野はただ見送るのみ!この三振は凄かった!盛り上がった!李をかんたんにツマリ右飛で3アウトチェンジ!安藤カッコイイ!ムショ暮らしの時がウソのよう!(by おちちゃん)
6回裏は安藤から。ここは仕方ないか、代打野口。なんでこんなの打てないかねぇ、カーンって感じで軽く右中間に弾き返す。間を破らなかったが、果敢に二塁を目指す野口さん、うわっ大丈夫か?パカラっパカラっ、おお、ヘッドスライディング!Dのセンター李も大したことないね送球それて二塁セーフ!ヒヒーン!こっちも同じように「弱いセンター(D基準)」を攻めたったで!今なんか走ってなかった?(笑)
バント+鳥谷=不安。打席でも塁上でも(笑)。しかしここは完璧なバント、一塁もセーフになっちゃえ!ああアウト、一死三塁。そしてここに今日2番でライトスタメンの濱中。
初球、内に切れ込むスライダー打った!大きい!ああファール惜しい…。次もファールで2−0追い込まれた、辛いか…。
テレビの中継ではベンチにいる濱中の顔がよく映る。黒い大きな目、やさしそうな微笑み。その表情は、ベンチに控えていなきゃいけない悔しさと、焦りを必死に隠しているように感じた。代打で使われても、その気持ちが空転し、ストライクを見て、ボールを振る悪循環。だがあの東京ドーム3戦目、2番先発に入って追撃のHRを打って、10連勝に貢献した。調子は上がっている!使ってくれ!
しかし指揮官は不振の桜井に代えて濱中を使うという単純な手は採らなかった。二人を併用させたり、濱中を相変わらず待機させたりしながら、桜井の復調を優先させようとしている。それは当然のことだと思う。濱中も理解できることだろう。理解していてもなお、あふれる思いがあったのだろう。この打席、濱中の集中は尋常じゃなかった。内へ外へ釣ってくる、あるいは決めに来る速球を見極める。小笠原もここが勝負、力で来ている。濱中は力勝負に弱い、谷繁はそう見ている。カウント2−3、6球目、抜き球を辛うじて当ててファール、これが大きかった。7球目直球、やや低め真ん中、シンカーの後なら打てまい!バッテリーが自信を持って選択した直球を濱中は自信を持って待っていた。打った瞬間、距離も方向も間違いなくスタンドインすることがわかった。理想的な角度で上がった白球が、左中間の奥深くに消える。先制2ランHR。おそらく濱中は、この打球を打つことしか考えていなかったのだろう。外野フライで良いとか、外なら右方向へとか、そんなことは一切考えていなかったと思う。あの制球力の良い小笠原から、「甘いボールを左中間奥深くに放り込む」というイメージだけを持って打席に入り、それをやってのけた。それを別の言い方で、「無心」と言うのかも知れない。濱中もそこそこHRを打っているが、こんなHRはそうないだろう。
実は私は感情の起伏が激しくない方だ。鳥谷ほどではないにせよ(笑)。それでも6回表、安藤が森野を仕留めたアウトローの直球、そして濱中がHRを打った瞬間、じわっと涙が出た。苦しかったであろう彼らの意地が、テレビに映る小さなボールに見えたから。
良かったな、濱ちゃん、安藤!