2007.10.19 Friday
両チームを支えてきたスーパーエース同士の対決は、スーパーな投手戦にはならなかった。ビジネス側(特にテレビ関係者)の思惑通りに接戦にもならなかった。だけど素晴らしい試合だったよ。セギノールの先制3ランHRがあまりにも重かった。だけど、成瀬に心理的揺さぶりをかけるために言ったというダルの挑発、圧力を掛け続けるF打線の集中、稲葉のラッキーヒット、シリーズ不調を極めたセギノールの必死さ、どうしてもここで切りたいという成瀬の心理…そこにいたるまでの物語があってのことだから仕方ないよなぁ。バッテリーが考え抜いて選択したタイミングを外す低い変化球。完全に崩されながらも、当てることをあきらめずに最後まで振り切ったセギノールを称えよう。
風邪っぴきのダルも本調子ではないが、そこはもうスレてるからね、この投手は(笑)。もう10年もエースを張っているかのように押したり引いたり。まったく気負わずに打ち取っていく。降板直前は制球が不安定だったが掴まることなく6&2/3回。そしてイニング途中で降板となって、不機嫌にボールを放り投げる「やんちゃ」。ガキの荒々しさと、オヤジのような老獪を併せ持つ面白いヤツ(笑)。
期待したノムさんの解説は、場内の盛り上がりすぎと、アナと力量不足のためか、ちょっと物足りなかったような。7回マリーンズの拙攻に「これでは日本一になれない」と言い切ったところが真骨頂かな。たぶんね、静かな別室で自由に「野村スコープ」を使えるようにして、E嶋捕手に向かって自由に語らせる…そういうスタイルで解説させれば一番面白いと思うよ(笑)。
「決戦!ダルビッシュvs成瀬(略して「ダル瀬」)」で敗れたマリーンズは、悔しいけれど悔いなしだろう。レギュラーシーズンよりも短期決戦で強くなる頼もしさは十分見せたし、大技小技、硬軟合わせ持った攻撃力は見事だった。
この試合の本当のハイライトは、試合終了後だった。両チームが、素晴らしい戦いを演出してくれた札幌ドームのファンに十分感謝の気持ちを表す時間をとって、いろんな思いがゴチャゴチャになった空間をクールダウンする豊かなひととき。そして直前まで火花を散らした敵同士、戦い終わってノーサイド。体を寄せ合い、ねぎらいの言葉を交わし、お互いの健闘を称え合う。「日本シリーズも勝てよ」「五輪予選でまた会おう」「長い間お疲れさまでした」いろんな言葉と気持ちが行き交う。
すべてがうまく行っているわけではないが、少なくとも現場レベルでは良い方向に向かっている。そう思わせる07パ・リーグの美しい閉幕だった。
風邪っぴきのダルも本調子ではないが、そこはもうスレてるからね、この投手は(笑)。もう10年もエースを張っているかのように押したり引いたり。まったく気負わずに打ち取っていく。降板直前は制球が不安定だったが掴まることなく6&2/3回。そしてイニング途中で降板となって、不機嫌にボールを放り投げる「やんちゃ」。ガキの荒々しさと、オヤジのような老獪を併せ持つ面白いヤツ(笑)。
期待したノムさんの解説は、場内の盛り上がりすぎと、アナと力量不足のためか、ちょっと物足りなかったような。7回マリーンズの拙攻に「これでは日本一になれない」と言い切ったところが真骨頂かな。たぶんね、静かな別室で自由に「野村スコープ」を使えるようにして、E嶋捕手に向かって自由に語らせる…そういうスタイルで解説させれば一番面白いと思うよ(笑)。
「決戦!ダルビッシュvs成瀬(略して「ダル瀬」)」で敗れたマリーンズは、悔しいけれど悔いなしだろう。レギュラーシーズンよりも短期決戦で強くなる頼もしさは十分見せたし、大技小技、硬軟合わせ持った攻撃力は見事だった。
この試合の本当のハイライトは、試合終了後だった。両チームが、素晴らしい戦いを演出してくれた札幌ドームのファンに十分感謝の気持ちを表す時間をとって、いろんな思いがゴチャゴチャになった空間をクールダウンする豊かなひととき。そして直前まで火花を散らした敵同士、戦い終わってノーサイド。体を寄せ合い、ねぎらいの言葉を交わし、お互いの健闘を称え合う。「日本シリーズも勝てよ」「五輪予選でまた会おう」「長い間お疲れさまでした」いろんな言葉と気持ちが行き交う。
すべてがうまく行っているわけではないが、少なくとも現場レベルでは良い方向に向かっている。そう思わせる07パ・リーグの美しい閉幕だった。