自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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美しき閉幕
初代クラシリパ王はファイターズ、日本シリーズ進出決定!
両チームを支えてきたスーパーエース同士の対決は、スーパーな投手戦にはならなかった。ビジネス側(特にテレビ関係者)の思惑通りに接戦にもならなかった。だけど素晴らしい試合だったよ。セギノールの先制3ランHRがあまりにも重かった。だけど、成瀬に心理的揺さぶりをかけるために言ったというダルの挑発、圧力を掛け続けるF打線の集中、稲葉のラッキーヒット、シリーズ不調を極めたセギノールの必死さ、どうしてもここで切りたいという成瀬の心理…そこにいたるまでの物語があってのことだから仕方ないよなぁ。バッテリーが考え抜いて選択したタイミングを外す低い変化球。完全に崩されながらも、当てることをあきらめずに最後まで振り切ったセギノールを称えよう。

風邪っぴきのダルも本調子ではないが、そこはもうスレてるからね、この投手は(笑)。もう10年もエースを張っているかのように押したり引いたり。まったく気負わずに打ち取っていく。降板直前は制球が不安定だったが掴まることなく6&2/3回。そしてイニング途中で降板となって、不機嫌にボールを放り投げる「やんちゃ」。ガキの荒々しさと、オヤジのような老獪を併せ持つ面白いヤツ(笑)。

期待したノムさんの解説は、場内の盛り上がりすぎと、アナと力量不足のためか、ちょっと物足りなかったような。7回マリーンズの拙攻に「これでは日本一になれない」と言い切ったところが真骨頂かな。たぶんね、静かな別室で自由に「野村スコープ」を使えるようにして、E嶋捕手に向かって自由に語らせる…そういうスタイルで解説させれば一番面白いと思うよ(笑)。

「決戦!ダルビッシュvs成瀬(略して「ダル瀬」)」で敗れたマリーンズは、悔しいけれど悔いなしだろう。レギュラーシーズンよりも短期決戦で強くなる頼もしさは十分見せたし、大技小技、硬軟合わせ持った攻撃力は見事だった。


この試合の本当のハイライトは、試合終了後だった。両チームが、素晴らしい戦いを演出してくれた札幌ドームのファンに十分感謝の気持ちを表す時間をとって、いろんな思いがゴチャゴチャになった空間をクールダウンする豊かなひととき。そして直前まで火花を散らした敵同士、戦い終わってノーサイド。体を寄せ合い、ねぎらいの言葉を交わし、お互いの健闘を称え合う。「日本シリーズも勝てよ」「五輪予選でまた会おう」「長い間お疲れさまでした」いろんな言葉と気持ちが行き交う。
すべてがうまく行っているわけではないが、少なくとも現場レベルでは良い方向に向かっている。そう思わせる07パ・リーグの美しい閉幕だった。

Posted by torao at 08:45 | comments(8)
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toraoさん、おはようございます。

私も、試合終了後のあの光景は「いいなぁ」って思いました。テレビを見ていて言葉に出てしまったぐらい。。。
試合内容は見てないので(ずっと日テレで・泣)
何も言えないのですが・・・死力を尽くして戦ったんだな〜って(^-^ゝ

羨ましいっ!
| さち | 2007/10/19 9:36 AM |
今、マリーンズの公式サイトでも両チーム選手の握手の写真がTOPにありました。すごいなー。

昨夜は東京ドームにGファンと行ってましたが、ワンセグ携帯で札幌の試合を見ている人が前の列にもその前の列にもいました。残念なことに、目の前の生試合よりそちらが気になり・・・私もラジオを少々。試合は録画してるので今夜はこれを見てしまいそう・・・。


| メル | 2007/10/19 10:22 AM |
2勝2敗の最終決戦、しかも成ダルの戦い。
しっかり注目したいのにGD初戦が同時刻開始。ドラマならどっちか録画して後でゆっくり見りゃいいがこちらは他の試合の途中経過が入るだけにそうもいかないのでチャンネル交互に大忙し。結果的にどちらも早い段階で点差がついて見る側には余裕が生まれたがやっぱこの日程はいただけない、来年への大きな課題だな。

今季最高の成績を残した二人が投げ合う最終決戦までもつれこんだクラシリパはドラマ以上のさすがの戦いだった。そして試合後にお互いを讃えあうシーンこそスポーツの美。悔しい気持ちを横に置いてパの代表として頑張って来いと送り出すMナインの姿勢は素晴らしかった。誰かさんファミリーにはしっかり見ててほしかったが今はそんな余裕ないか・・
成もダルにたくさん言葉を掛けてたな。ダルは風邪のせいか?あんまり絡みたくなさそうだったが・・(苦笑)

それに♪なんてたってヒルマン〜
去年にも増してインタビューの受け答えが上達したな。端正な顔から発せられるすべての言葉が用意されたドラマのセリフのように的確でファンの心をとらえる。
うちの監督もたまにいいこと言うんだが、キョドってどこ見て言うてんの〜って感じでなんだよなぁ(悲)。
| banzai | 2007/10/19 10:27 AM |
素晴らしい5戦でした。
只ほんの少しだけ、「ヒルマンの最後の試合にしない」
「コユキをもう一度日本シリーズに連れて行く」
と言うFの勝利への気持ちの分だけMを上回ったのかも。

ノムさんの解説は、チョット残念だった。
アナの力量不足は否めませんでしたね。
また日本シリーズで機会があればお願いしま〜す。
| 西田辺 | 2007/10/19 10:35 AM |
終わりましたー。
トラファンの皆様の温かなコメントに慰められる思いですけど
本音を言えばまだ悔しいの一言(泣)

大量FAを抱える貧乏球団としては今後のストーブリーグが心配。
アメリカのおじさんにもこれからは育成にきちんと力を入れていただきたいものです。
エカさんの遺産だけではもう無理。

| ぱの2い | 2007/10/19 11:59 AM |
残念ながら、今年もT対Mの日シリは実現しませんでした(その一因はウチにもあるのですがorz)。
来年こそ!

セギノールはあの体勢にもかかわらず、打った瞬間、ホームランを確信したんですねぇ。あな恐ろしや…。
| 一虎ファン | 2007/10/19 2:33 PM |
去年のファーム日本一選手権で喜田、桜井、藤原に三連続ホームランを浴びて敗戦投手になった成瀬投手。そこから一年でだいぶ成長しましたね。

その試合投げ勝った泰にも、来シーズンこそブレイクを。
しょうもない用事で車を走らせているうちに「成ビッシュ対決」は終わってしまった。
スコアから見れば大一番にありがちな立ち会う前から力が入りすぎ、ふっと息が抜けた試合だったかもしれない。
録画してあるので、野球がなくてさびしい日にこっそり楽しみたいと思う。

いずれにしても持てる力を出し切り、伸び伸びと緊張感を楽しむがごとく5試合を戦い抜いた両チームに拍手を!
2試合、合計2イニングで終わってしまったチームもあるのにね・・・。
(今さらそんなこと言ってもね。)

パ・リーグ代表はファイターズに決まった。
近年、短期決戦にひ弱さが目立つセ・リーグにもがんばってほしい。
今年は日程が空き過ぎたの言い訳は通用しないからね。

そのセ・リーグ代表決定戦はドラゴンズが2連勝で王手となった。
第1戦の小笠原先発 そんなに奇策か?
小笠原はれっきとしたローテ投手。
山井、朝倉と数えて次は小笠原、そして自軍の打線が警戒すべきは・・・。
なのに左打者7人か。疑いもしなかったのかなあ?

原さんは文句なしにいい人です。
私だって決めていたんだ。
東京ドームの第1戦は江草で行くって!
(またそんな未練を・・・)
| とらぽるた | 2007/10/20 2:43 AM |

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