自称阪神タイガース評論家（跡地）

むしろ面白いのが久保田の先発志望に対する岡田監督の発言。「先発で勝てるなら使うけど、それはこっちの判断やから。先発が１００％七回まで投げるならうしろは２人でええけど」（サンスポ）


これは禅問答か？
先発の柱がいなかった、作れなかった、作らなかったのが今季の敗因。
今、タイガースで年間２００イニングス投げて、エースの背中でチームを鼓舞できる投手がいるとするならば、それは久保田をおいて他にいないだろう。その大黒柱を作ることで、となりにもう１本、反対のとなりにもう１本と柱を増やしていけるのではなかろうか。

そもそも、だ。先発崩壊の背景にあるのは、麻薬に近いＪＦＫ、特に「ゾウが踏んでも壊れない」久保田の魔力に取り憑かれた、首脳陣の依存体質だったのではないか。育てる、作るということは、過去の完成品をあえて取り除き、余地を作ってやることで上手くできること。岡田監督がＪＦＫを作った過程も、金本今岡を４，５番に固定した過程も、まさしく出来上がった品をいったん壊して作り直したのではなかったか。

岡田監督は、来年が勝負の年だ。それは「そこそこできれば良い」という年ではなく、優勝しなきゃいけない年という意味。今後のことを考えれば、優勝して華々しく５年間の監督生活に区切りをつけて、一度現場を離れることができれば、その後の指導者人生はさらに大きく花開くだろう。何が言いたいかと言えば、ドラゴンズは完全優勝を目指すと言い、ジャイアンツは日本一を獲ると言っている中で、あんまりヌルいことばかり言ってるんじゃないよと。勝っても負けても今年で終わり、勝つか負けるかは時の運もある。だからこそ、たとえ一度運に見放されても、次には味方してもらえるような形を作っていかなきゃいけない。そういう退路を断つような、大きな断をバンバン下して行かないと、とてもじゃないが優勝なんてできないよ。

ＪＦＫはスゴいよ。面白いとも思うよ。
でももう次に行こう。完成品を壊してでも新しいチームを作ろうよ。