自称阪神タイガース評論家（跡地）

Ｔ南球団社長は、当初から獲れると踏んでいたような報道だったから、「覚悟はしていたが、ビックリです」という反応（スポニチ）。

クルーン、グライシンガーと来て、さらにラミレスに触手を伸ばしているということで、スポーツ各紙はある意味「正しい」、というよりもステレオタイプな、「まだ獲るか？」のような報道が出揃う。これもまた「構造」の一つである。

ジャイアンツがヨソの一流をかき集めるのも古くさいけど、それを煽り立てたり、煽られたりするのも古くさい。やっぱりこれも「次」に行きたい。

「次」が自由競争主義であるのなら、もっと自由にしなきゃいけない。
Ｔが鼻息も荒くＧに対抗する「ビッグクラブ」として名乗りを上げるのか？と思いきや、実績をあげた目玉外国人に対して、「馬鹿げた叩き合い」をするほどの覚悟は決まっていない。崩れつつあるといっても、金が一極集中する仕組みはまだまだ根強い。本来あるべき競争状態にはまだないのではないかという印象だ。

新規参入障壁をもっと下げて、売る自由、撤退する自由を与えるべきだと思う。球団を勝った時の価値より、売る時の価値を高くすること。尽力するポイントが明確になれば、もっとダイナミックな戦略を採れるようになる。競争を阻害する要件が多すぎるから、自由競争主義が成り立たないというのが現状だと思う。

球団売買というと「身売り」という言葉からして悲壮感があるのだけれど、それは企業の宣伝媒体という位置付けだから。もし球団が地域の公共財という位置付けに転換できれば、球団売買は「経営者の交替」でしかない。むしろ悲しむべきは本拠地移転のはずだ。



「次」が戦力均衡と言うのなら、本来「収益の中央管理」があって初めて機能するのだと思う。富の再分配。ちょっと想像つかないね。

ただ、現状の貧乏球団→金持ち球団という、人的移動による戦力格差拡大を避けたいという意味での「戦力均衡」なら、いくらでも工夫はあるだろう。安く買ってきた選手を、高く売ることを認める契約方法や、制度を作れば良いだけのこと。金持ちならば、それくらいの度量は見せても良いだろう。


不公平な権益を取り除き、本当の自由競争主義を取り入れることで、貧乏球団と金持ち球団が共存できる競争状態を作るのか。
貧乏でも金持ちでも、できるだけチームの強さが同じになるように、中央管理でし向けるのか。
もちろんどちらかに軸足を置きながら、双方の要素をバランス良く配置するという手もある。
とにかく、どっちにしても、競争の邪魔になる既得権益を取っ払って、いろんな商売の仕方を認めていくことと、球団売買の障壁を下げることは必要だと思う。