2008.01.19 Saturday
球団公式の写真で、後ろに見えるマンガの額が気になっている。これは何?
昨日は「いちばんつまらない図」を書いてみたが、この3人は今年楽しみだと思うよ。
タイガースにもまだ契約更改が済んでいない選手がいるようだが、あらかた交渉は決着したもよう。そんな中、ライオンズのGG佐藤が下柳(当時F)以来7年ぶりに年俸調停を申請するという。
ところが調停を行う「参稼報酬調停委員会」というのは、日本プロ野球コミッショナーを委員長、セ・パ両リーグ連盟会長を委員として構成されるので、事実上球団側の土俵で、過去の例を見ても、選手側にはほとんど勝ちの目はない。選手の権利のはずが機能不全を起こしている、おなじみの「NPB(ノン・ポリシー・ベースボール)品質」だ。
裁判王国アメリカMLBの年俸調停はもうちょっと面白いものらしい。調停委員は、球団側と組合側で合意した第三者(どうやって選ぶのかな)によって構成され、両者の折衷案を探るようなことは行わず、球団側と選手側、どっちの希望金額が正当かを決める。オール・オア・ナッシングだ。だもんだから、調停の申請数はとーっても多いが、たいていは選手が「調停だ!」と言った瞬間から、両者妥協交渉に入り、ちょうど良いところで妥結するという。
ただ最近はFAのからみで制度が悪用されていたりするらしい(ややこしい話なので、詳しくは、李啓充氏のコラム「年俸調停制度を巡る悲喜劇」参照)。
自分がもらう給料が適正かどうかというのは、プロ野球選手に限らず大変重要であり、難しい問題である。とりわけプロ野球選手は、自由に転職できない、いや野球選手をやめて職を変えることはできるが、「同業他社」への転職は、FA取得までできない。しかも職場はじゅんぐりに指名されて決められちゃう。時にはくじ引きだもんなぁ(笑)。で、同じ働きをしても、職場によっては高い給料、別のところだと安い給料と、金持ち球団と貧乏球団とで差が出てしまっているのが実情だ。
でもMLBの平均年俸のニュース(朝日)もあるが、年俸の高いチームがいつでも勝つかと言えば必ずしもそうじゃない。モチベーションの問題(いわゆるハングリー精神)もあるし、安い選手だから管理側の思うように使えるというのもあるだろうし、まあとにかく野球には勝ち方がいろいろあるということだろう。
ただし、だからと言って「うちは貧乏球団なんだから、これで我慢しろ!」というのは正しいことじゃない。どこのチームであろうとも、客観的に同じ働きをする選手には同じ額の給料が支払われるべきだ。「選手の価値」は絶対的なものであるべきで、球団が金持ちなのか、貧乏なのかといった条件で相対的に変わるべきものじゃない。
もし貧乏球団がその価値に見合うだけの給料を支払えないのであれば、あるいは資金を調達してもその選手を元手に利益を生み出せないのであれば、その選手を放出すべきなのだ。その代わり、新たな安い選手で「それでも勝つ野球」をやったら良いだけのこと。
問題は正当な年俸をどうやって決めるかなんだよね。プロ野球というビジネスが「ケンカするのを見てもらうショウビズ」であるということを踏まえて、健全なケンカ相手を揃えていくという思想のもとに「選手の価値」を決めなければならない。構造的な有利不利を解消することもなしに、ただ金持ち球団の基準に当てはめてしまっては、それはそれで「適正な選手の価値」とは言えないと思う。
昨日は「いちばんつまらない図」を書いてみたが、この3人は今年楽しみだと思うよ。
タイガースにもまだ契約更改が済んでいない選手がいるようだが、あらかた交渉は決着したもよう。そんな中、ライオンズのGG佐藤が下柳(当時F)以来7年ぶりに年俸調停を申請するという。
ところが調停を行う「参稼報酬調停委員会」というのは、日本プロ野球コミッショナーを委員長、セ・パ両リーグ連盟会長を委員として構成されるので、事実上球団側の土俵で、過去の例を見ても、選手側にはほとんど勝ちの目はない。選手の権利のはずが機能不全を起こしている、おなじみの「NPB(ノン・ポリシー・ベースボール)品質」だ。
裁判王国アメリカMLBの年俸調停はもうちょっと面白いものらしい。調停委員は、球団側と組合側で合意した第三者(どうやって選ぶのかな)によって構成され、両者の折衷案を探るようなことは行わず、球団側と選手側、どっちの希望金額が正当かを決める。オール・オア・ナッシングだ。だもんだから、調停の申請数はとーっても多いが、たいていは選手が「調停だ!」と言った瞬間から、両者妥協交渉に入り、ちょうど良いところで妥結するという。
ただ最近はFAのからみで制度が悪用されていたりするらしい(ややこしい話なので、詳しくは、李啓充氏のコラム「年俸調停制度を巡る悲喜劇」参照)。
自分がもらう給料が適正かどうかというのは、プロ野球選手に限らず大変重要であり、難しい問題である。とりわけプロ野球選手は、自由に転職できない、いや野球選手をやめて職を変えることはできるが、「同業他社」への転職は、FA取得までできない。しかも職場はじゅんぐりに指名されて決められちゃう。時にはくじ引きだもんなぁ(笑)。で、同じ働きをしても、職場によっては高い給料、別のところだと安い給料と、金持ち球団と貧乏球団とで差が出てしまっているのが実情だ。
でもMLBの平均年俸のニュース(朝日)もあるが、年俸の高いチームがいつでも勝つかと言えば必ずしもそうじゃない。モチベーションの問題(いわゆるハングリー精神)もあるし、安い選手だから管理側の思うように使えるというのもあるだろうし、まあとにかく野球には勝ち方がいろいろあるということだろう。
ただし、だからと言って「うちは貧乏球団なんだから、これで我慢しろ!」というのは正しいことじゃない。どこのチームであろうとも、客観的に同じ働きをする選手には同じ額の給料が支払われるべきだ。「選手の価値」は絶対的なものであるべきで、球団が金持ちなのか、貧乏なのかといった条件で相対的に変わるべきものじゃない。
もし貧乏球団がその価値に見合うだけの給料を支払えないのであれば、あるいは資金を調達してもその選手を元手に利益を生み出せないのであれば、その選手を放出すべきなのだ。その代わり、新たな安い選手で「それでも勝つ野球」をやったら良いだけのこと。
問題は正当な年俸をどうやって決めるかなんだよね。プロ野球というビジネスが「ケンカするのを見てもらうショウビズ」であるということを踏まえて、健全なケンカ相手を揃えていくという思想のもとに「選手の価値」を決めなければならない。構造的な有利不利を解消することもなしに、ただ金持ち球団の基準に当てはめてしまっては、それはそれで「適正な選手の価値」とは言えないと思う。