自称阪神タイガース評論家（跡地）

ただある程度の期間、ずーっとファンをやっていると、いつしかタイガースが近いものになりすぎて、生活の一部になってしまっていることに気付く。これは配偶者に対する感覚に近いものがあるかも知れない。

タイガースが生活の一部になると、「好き」という感情と向かい合ったりすることもなくなってくる。どの選手が好き？全員好き！みんな好き！みたいなね。もうこれは生活だからしょうがない。また、あんまり好きすぎると、どこが好きなんだかわからなくなっちゃって、「私のどこが好きなの？」なーんて訊かれても、悪いところばかりが思い浮かんで、「えーとえーと…」と言うばかりで、どこが好きなんだか言えなかったりしてね（笑）。


まあそこでひとつおすすめなのが、「一番期待している選手」「一番応援している選手」「一番好きな選手」をそれぞれ一人ずつ決めること。わざとミーハーになることなのだ。少々無理矢理の力業でもね。だから別に深く考えなくても、なんとなくで良いのだ。

「一番期待している選手」。選ぶポイントは、まだ一軍であまり活躍していない選手。そして何か個性的な特徴のある選手が良いね。脚でも、肩でも、打でも、守でも、顔でも、性格でも、経歴でも…。多くの若手が候補なので、選びがいがあるよ。

「一番応援している選手」。別に決めごとはないんだけど、不調、不振、不運、不人気…。こういうのに見舞われている選手はより応援しがいがあるよ。誰からも見放されていても、オレだけはキミの味方だ！応援し続けるぞ！これだよ（笑）。

「一番好きな選手」を無理矢理決めるというのもヘンな話ではあるね。だけど誰かを好きになるということそのものがヘンなメカニズムで起きるので、無理矢理決めたって問題はない。今日から私は○○さんを好きになったことにしよう。そんなきっかけであろうとも、ずっとその気持ちを持って行動していれば、本当に好きになったりするものだ。人間なんて（笑）。
もちろん自然に選べればそれでＯＫ。無理矢理選ぶ時のポイントは、「あ、なんか気が合いそうだな」とか、「良いヤツっぽいな」とか、「面白い人だな」とか、「エライな」とか、「意外な一面があるな」とか…とにかく「なんかちょっと気になる」「もうちょっとどんな人か知りたい」という人を選ぼう。


さて、私はというと、「一番応援している選手」中村ヤスと、「一番期待している選手」赤松がいなくなって、「一番好きな選手」はスペンサー以来空位となっている。
今季は、このキャンプでもう一度「御三家」を再構築しようと思っているのだ（笑）。