2008.03.13 Thursday
ボーグルソンが3回、久保田と藤川が2回ずつ、あと誰かと誰かが1回ずつ(早朝更新のサンスポとスポニチサイトではわからず)。ボギーは脇腹に打球を受けた後、押し出し含む3連続四球があったらしいが、最後は三者三振で締め。教育リーグで6回3失点だったというアッチソンともども、見てないから先発レース評価をつけられなくて残念。
今日はDと無観客練習試合だったかな、確か。
選手会と12球団のFA短縮交渉が決裂という報(報知)。ここから思ったことをつらつら。
「これでタイガースの○○(ポジション)は、10年安泰だ」という慣用句がある。野球に関する慣用句は、たいていスポーツ紙が作るものだから、この言い方も「スポーツ紙発」かも知れない。それはさておき、この言い方は、死語になってしかるべきだと思う。言わずもがなFA制度があるからだ。
FA制度は、とかく金持ち球団や、マスコミへの露出が高い人気球団に選手が集中すると批判を受ける。しかし、事実上、会社側(球団側)絶対有利な雇用契約で身柄を縛られていた「前FA時代」は論外。現在のFA制度も、まだ圧倒的に球団有利だと思う。たとえばこんなストーリー。
トラオ投手は、大阪A高校のエース。根っからのT球団ファンで、ドラフトでT球団入りを夢見る。しかし競合抽選の末、指名権はZ球団へ。気持ちを入れ替えて、まずはZ球団で活躍し、FAでT球団の夢のマウンドに立つことを誓う。T球団への憧れはおくびにも出さず、黙々と努力してZ球団先発の柱として成長したトラオ投手。いよいよFAまであと2年という時の契約更改。球団側もそろそろFAに向けて探りを入れる。
「もちろん残留の方向で考えてくれるよな?」「は、はい」
しかし素直なトラオ選手の表情に一瞬現れた動揺を球団本部長は見逃さなかった。周辺調査を進め、どうやら憧れのT球団への未練を捨てていないと見るや、ちょっとした不調を大きく喧伝し二軍へ落とすなどして、FA取得を1年後にずらした上で、そこそこの成績を残させるという操作を行う。そしてそのオフ、Q球団へ電撃トレード。Q球団も翌年FAであることは承知の上、とにかくこの1年活躍してくれれば良し、さらにFA移籍してくれれば、たんまりの補償金または補償金+保証選手が手に入る。特に噂されるT球団が相手なら、そこそこの選手がリストから外れているだろう、うっしっし…。
かくして苦労の末、FA権を手に入れたトラオ投手。非公式にT球団の意向を聞いてみる。
「今現在、ウチは先発投手に困っていない。人的補償でイキの良い若手を獲られるのも痛い。今回は縁がなかったと…」
とまあ、こんな話は、わざと選手の「純な恋心」を強調しただけのおちゃらけたもの。ただそれでも、現在のFAが様々な不備を内包していることは示している。
しかし、プロ選手として、プロ野球として、もっともっと大事なのは、その選手がもっとも活躍できる球団に、選手の希望で移籍できるようにしてやることなのだと思う。その上で、現在その選手を保有している球団が、その選手に残留して欲しいと望むのであれば、しかるべき活躍の場と待遇を与えなければいけないということだ。制度をたてに、選手に無為な時間を過ごさせて良いはずがない。「試合に出られない=無為」とまで言っちゃうと、少々言い過ぎだが、出られない選手本人もあの球団で試合に出たいと思っていて、その球団もあの選手が欲しいと思っていて、現球団がそうはさせるか!と飼い殺しにできる制度だと、そう言いたくもなる。
方向性として、保留期間(FA取得までの期間)は短くする方向で。保証については適正化する方向で。
年俸高騰を招く、格差拡大を招く、球団経営を圧迫する…うんぬんの批判もあろうが、本日のところはこれだけ言っておく。
帳簿を明かさずに、苦しい苦しい言われても、こっちは聞く必要がないんじゃないか、と。
これは、苦しいと言われている球団ですら法外な裏金問題があったと世に出た時に思った感想だ。どうやらそれは今も何一つ代わっていない。
球団側も甘えをなくすこと。選手側も甘えをなくすこと。そうすれば、グラウンド上の勝負はピリピリっと辛いものになるはずだ。
今日はDと無観客練習試合だったかな、確か。
選手会と12球団のFA短縮交渉が決裂という報(報知)。ここから思ったことをつらつら。
「これでタイガースの○○(ポジション)は、10年安泰だ」という慣用句がある。野球に関する慣用句は、たいていスポーツ紙が作るものだから、この言い方も「スポーツ紙発」かも知れない。それはさておき、この言い方は、死語になってしかるべきだと思う。言わずもがなFA制度があるからだ。
FA制度は、とかく金持ち球団や、マスコミへの露出が高い人気球団に選手が集中すると批判を受ける。しかし、事実上、会社側(球団側)絶対有利な雇用契約で身柄を縛られていた「前FA時代」は論外。現在のFA制度も、まだ圧倒的に球団有利だと思う。たとえばこんなストーリー。
トラオ投手は、大阪A高校のエース。根っからのT球団ファンで、ドラフトでT球団入りを夢見る。しかし競合抽選の末、指名権はZ球団へ。気持ちを入れ替えて、まずはZ球団で活躍し、FAでT球団の夢のマウンドに立つことを誓う。T球団への憧れはおくびにも出さず、黙々と努力してZ球団先発の柱として成長したトラオ投手。いよいよFAまであと2年という時の契約更改。球団側もそろそろFAに向けて探りを入れる。
「もちろん残留の方向で考えてくれるよな?」「は、はい」
しかし素直なトラオ選手の表情に一瞬現れた動揺を球団本部長は見逃さなかった。周辺調査を進め、どうやら憧れのT球団への未練を捨てていないと見るや、ちょっとした不調を大きく喧伝し二軍へ落とすなどして、FA取得を1年後にずらした上で、そこそこの成績を残させるという操作を行う。そしてそのオフ、Q球団へ電撃トレード。Q球団も翌年FAであることは承知の上、とにかくこの1年活躍してくれれば良し、さらにFA移籍してくれれば、たんまりの補償金または補償金+保証選手が手に入る。特に噂されるT球団が相手なら、そこそこの選手がリストから外れているだろう、うっしっし…。
かくして苦労の末、FA権を手に入れたトラオ投手。非公式にT球団の意向を聞いてみる。
「今現在、ウチは先発投手に困っていない。人的補償でイキの良い若手を獲られるのも痛い。今回は縁がなかったと…」
とまあ、こんな話は、わざと選手の「純な恋心」を強調しただけのおちゃらけたもの。ただそれでも、現在のFAが様々な不備を内包していることは示している。
しかし、プロ選手として、プロ野球として、もっともっと大事なのは、その選手がもっとも活躍できる球団に、選手の希望で移籍できるようにしてやることなのだと思う。その上で、現在その選手を保有している球団が、その選手に残留して欲しいと望むのであれば、しかるべき活躍の場と待遇を与えなければいけないということだ。制度をたてに、選手に無為な時間を過ごさせて良いはずがない。「試合に出られない=無為」とまで言っちゃうと、少々言い過ぎだが、出られない選手本人もあの球団で試合に出たいと思っていて、その球団もあの選手が欲しいと思っていて、現球団がそうはさせるか!と飼い殺しにできる制度だと、そう言いたくもなる。
方向性として、保留期間(FA取得までの期間)は短くする方向で。保証については適正化する方向で。
年俸高騰を招く、格差拡大を招く、球団経営を圧迫する…うんぬんの批判もあろうが、本日のところはこれだけ言っておく。
帳簿を明かさずに、苦しい苦しい言われても、こっちは聞く必要がないんじゃないか、と。
これは、苦しいと言われている球団ですら法外な裏金問題があったと世に出た時に思った感想だ。どうやらそれは今も何一つ代わっていない。
球団側も甘えをなくすこと。選手側も甘えをなくすこと。そうすれば、グラウンド上の勝負はピリピリっと辛いものになるはずだ。