2008.03.29 Saturday
D−Cは延長12回2−2ドロー。がっぷり四つ、熱のこもった良い試合。時代を先取りするタイガースが去年大きく負け越したカープは鋭さが増している。しばらくすると刃こぼれしちゃうのが弱点なんだけど、投手野手とも切れ味があった。
ドラゴンズはある意味完成形だから何が出てきても驚きゃしないが、特に開幕戦でも驚きはなし。
S6−2G。スワローズがコツコツとかき回しで会心の勝利。五十嵐の復活は大きい。高田監督と若い選手たちは、なんだかまばゆいね。
ジャイアンツは道悪を嫌気したかのような守備のほころびで自滅気味。開幕戦に冷や水かけちゃいけないね。
T4−2B。ベイスターズも特に大きな変化はない。というか中継ぎ以後の投手陣に大変な苦労をしょっている状態。ただし野球を知っている系のベテランが居並ぶ打線はなかなかイヤらしい。この日は打球方向に恵まれていたのもあるが、そつのない走塁も見せていた。人使いの上手な大矢監督が投手陣をどう立て直してまとめてくるか、課題はそこだろうなぁ。
で、我がタイガースは勝ったけれども全体的には相変わらずの不細工な試合。先発はフラフラしながら5回で降りる、打つ方は一巡目パーフェクトに抑えられる立ち遅れ、わずか5安打の花冷え。なーんてね、それはさすがに言い過ぎ。だって良いことの方がたくさん挙げられるから。
まず開幕で勝ったこと、これが何より。連敗スタートとなるとどうしても焦り、地に足のつかない出だしになっちゃう。早く落ち着くためにはなんといってもまず1勝。
それは先発安藤も同じこと。まず勝利がついたことで次はもっと良くなるだろう。
とはいえ5回2失点でも内容は良かったと思う。出してはいけない四球を点にされてしまった点は弁解の余地なしだが、打たれたヒットは不運なもの、打った方を褒めた方が良いものが多かった。目を見張るようなアウトローの直球も数多くあったし、外の出し入れで粘り強く攻めていく矢野式組み立てが機能していた。ただね、良いシュートもあるのだから、もうすこし大胆に、もうすこしスケールの大きい組み立ても部分導入していけば、失点も減らせると思った。
渡辺、久保田、ウィリアムスにホールド。しかも全員カンペキくん。もう6,7,8と回が進むに連れて、ベルトコンベアで勝利が組み上げられていくかのような安心できる流れ。初戦で完投勝利しちゃうのも良いけれど、多くの投手でリレーしていく開幕も良いだろう。いつもじゃダメだぜ、何度でも言うけど(笑)。
藤川にもセーブ。一打同点の場面を作ってしまった。一人目の入り方で躓くと暗雲が立ちこめてしまうのは去年もよく見たパターンだ。まあ初日なんであまり心配してないけどね。
打つ方では3番新井、4番金本、5番今岡、6番鳥谷、代打葛城に初ヒット。オープン戦好調の鳥谷と葛城は勢いをそのままに、逆に不調だった3・4・5番は、「本番はベツモノ」という気持ちになれる。特に心配だった今岡はタイムリーだからね、なおけっこう!1番赤星は貴重な四球と犠打、2番平野は一死3塁から最低限の犠飛、7番フォードも四球一つと、なんらかの働きがあったしね。
それと、守備固めで二塁藤本、三塁関本、ライト平野の「B面」も使えたしね。私の希望としては、勝ちパターン継投に入ると同時にどんどんB面に代えていって欲しい。守備面はもちろん、回ってきた打席でもヤツらは何かを見せるはずだ、今年は。
それにしても攻撃の効率の良さには笑った。
塁間一つを1コマとすると、4点取るには16コマ必要。で、この日、出塁と進塁に関係あったのが5安打(内三塁打1、二塁打1)と3四球と1犠バントに1犠飛だけ。この合計コマ数が13コマ。ムダになったのは鳥谷のヒットとフォードの四球のみだ。これはエコかなんかか?モッタイナイか?チームマイナス6%入りか?(笑)
ムダどころか、足りないコマ数を補ったのが新井の走塁。0−2とリードされた4回裏、一死一二塁、金本の鋭いライナー性がライトの左奥を襲う。吉村が走って走ってタイミングを合わせながらグラブを差し出す、越えた!打球はフェンスに当たる。一塁走者新井は躊躇無くスタートし、一気に本塁へ、中継の返球もそれて長駆ホームイン。その間に金本も滑り込まずに三塁へ。
残った記録を見れば、金本の三塁打で2者生還という当たり前の計算だが、実際は新井の好判断、好走塁が金本の二塁打を三塁打にしたというのが正しい。もちろん、ここという好機できっちり結果を出して、ヒザの具合を気にとめることもなく、三塁を獲れるだけの全力疾走を怠らなかった金本が一番ものすごいんだけどね。
そしてもう一つ、5回ウラ先頭安藤に代わる代打でレフト線二塁打の葛城。赤星のバントで三進後、平野のレフトファールフライ。距離は足りない。だが狭いファールグラウンドのフェンス際まで走ってキャッチしたレフト小関の捕球体勢は、送球に十分ではない。ゴーかストップか際どい打球。あるいは守る方としても捕るか捕らないか判断に迷うような打球。捕球!葛城ゴー!小関から中継の村田へ、バックホーム!葛城体を三塁側に倒して滑り込み、タッチよりわずかに先にベースタッチ、セーフ!そうだ!脚力も大事、技術も大事、だけど一番大事なのは行く気持ちだよ。
新井にせよ葛城にせよ、どこまでが和田コーチの判断だったか、和田ブログではわからないところもあるのだが、とにかく次を狙うという走者の意志が明確に走塁に表れたナイスランだった。
なんたって、それこそが岡田タイガースに欠乏していたものだったからね。その点では、間違いなく大きな勢いをつける開幕戦になった。
何かとりとめもなく、もっともっと語りたい初日だけど、息切れしないようにこの辺にしとくわ(笑)。
ドラゴンズはある意味完成形だから何が出てきても驚きゃしないが、特に開幕戦でも驚きはなし。
S6−2G。スワローズがコツコツとかき回しで会心の勝利。五十嵐の復活は大きい。高田監督と若い選手たちは、なんだかまばゆいね。
ジャイアンツは道悪を嫌気したかのような守備のほころびで自滅気味。開幕戦に冷や水かけちゃいけないね。
T4−2B。ベイスターズも特に大きな変化はない。というか中継ぎ以後の投手陣に大変な苦労をしょっている状態。ただし野球を知っている系のベテランが居並ぶ打線はなかなかイヤらしい。この日は打球方向に恵まれていたのもあるが、そつのない走塁も見せていた。人使いの上手な大矢監督が投手陣をどう立て直してまとめてくるか、課題はそこだろうなぁ。
で、我がタイガースは勝ったけれども全体的には相変わらずの不細工な試合。先発はフラフラしながら5回で降りる、打つ方は一巡目パーフェクトに抑えられる立ち遅れ、わずか5安打の花冷え。なーんてね、それはさすがに言い過ぎ。だって良いことの方がたくさん挙げられるから。
まず開幕で勝ったこと、これが何より。連敗スタートとなるとどうしても焦り、地に足のつかない出だしになっちゃう。早く落ち着くためにはなんといってもまず1勝。
それは先発安藤も同じこと。まず勝利がついたことで次はもっと良くなるだろう。
とはいえ5回2失点でも内容は良かったと思う。出してはいけない四球を点にされてしまった点は弁解の余地なしだが、打たれたヒットは不運なもの、打った方を褒めた方が良いものが多かった。目を見張るようなアウトローの直球も数多くあったし、外の出し入れで粘り強く攻めていく矢野式組み立てが機能していた。ただね、良いシュートもあるのだから、もうすこし大胆に、もうすこしスケールの大きい組み立ても部分導入していけば、失点も減らせると思った。
渡辺、久保田、ウィリアムスにホールド。しかも全員カンペキくん。もう6,7,8と回が進むに連れて、ベルトコンベアで勝利が組み上げられていくかのような安心できる流れ。初戦で完投勝利しちゃうのも良いけれど、多くの投手でリレーしていく開幕も良いだろう。いつもじゃダメだぜ、何度でも言うけど(笑)。
藤川にもセーブ。一打同点の場面を作ってしまった。一人目の入り方で躓くと暗雲が立ちこめてしまうのは去年もよく見たパターンだ。まあ初日なんであまり心配してないけどね。
打つ方では3番新井、4番金本、5番今岡、6番鳥谷、代打葛城に初ヒット。オープン戦好調の鳥谷と葛城は勢いをそのままに、逆に不調だった3・4・5番は、「本番はベツモノ」という気持ちになれる。特に心配だった今岡はタイムリーだからね、なおけっこう!1番赤星は貴重な四球と犠打、2番平野は一死3塁から最低限の犠飛、7番フォードも四球一つと、なんらかの働きがあったしね。
それと、守備固めで二塁藤本、三塁関本、ライト平野の「B面」も使えたしね。私の希望としては、勝ちパターン継投に入ると同時にどんどんB面に代えていって欲しい。守備面はもちろん、回ってきた打席でもヤツらは何かを見せるはずだ、今年は。
それにしても攻撃の効率の良さには笑った。
塁間一つを1コマとすると、4点取るには16コマ必要。で、この日、出塁と進塁に関係あったのが5安打(内三塁打1、二塁打1)と3四球と1犠バントに1犠飛だけ。この合計コマ数が13コマ。ムダになったのは鳥谷のヒットとフォードの四球のみだ。これはエコかなんかか?モッタイナイか?チームマイナス6%入りか?(笑)
ムダどころか、足りないコマ数を補ったのが新井の走塁。0−2とリードされた4回裏、一死一二塁、金本の鋭いライナー性がライトの左奥を襲う。吉村が走って走ってタイミングを合わせながらグラブを差し出す、越えた!打球はフェンスに当たる。一塁走者新井は躊躇無くスタートし、一気に本塁へ、中継の返球もそれて長駆ホームイン。その間に金本も滑り込まずに三塁へ。
残った記録を見れば、金本の三塁打で2者生還という当たり前の計算だが、実際は新井の好判断、好走塁が金本の二塁打を三塁打にしたというのが正しい。もちろん、ここという好機できっちり結果を出して、ヒザの具合を気にとめることもなく、三塁を獲れるだけの全力疾走を怠らなかった金本が一番ものすごいんだけどね。
そしてもう一つ、5回ウラ先頭安藤に代わる代打でレフト線二塁打の葛城。赤星のバントで三進後、平野のレフトファールフライ。距離は足りない。だが狭いファールグラウンドのフェンス際まで走ってキャッチしたレフト小関の捕球体勢は、送球に十分ではない。ゴーかストップか際どい打球。あるいは守る方としても捕るか捕らないか判断に迷うような打球。捕球!葛城ゴー!小関から中継の村田へ、バックホーム!葛城体を三塁側に倒して滑り込み、タッチよりわずかに先にベースタッチ、セーフ!そうだ!脚力も大事、技術も大事、だけど一番大事なのは行く気持ちだよ。
新井にせよ葛城にせよ、どこまでが和田コーチの判断だったか、和田ブログではわからないところもあるのだが、とにかく次を狙うという走者の意志が明確に走塁に表れたナイスランだった。
なんたって、それこそが岡田タイガースに欠乏していたものだったからね。その点では、間違いなく大きな勢いをつける開幕戦になった。
何かとりとめもなく、もっともっと語りたい初日だけど、息切れしないようにこの辺にしとくわ(笑)。