自称阪神タイガース評論家（跡地）

両先発Ｔボーグルソン、Ｓ館山ともに荒れ球で、四球で塁上をにぎわせながらも攻めきれない。終わってみれば、残った数字はとーっても似通っているのに、得点は０−２。その差はほんのちょっとの「気っぷの良さ」の差だったのかな。

前の２試合で、スワローズはエンドランの失敗を１つずつやっている。いずれも走者スタート、打者がフライやライナーを上げて戻りきれず併殺というもの。それでも動くことを止めずに、この日６回の２点を生み出した。エンドラン成功というより、思い切って行け！とベンチが背中を押してやったことが功を奏したという感じ。

エンドランというのは度胸のいる作戦だ。失敗すればあっという間にチャンスがついえる。走る方もドキドキなら、打つ方もドキドキ。だからこそ集中できるというのもあるし、だからこそ貴重な経験を積んで、修羅場に強くなれる。
それに４月５月、シーズン頭の作戦失敗はＯＫなんだ。失敗してもエンドランを多用していれば、シーズンを通して相手バッテリーに警戒心を持たせ続けることができる。シーズン終盤、大事なところで「エンドランもある」を意識させれば、投手も手元も狂うってもんだ。

それと四球やエラーでもらった走者は、パーッと使っちゃって良いと思うんだよね。元々もらいもんなんだから。それで失敗したって気にするな、ギャンブルはベンチからの指示なんだからとフォローしてやれば、積極性は増していく。
タイガースも中盤以降「もらいもん」がたくさんあったのに、ヘンに大事にし過ぎちゃったような印象だ。
最下位だったチームを、「ぐんぐん成長中」に変化させている高田監督は、大阪の人だけれど、宵越しのゼニは持たねえというような江戸っ子的気っぷの良さを感じてしまうのだ。

さて、今季初のカード負け越し。前日の辛勝を考えたら、３つやられていても不思議じゃない内容か。月も変わって、締め直していかないとね。
そういう意味では、今日の移動日、そしてＤＧの敵地に乗り込むゴールデンウィーク９連戦はリスタートの好機。この交流戦前の山場を、これまでと同じようにアグレッシブな姿勢で乗り越えていきたい。


そうそう、アグレッシブと言えば赤松すごいな。プロ野球史上初の「連続試合先頭打者ホームランでプロ入り１号２号」を達成した翌日、試合を決める３ラン、ジャイアンツ戦３夜連続ＨＲとは恐れ入った。守っても快足飛ばして好守連発とくりゃ、そういやあウチの外野右打者はどうなってる？とボヤキの一つも出る気持ちはわかる（笑）。
でもそうじゃない。よそ様の４番打者に来ていただいて、チームを元気にしていただいたんだから、飼い殺ししていた期待の星が新天地で活躍するくらいでやっかんじゃいけない。プロテクトして残ったメンバーで、これだけの快進撃をやってるんだからね。
もっともこの赤松の大活躍がジャイアンツ戦でじゃなくて、タイガース戦でだったら、まったく違うことを言うのかもしれないな（笑）。
「元一番期待している選手」赤松、大ブレークおめでとう。嬉しいよ。もっともっとカープを盛り上げろ！