2008.05.08 Thursday
始めに、例のラミレス疑惑の二塁打については、かなり良く見える角度で見ていたので言っておこう。まずレフトスタンド一列目の客がフェンスより前に乗り出して手を出していたのは間違いない。「神の手」だなんだと囃し立てる声も聞こえてくるが、私に言わせりゃアホかと。客がプレーに関わって良いはずがないのだ。球場の雰囲気等で試合を左右することはできても、直接インプレーのボールをどうこうするなんて言語道断。例えばマラソンでキライな選手を妨害するために、沿道から飛び出して小突いて転ばせるのと同じ行為なのだ。そういう自覚がないのが情けない。
ちなみにアメリカであれをやると、その客は無条件につまみ出されて、以後二度とその球場への出入りは許されないそうだ。日本でもそれくらいのことはしなきゃいけないし、主催者、客ともそれができないのなら、ああいうことが起きえない構造を作らなきゃいけない。
さて、放っておけないよな情けない出来事ではあったが、ひとまずそれはそれとしよう。最終的にはフェンス最上部に当たって跳ね返った、これは絶対に間違いのない事実。一度スタンドインしたということはない。客が触ったかどうかは、かなり微妙だったが、触っていたように見えた。ただし中継で再三使われていたホーム側からのリプレイでは、あたかも叩き落としているかのように見えていたが、あれはちょっと錯覚を誘う映像だ。横からの映像も流していたが、それ程は打球に関与していない。実際はラインドライブのかかった打球が急激に落下してくるところで、客が前方に伸ばしていた手を引っ込めるような動きの中で「おそらく接触」しており、「叩き落とす」ほどの影響はなかった。
私が審判なら、「おそらく接触がなければフェンスダイレクトの二塁打だったが、応援しているチームに有利になるよう意志を持って接触しようとしたことを重く見て認定ホームラン」としただろうし、実際の判定もそうなるだろうと思ったので、非常に腹が立った。ことが決着した後、場内から「良くやった」などという声もかかっていたが、ホント、アホかと。ホームランボール捕るのも、ファールボール捕るのもケッコウだけど、インプレーの球に触るようなアホな真似は止めてくれ。
さてと、試合はボール先行、良くない下柳が、1回ウラいきなりラミレスに2ランを打たれて始まる。初球、2球目までで良いコースでストライクやファールが取れれば良いのだけれど、どうしても0−2というカウントができてしまう。苦労の投球だった。
しかし直後2回表、ヒットの葛城を置いて鳥谷が同点2ランHR。タイミングが合わず気のない空振りをしていたかと思いきや、前3球でしっかりとアジャストした。直球を待ちながら微妙なタメを作って、フォークの落ち際、低いところで遅らせたヘッドを上からくるんと返す。ピーンと張った糸の上を滑るようにライトスタンドへ一直線。剛健な全身にしなやかさが加わって来て、調整能力が高くなったという印象。
惚れ惚れとする場内のドサクサ紛れに矢野もライトへ連続HR。タイガースにしては珍しい一発攻勢で逆転だ。
しかし下柳の不調は続く。下位打線の3連続単打で無死満塁の大ピンチ。木佐貫はライトフライ、タッチアップ許さず1アウト。タイガースの守備はとても締まっている。走者を出した後のシングルヒットでは、素速く打球にチャージして、常に中継までビシッと返す。次の塁を狙おうという意欲を削ぐ動きを平素からやっている。
下柳にもスイッチが入ったか亀井を空振り三振に仕留めて2アウト。坂本もイージーなライトフライに仕留め、うわああああ!葛城コケたあああ!すくっと立ち上がって、キャッチ。しばらくその場で固まる葛城。次の瞬間、顔を隠しながら猛ダッシュでベンチに引っ込む葛城(笑)。いやあ3点入らなくて良かったわ。3安打でゼロ、Gにとってはイヤ〜な気分だっただろう。去年のウチがそれだったから良く知ってる(笑)。
3回表木佐貫も立ち直って、簡単に二死。打席に金本。カウント2−1からの4球目、金本が大きく動き、木佐貫の直球がヘルメットに当たる。ベンチからトレーナーやコーチが駆け寄る。金本が立ち上がる様子は見えない。あちこちから怒号が上がるが、私は呆けたように金本のいるあたりを見続けるだけだった。テレビを見ていた人なら、金本の表情や様子もわかっただろうが、ビジョンに何かが映し出されるでもなく、ただひたすら金本の動きを見つめる。審判の放送で、すでに放心状態でベンチに下がっていた木佐貫は退場。金本もようやくゆっくりと立ち上がり、一度ベンチに下がる。とりあえず意識不明のまま運ばれていくなんていう悲劇に立ち会わずに済んで良かった。しかしなかなか出てこない。フルイニング記録が終わる日に立ち会うのも十分悲劇だ。
どれくらいたったのか、ずいぶん中断していたと思うが、誰もその時間にいらいらすることなどなかった。出てきて欲しいが、頭のこと、少しの異常でもあれば無理をしてはいけない。出てきた。何事もなかったのように、声を掛けてきた小笠原に手を上げる。ああ良かった、ホッとした。しばらく静かにね。育郎もアニキに休憩時間を作ってやるんだよ。そうそう追い込まれてもボールをよく見てね、そうそう時間をたっぷりかけてね、そうそうカウント2−3ね、2−3?アカンやん!金本スタート、ファール…ああもうしょうがない子らだわ(笑)。結局葛城は藤田に空振り三振を喫してチェンジ。
こうなると下柳も気合いが入る。絶対負けない!オレが負けさせない!そういう気迫が投球に見える。先頭3番小笠原を3球三振。ラミレスにはしつこくフォーク連投、一ゴロ、ベースカバーの走りも気合いが入っている。阿部にはセンター返しをされたけれど、まあゴロヒットは良いの。野手もみんなそう思っている。ゴンザレス右飛コケるなよ(笑)。
4回ウラ、下柳はまたしても下位打線の連打で無死一二塁のピンチを作ってしまう。まあ大したヒットは打たれていないんだけどね。打球の方向がわずかに野手の捕れないところに行くということは、微妙に狙ったところに投げ切れていないということなのだろう。
ところでタイガースの守備陣形、特に平野鳥谷の二遊間は基本的に凄く深い。Gのゴンザレス坂本と比べると平均して1m以上深く守っている。これは全体的にタイガースの方が足の速い打者が多いということもあるが、ダッシュ力、身のこなし、送球に自信があるということ。痛烈なライナーやゴロに飛びついているが、この深い守備位置であれをやっていれば相手のヒットは相当潰せる。
ここもピンチバンター加藤に送らせず結局三振。この加藤という捕手はすごくキャッチングが上手いのでバントも上手いんだろうけど、これがラッキーだった。亀井は一ゴロで二死一三塁、さらに坂本はまたイージーライトフライ。また育郎だよ(笑)なんだか風に煽られるような動きでキャッチする育郎、浜風吹いてないぞ、ここは(笑)。チェンジ。
5回は代わったG門倉、下柳ともしっかり抑えてともにゼロ。6回表一死で金本。もうずっとHRが止まっている。こういう言い方もヘンだけど、何か変わってくれれば良いけどね、良い方にね。帰ってからビデオで見たのだけれど、あの死球のよけ方(避けきれなかったので、当たり方とでも言うか)凄いね。これは当たる、当たるのならどう当たろうか、瞬時にしてそこまで判断して反応していたとしか思えない動き。結果一番衝撃に耐えられそうな場所に、そういう形で当たっている。
そんな人だから、もちろんここでインコースのボール球など1球も来ないことはわかっている。ストライクも外だけだろう。門倉のフォークを狙い打ち、ハンマー打法でライトスタンドへ弾丸ライナー一直線。スタンドはタイガースの得点を喜ぶとか、そういう雰囲気じゃなかったね。ただなんだか自然と立ち上がって、ただただ賞賛の声を上げる。そんな感じ。もちろんいろんな人がいるけれど、私はそうだった。そりゃそうだろう。そんなことをやってのけるのが金本だと思っていたら、本当にやってのけてくれるんだもん。こんんなことを目の前にして、呆然とする意外に何ができるだろう。
下柳は6回もヒットを打たれるが後続を断って結局6回2失点、終わってみれば初回のラミレス2ランのみか。良くはなかったけどね。4−2、勝ち投手になる権利は十分にある粘投だった。
7回表、G投手は山口に。先頭関本がヒットで出るが代打今岡。私と、一緒に観戦していたzero-52さんは「ネガ作戦(悪い予感を口に出すことで逆の結果を引き寄せる技法)」で「ああゲッツーや、ああゲッツーや」。見事「ネガ作戦」が功を奏し、三振で済む。どんだけネガやねん(笑)。不調とはいえ赤星はゲッツーないから、叩きつけて走者関本と入れ替われば盗塁して…とポジ予想を口にした途端、ここしかない6−4−3併殺。二遊間の内側に強いゴロさえ打たなけりゃ良いのに、それを打っちゃう赤星、頭も不調よ、なんて言っちゃ悪いかな。
7回ウラ2番手は能見。ここ最近の投球を見ていれば、使いたくはなる。渡辺久保田藤川といかなかった心は、渡辺も前日イニングまたぎ、久保田は2イニング行っているから、能見江草球児で行きたかったんだろう。ところが一死後坂本遊内野安打されると小笠原にまるっきりストライクが入らない四球、そして冒頭に書いたラミレスの二塁打。1点差となってなお一死二三塁、阿部にも四球を出したところで渡辺にスイッチ。
渡辺も気の毒にねぇ。ゴンザレス右前へ巧打、同点…。しかしこのライナー性に葛城がダイレクトキャッチを匂わせながらチャージ、スタートが悪かった阿部を二塁で封殺するファインプレー。ここで二死目を取れたのが大きかった!
二死一三塁、谷の当たりは遊前に緩いゴロ、鳥谷深い守備位置から鋭く突っ込んで矢の送球、谷のヘッドスライディング及ばず一塁間一髪アウト!同点止まり4−4。
こうなるとなんか全然負ける気がしない。きっとG側は勝てる気がしなかったんじゃないかな。8回表、一死後新井が中前ヒット、金本。また打つぞ、きっと打つ。打った当たりはへろへろっと三塁後方のフライ、面白い!おお!新井の判断が早い、二塁を回る、ほうら落ちた、新井は三塁へ!出た、二コマ取り!素晴らしい。代わったG山口投手もちゃんと三塁ベースカバーに入っていたのは偉かったけど、もうそういうこと関係なしに判断が良いもの。
これで葛城は楽だよね。さあ投手は左だけどそのまま、行け育郎!初球、ライト前クリーンヒット!勝ち越し!エライ!育郎やった!左でも打った!
後続は断たれたが勝ち越し、5−4。
8回ウラ、踏ん張ったナベに代わって江草。凄かったね。初球ストライクから、もうブリブリ行った。まっすぐよし、スライダーよし。三者三振!いやあ興奮した。
そして9回表代打桧山のヒットも見て、最後は球児が前回のことをひとまず忘れる3人斬り。三振がなかったけれど、まあそれはまた今度。
いろいろあって疲れた試合だったけど、面白かった!なんかそういう子どもみたいな感想しか出てこない(笑)。でも本当に面白い試合だったよ。
ちなみにアメリカであれをやると、その客は無条件につまみ出されて、以後二度とその球場への出入りは許されないそうだ。日本でもそれくらいのことはしなきゃいけないし、主催者、客ともそれができないのなら、ああいうことが起きえない構造を作らなきゃいけない。
さて、放っておけないよな情けない出来事ではあったが、ひとまずそれはそれとしよう。最終的にはフェンス最上部に当たって跳ね返った、これは絶対に間違いのない事実。一度スタンドインしたということはない。客が触ったかどうかは、かなり微妙だったが、触っていたように見えた。ただし中継で再三使われていたホーム側からのリプレイでは、あたかも叩き落としているかのように見えていたが、あれはちょっと錯覚を誘う映像だ。横からの映像も流していたが、それ程は打球に関与していない。実際はラインドライブのかかった打球が急激に落下してくるところで、客が前方に伸ばしていた手を引っ込めるような動きの中で「おそらく接触」しており、「叩き落とす」ほどの影響はなかった。
私が審判なら、「おそらく接触がなければフェンスダイレクトの二塁打だったが、応援しているチームに有利になるよう意志を持って接触しようとしたことを重く見て認定ホームラン」としただろうし、実際の判定もそうなるだろうと思ったので、非常に腹が立った。ことが決着した後、場内から「良くやった」などという声もかかっていたが、ホント、アホかと。ホームランボール捕るのも、ファールボール捕るのもケッコウだけど、インプレーの球に触るようなアホな真似は止めてくれ。
さてと、試合はボール先行、良くない下柳が、1回ウラいきなりラミレスに2ランを打たれて始まる。初球、2球目までで良いコースでストライクやファールが取れれば良いのだけれど、どうしても0−2というカウントができてしまう。苦労の投球だった。
しかし直後2回表、ヒットの葛城を置いて鳥谷が同点2ランHR。タイミングが合わず気のない空振りをしていたかと思いきや、前3球でしっかりとアジャストした。直球を待ちながら微妙なタメを作って、フォークの落ち際、低いところで遅らせたヘッドを上からくるんと返す。ピーンと張った糸の上を滑るようにライトスタンドへ一直線。剛健な全身にしなやかさが加わって来て、調整能力が高くなったという印象。
惚れ惚れとする場内のドサクサ紛れに矢野もライトへ連続HR。タイガースにしては珍しい一発攻勢で逆転だ。
しかし下柳の不調は続く。下位打線の3連続単打で無死満塁の大ピンチ。木佐貫はライトフライ、タッチアップ許さず1アウト。タイガースの守備はとても締まっている。走者を出した後のシングルヒットでは、素速く打球にチャージして、常に中継までビシッと返す。次の塁を狙おうという意欲を削ぐ動きを平素からやっている。
下柳にもスイッチが入ったか亀井を空振り三振に仕留めて2アウト。坂本もイージーなライトフライに仕留め、うわああああ!葛城コケたあああ!すくっと立ち上がって、キャッチ。しばらくその場で固まる葛城。次の瞬間、顔を隠しながら猛ダッシュでベンチに引っ込む葛城(笑)。いやあ3点入らなくて良かったわ。3安打でゼロ、Gにとってはイヤ〜な気分だっただろう。去年のウチがそれだったから良く知ってる(笑)。
3回表木佐貫も立ち直って、簡単に二死。打席に金本。カウント2−1からの4球目、金本が大きく動き、木佐貫の直球がヘルメットに当たる。ベンチからトレーナーやコーチが駆け寄る。金本が立ち上がる様子は見えない。あちこちから怒号が上がるが、私は呆けたように金本のいるあたりを見続けるだけだった。テレビを見ていた人なら、金本の表情や様子もわかっただろうが、ビジョンに何かが映し出されるでもなく、ただひたすら金本の動きを見つめる。審判の放送で、すでに放心状態でベンチに下がっていた木佐貫は退場。金本もようやくゆっくりと立ち上がり、一度ベンチに下がる。とりあえず意識不明のまま運ばれていくなんていう悲劇に立ち会わずに済んで良かった。しかしなかなか出てこない。フルイニング記録が終わる日に立ち会うのも十分悲劇だ。
どれくらいたったのか、ずいぶん中断していたと思うが、誰もその時間にいらいらすることなどなかった。出てきて欲しいが、頭のこと、少しの異常でもあれば無理をしてはいけない。出てきた。何事もなかったのように、声を掛けてきた小笠原に手を上げる。ああ良かった、ホッとした。しばらく静かにね。育郎もアニキに休憩時間を作ってやるんだよ。そうそう追い込まれてもボールをよく見てね、そうそう時間をたっぷりかけてね、そうそうカウント2−3ね、2−3?アカンやん!金本スタート、ファール…ああもうしょうがない子らだわ(笑)。結局葛城は藤田に空振り三振を喫してチェンジ。
こうなると下柳も気合いが入る。絶対負けない!オレが負けさせない!そういう気迫が投球に見える。先頭3番小笠原を3球三振。ラミレスにはしつこくフォーク連投、一ゴロ、ベースカバーの走りも気合いが入っている。阿部にはセンター返しをされたけれど、まあゴロヒットは良いの。野手もみんなそう思っている。ゴンザレス右飛コケるなよ(笑)。
4回ウラ、下柳はまたしても下位打線の連打で無死一二塁のピンチを作ってしまう。まあ大したヒットは打たれていないんだけどね。打球の方向がわずかに野手の捕れないところに行くということは、微妙に狙ったところに投げ切れていないということなのだろう。
ところでタイガースの守備陣形、特に平野鳥谷の二遊間は基本的に凄く深い。Gのゴンザレス坂本と比べると平均して1m以上深く守っている。これは全体的にタイガースの方が足の速い打者が多いということもあるが、ダッシュ力、身のこなし、送球に自信があるということ。痛烈なライナーやゴロに飛びついているが、この深い守備位置であれをやっていれば相手のヒットは相当潰せる。
ここもピンチバンター加藤に送らせず結局三振。この加藤という捕手はすごくキャッチングが上手いのでバントも上手いんだろうけど、これがラッキーだった。亀井は一ゴロで二死一三塁、さらに坂本はまたイージーライトフライ。また育郎だよ(笑)なんだか風に煽られるような動きでキャッチする育郎、浜風吹いてないぞ、ここは(笑)。チェンジ。
5回は代わったG門倉、下柳ともしっかり抑えてともにゼロ。6回表一死で金本。もうずっとHRが止まっている。こういう言い方もヘンだけど、何か変わってくれれば良いけどね、良い方にね。帰ってからビデオで見たのだけれど、あの死球のよけ方(避けきれなかったので、当たり方とでも言うか)凄いね。これは当たる、当たるのならどう当たろうか、瞬時にしてそこまで判断して反応していたとしか思えない動き。結果一番衝撃に耐えられそうな場所に、そういう形で当たっている。
そんな人だから、もちろんここでインコースのボール球など1球も来ないことはわかっている。ストライクも外だけだろう。門倉のフォークを狙い打ち、ハンマー打法でライトスタンドへ弾丸ライナー一直線。スタンドはタイガースの得点を喜ぶとか、そういう雰囲気じゃなかったね。ただなんだか自然と立ち上がって、ただただ賞賛の声を上げる。そんな感じ。もちろんいろんな人がいるけれど、私はそうだった。そりゃそうだろう。そんなことをやってのけるのが金本だと思っていたら、本当にやってのけてくれるんだもん。こんんなことを目の前にして、呆然とする意外に何ができるだろう。
下柳は6回もヒットを打たれるが後続を断って結局6回2失点、終わってみれば初回のラミレス2ランのみか。良くはなかったけどね。4−2、勝ち投手になる権利は十分にある粘投だった。
7回表、G投手は山口に。先頭関本がヒットで出るが代打今岡。私と、一緒に観戦していたzero-52さんは「ネガ作戦(悪い予感を口に出すことで逆の結果を引き寄せる技法)」で「ああゲッツーや、ああゲッツーや」。見事「ネガ作戦」が功を奏し、三振で済む。どんだけネガやねん(笑)。不調とはいえ赤星はゲッツーないから、叩きつけて走者関本と入れ替われば盗塁して…とポジ予想を口にした途端、ここしかない6−4−3併殺。二遊間の内側に強いゴロさえ打たなけりゃ良いのに、それを打っちゃう赤星、頭も不調よ、なんて言っちゃ悪いかな。
7回ウラ2番手は能見。ここ最近の投球を見ていれば、使いたくはなる。渡辺久保田藤川といかなかった心は、渡辺も前日イニングまたぎ、久保田は2イニング行っているから、能見江草球児で行きたかったんだろう。ところが一死後坂本遊内野安打されると小笠原にまるっきりストライクが入らない四球、そして冒頭に書いたラミレスの二塁打。1点差となってなお一死二三塁、阿部にも四球を出したところで渡辺にスイッチ。
渡辺も気の毒にねぇ。ゴンザレス右前へ巧打、同点…。しかしこのライナー性に葛城がダイレクトキャッチを匂わせながらチャージ、スタートが悪かった阿部を二塁で封殺するファインプレー。ここで二死目を取れたのが大きかった!
二死一三塁、谷の当たりは遊前に緩いゴロ、鳥谷深い守備位置から鋭く突っ込んで矢の送球、谷のヘッドスライディング及ばず一塁間一髪アウト!同点止まり4−4。
こうなるとなんか全然負ける気がしない。きっとG側は勝てる気がしなかったんじゃないかな。8回表、一死後新井が中前ヒット、金本。また打つぞ、きっと打つ。打った当たりはへろへろっと三塁後方のフライ、面白い!おお!新井の判断が早い、二塁を回る、ほうら落ちた、新井は三塁へ!出た、二コマ取り!素晴らしい。代わったG山口投手もちゃんと三塁ベースカバーに入っていたのは偉かったけど、もうそういうこと関係なしに判断が良いもの。
これで葛城は楽だよね。さあ投手は左だけどそのまま、行け育郎!初球、ライト前クリーンヒット!勝ち越し!エライ!育郎やった!左でも打った!
後続は断たれたが勝ち越し、5−4。
8回ウラ、踏ん張ったナベに代わって江草。凄かったね。初球ストライクから、もうブリブリ行った。まっすぐよし、スライダーよし。三者三振!いやあ興奮した。
そして9回表代打桧山のヒットも見て、最後は球児が前回のことをひとまず忘れる3人斬り。三振がなかったけれど、まあそれはまた今度。
いろいろあって疲れた試合だったけど、面白かった!なんかそういう子どもみたいな感想しか出てこない(笑)。でも本当に面白い試合だったよ。