2008.05.09 Friday
野球というゲームは、優勝チームで勝率6割、最下位チームで勝率4割。極端な話、144回サイコロを振って、どの目が一番多く出たかを競っているのに近い。丸い球を丸いバットを丸く振って打つわけだから、どう球が飛んでいくか神のみぞ知るなのだ。それでも厳然と強い弱いがはっきりするのは、そのサイコロに仕掛けがあるから。ずっと地道な努力と工夫をしていると、重心に偏りが出てくるというわけだ。
先発投手の頑張りで4月をぽーんと飛び出したが、5月は打線が良く振れている。そしてスキのない走塁と意識の高い守備。これがサイコロの重心をタイガース有利に偏らせている主原因だと言えるだろう。この日もそういう試合だった。ボールを振らず、甘い球をしっかり振る。打席で粘って四球を奪い、塁上から圧力をかける。チャンスでも冷静に勢いを繋げる。
13球投げさせた赤星から始まり、2四球を絡めて4点を奪った5回表の攻撃は強さを感じさせた。鳥谷ナイスバッティング、ナイスラン!野口ナイスバッティング!
だからこそ、勝ち続けるということは、今に勝てなくなる可能性があると思わなきゃいけない。自分の有利にと1番から6番までのサイコロの目どうしが常に重心の引き合いをしているということを忘れちゃいけない。慢心して、努力と工夫を怠れば、あれよあれよという内にサイコロの重心は移動し、あれだけ出ていた自分の目がまったくなってしまったりする。
だからそれぞれが自分自身を戒めて、足下を見つめることが大切。「つないできたのにみんなパーになるよな」な〜んていう自分の責任をまったく感じていないような発言をしていてはいけないのである。ま、言ってもしゃあないか(笑)。
6回ウラ5−2と3点リード、一死一二塁でボーグルソンから江草にスイッチ。ここがまずポイント。Gは先発を内海ではなく栂野を持ってきた。2連敗だから負けるつもりはなかっただろうが、全員で必死にという勝負だ。こっちのボーグルソンは二軍から上げてきたものの、二軍で抜群の成績を残したわけでもなく、現在のところたいして信頼も置いていない。とつぜん崩れる癖もある。だから交代という選択は間違いとは言えない。
でも投げさせたって良いわな。この回を無失点で抑えきってくれればしっかり次に繋がる。ここまで勝ってきたベースである「先発が長い回」という美徳を再確認する好機であったようにも思う。たとえ1点2点失っても、ボギーなら仕方ないか、打って挽回だという流れになる。
ここで出てきたのが江草。これも前日の好投を見れば使いたくなる。しかし暴投とタイムリーで2点を献上してしまう。前日も思わず使いたい能見に「1つ上の仕事」をさせて失敗、この日も江草に「すこし違う仕事」をさせて失敗。ま、失敗自体は次への糧になることだから本人たちにとっては決して悪いことばかりじゃないけれど、こういう発展途上の投手にとっては、成功体験を積み上げて、自信を増幅させて、一気に伸ばすことの方がよっぽど良いわけだから、指揮官には責任を感じてもらわなきゃいけない。
そして1点リードの8回ウラ、小笠原にレフト線二塁打、ラミレスにセンター逆転2ランHRを打たれた久保田。表情を読むのは難しいけれど、心なしか顔色が青ざめているように思う。どちらの投球もほんの少しのこと。小笠原は完全に泳いでた。泳いでいてもヒットにするのが小笠原ではあるけれど、そこまでの投球であとほんの少し直球で押し込めていれば、打球はあそこまで飛ばない。ラミレスへのインロー直球。決して甘すぎるという球ではない。しかし絶対にHRを打ちたいと思っている相手を仕留めるほどの力はない。まず気迫が足りていない。ほんの少しのことがあっという間の2点になってしまう。
全体として上手くいっているので「変えない」という考え方と、その中でも上手くいかなかった点を「変える」という考え方を、バランス良く融合させ、無難な判断をする。これが、サイコロの重心が動きそうな今、岡田監督に求められることだろうと思う。
ジェフが戻ってくるみたいだし、ここらで久保田の使い方を変えてみたり、二軍で再調整させたりするのも良いだろう。そんで久保田が良くなったら今度は藤川が…なんてね、そんで、最後はJFKみんな揃ってバッタバッタみたいな(笑)。あ、途中でオリンピックがあったりするんだったっけ。はっ!そうかそういえばそんなんあったなぁ!
そうか、ワザとだ!やっぱりワザとだ!(笑)
先発投手の頑張りで4月をぽーんと飛び出したが、5月は打線が良く振れている。そしてスキのない走塁と意識の高い守備。これがサイコロの重心をタイガース有利に偏らせている主原因だと言えるだろう。この日もそういう試合だった。ボールを振らず、甘い球をしっかり振る。打席で粘って四球を奪い、塁上から圧力をかける。チャンスでも冷静に勢いを繋げる。
13球投げさせた赤星から始まり、2四球を絡めて4点を奪った5回表の攻撃は強さを感じさせた。鳥谷ナイスバッティング、ナイスラン!野口ナイスバッティング!
だからこそ、勝ち続けるということは、今に勝てなくなる可能性があると思わなきゃいけない。自分の有利にと1番から6番までのサイコロの目どうしが常に重心の引き合いをしているということを忘れちゃいけない。慢心して、努力と工夫を怠れば、あれよあれよという内にサイコロの重心は移動し、あれだけ出ていた自分の目がまったくなってしまったりする。
だからそれぞれが自分自身を戒めて、足下を見つめることが大切。「つないできたのにみんなパーになるよな」な〜んていう自分の責任をまったく感じていないような発言をしていてはいけないのである。ま、言ってもしゃあないか(笑)。
6回ウラ5−2と3点リード、一死一二塁でボーグルソンから江草にスイッチ。ここがまずポイント。Gは先発を内海ではなく栂野を持ってきた。2連敗だから負けるつもりはなかっただろうが、全員で必死にという勝負だ。こっちのボーグルソンは二軍から上げてきたものの、二軍で抜群の成績を残したわけでもなく、現在のところたいして信頼も置いていない。とつぜん崩れる癖もある。だから交代という選択は間違いとは言えない。
でも投げさせたって良いわな。この回を無失点で抑えきってくれればしっかり次に繋がる。ここまで勝ってきたベースである「先発が長い回」という美徳を再確認する好機であったようにも思う。たとえ1点2点失っても、ボギーなら仕方ないか、打って挽回だという流れになる。
ここで出てきたのが江草。これも前日の好投を見れば使いたくなる。しかし暴投とタイムリーで2点を献上してしまう。前日も思わず使いたい能見に「1つ上の仕事」をさせて失敗、この日も江草に「すこし違う仕事」をさせて失敗。ま、失敗自体は次への糧になることだから本人たちにとっては決して悪いことばかりじゃないけれど、こういう発展途上の投手にとっては、成功体験を積み上げて、自信を増幅させて、一気に伸ばすことの方がよっぽど良いわけだから、指揮官には責任を感じてもらわなきゃいけない。
そして1点リードの8回ウラ、小笠原にレフト線二塁打、ラミレスにセンター逆転2ランHRを打たれた久保田。表情を読むのは難しいけれど、心なしか顔色が青ざめているように思う。どちらの投球もほんの少しのこと。小笠原は完全に泳いでた。泳いでいてもヒットにするのが小笠原ではあるけれど、そこまでの投球であとほんの少し直球で押し込めていれば、打球はあそこまで飛ばない。ラミレスへのインロー直球。決して甘すぎるという球ではない。しかし絶対にHRを打ちたいと思っている相手を仕留めるほどの力はない。まず気迫が足りていない。ほんの少しのことがあっという間の2点になってしまう。
全体として上手くいっているので「変えない」という考え方と、その中でも上手くいかなかった点を「変える」という考え方を、バランス良く融合させ、無難な判断をする。これが、サイコロの重心が動きそうな今、岡田監督に求められることだろうと思う。
ジェフが戻ってくるみたいだし、ここらで久保田の使い方を変えてみたり、二軍で再調整させたりするのも良いだろう。そんで久保田が良くなったら今度は藤川が…なんてね、そんで、最後はJFKみんな揃ってバッタバッタみたいな(笑)。あ、途中でオリンピックがあったりするんだったっけ。はっ!そうかそういえばそんなんあったなぁ!
そうか、ワザとだ!やっぱりワザとだ!(笑)