2008.05.12 Monday
初回の先制点は、赤星のスペシャル走塁によるもの。赤星に打ち取った遊ゴロを足で内野安打にされると、次打者平野の初球で二盗される。平野の叩きつけ一ゴロの間に赤星三進で一死三塁。3番新井の遊ゴロは前進守備の網にかかったが、石井が迷い無く本塁送球したボールがキャッチャーミットに収まる時には、赤星の足先が鋭くホームベースに飛び込んでいた。リードオフ、判断、スピード、スライディング、超一流の走塁技術で掠め取った先取点だった。スリみたいに言って悪いけど(笑)。
横浜先発のウィリアムスはウンザリだったろう。「内野ゴロ」3つ打たせて、エラーもないのになぜかアウトは1つしか取れてなくて1点失っているんだから。
ただベイスターズにとっての本当のウンザリは、毎度毎度の拙攻続きだろう。1回は、無死二塁→一死三塁でゼロ。2回は無死一塁→無死一三塁から併殺絡んでゼロ。3回も走者出しながら併殺でゼロ。4回も一死一三塁をものにできず、5回になってようやく無死二塁→一死三塁、犠飛で1点獲得。さらに二死一二塁まで攻め込むも残塁となって、苦しい苦しいT先発岩田を逃がしてしまった。
5回までで7安打1四球の岩田。投球のベースになる直球がなかなかコーナーに決まらない。スライダーが引っかかる。厳密なコントロールで勝負するタイプではないから、こういうこともあるのだけれど、最終的には開き直って投げられるのが強みだ。いや去年はあと一人で勝利投手というところで代えられていたのだから、大きな進歩だよね、あらためて。
3回にも上位の集中打と(赤星、平野、新井タイムリー、今岡タイムリー)、手抜きのない走塁で2点を追加。強く低い打球が続くのは、心が繋がっている証拠。
ただし攻撃面では褒められることばかりではなかった。平野はヒットを打つ前二度バント失敗。4回は岩田が犠打を決められず併殺。5回は連打、しかも「2コマ走塁」が決まった一死一三塁で今岡が冷水をぶっかけるような三ゴロ併殺(実際は3回のタイムリーとの差は実に微妙なんだけど、結果は大違い)。さらに7回は先頭代打バルディリスの初ヒット(ヘッドスライディングで決めた一塁頭を越すどん詰まり二塁打)の無死二塁を行かせず。結果として10安打3点は、あまりにもユルユルの攻撃だった。
この日の見せ場は、6回表からスパッとチェンジした継投。先発が5回で降りてしまうことは、ゲームプランとしては本意ではない。だが、それでもやむを得ない事情があれば、ビシっと勝ちに持って行ける。それが他球団から見た時の、タイガースのイヤらしさであり、攻撃に余計な焦りを生ませる素であったのだ。ジェフというもう一枚の切り札があればね。
そのジェフが戻ってきて、使うべき試合展開。久々の不安。さらにはそこへ繋ぐ久保田は現在悩みの森の中にいる。2点差でも十分に不安。
そういう不安などんよりした重い空気を、一人でパーっと振り払っちゃったのが渡辺だ。気の抜けない内川、吉村、石井をまったく寄せ付けずに三振、遊ゴロ、三振で打ち取り、久保田へと繋ぐ。
久保田は8番鶴岡から始まる楽な打順で、思いっきり腕を振った。ナベの腕振りが良い流れを作った。鶴岡力無い投ゴロ。当たっている代打小関には芯近くで捉えられたが久保田の内角直球には打者を押し込むパワーがあった。ファーストライナーで二死。そうジェフの前で点を取られるわけにはいかないからね。そしてこの日2安打の大西には、アウトローへのスライダーを出し入れして、手堅く三振。前2回の久保田炎上が野口とのバッテリーだったことから、この回捕手を矢野にチェンジ。こういうところに気がついているところも良かったと思う。
そして久々のジェフはまったく問題なし。相変わらず球は速いし、スライダーは曲がる。大丈夫、良かった。
藤川も危なげなく締めて07スタイルの勝利。なんか懐かしかったね(笑)。
ただし、首位を快走しているのは08スタイルのおかげ。07スタイルは長丁場を走り抜くには適さないことを忘れないこと。先発はもういっぺん原点に戻って、野手は守備走塁をきっちりと。交流戦までの1週間、北陸遠征もあるけれど、キープキープ!
横浜先発のウィリアムスはウンザリだったろう。「内野ゴロ」3つ打たせて、エラーもないのになぜかアウトは1つしか取れてなくて1点失っているんだから。
ただベイスターズにとっての本当のウンザリは、毎度毎度の拙攻続きだろう。1回は、無死二塁→一死三塁でゼロ。2回は無死一塁→無死一三塁から併殺絡んでゼロ。3回も走者出しながら併殺でゼロ。4回も一死一三塁をものにできず、5回になってようやく無死二塁→一死三塁、犠飛で1点獲得。さらに二死一二塁まで攻め込むも残塁となって、苦しい苦しいT先発岩田を逃がしてしまった。
5回までで7安打1四球の岩田。投球のベースになる直球がなかなかコーナーに決まらない。スライダーが引っかかる。厳密なコントロールで勝負するタイプではないから、こういうこともあるのだけれど、最終的には開き直って投げられるのが強みだ。いや去年はあと一人で勝利投手というところで代えられていたのだから、大きな進歩だよね、あらためて。
3回にも上位の集中打と(赤星、平野、新井タイムリー、今岡タイムリー)、手抜きのない走塁で2点を追加。強く低い打球が続くのは、心が繋がっている証拠。
ただし攻撃面では褒められることばかりではなかった。平野はヒットを打つ前二度バント失敗。4回は岩田が犠打を決められず併殺。5回は連打、しかも「2コマ走塁」が決まった一死一三塁で今岡が冷水をぶっかけるような三ゴロ併殺(実際は3回のタイムリーとの差は実に微妙なんだけど、結果は大違い)。さらに7回は先頭代打バルディリスの初ヒット(ヘッドスライディングで決めた一塁頭を越すどん詰まり二塁打)の無死二塁を行かせず。結果として10安打3点は、あまりにもユルユルの攻撃だった。
この日の見せ場は、6回表からスパッとチェンジした継投。先発が5回で降りてしまうことは、ゲームプランとしては本意ではない。だが、それでもやむを得ない事情があれば、ビシっと勝ちに持って行ける。それが他球団から見た時の、タイガースのイヤらしさであり、攻撃に余計な焦りを生ませる素であったのだ。ジェフというもう一枚の切り札があればね。
そのジェフが戻ってきて、使うべき試合展開。久々の不安。さらにはそこへ繋ぐ久保田は現在悩みの森の中にいる。2点差でも十分に不安。
そういう不安などんよりした重い空気を、一人でパーっと振り払っちゃったのが渡辺だ。気の抜けない内川、吉村、石井をまったく寄せ付けずに三振、遊ゴロ、三振で打ち取り、久保田へと繋ぐ。
久保田は8番鶴岡から始まる楽な打順で、思いっきり腕を振った。ナベの腕振りが良い流れを作った。鶴岡力無い投ゴロ。当たっている代打小関には芯近くで捉えられたが久保田の内角直球には打者を押し込むパワーがあった。ファーストライナーで二死。そうジェフの前で点を取られるわけにはいかないからね。そしてこの日2安打の大西には、アウトローへのスライダーを出し入れして、手堅く三振。前2回の久保田炎上が野口とのバッテリーだったことから、この回捕手を矢野にチェンジ。こういうところに気がついているところも良かったと思う。
そして久々のジェフはまったく問題なし。相変わらず球は速いし、スライダーは曲がる。大丈夫、良かった。
藤川も危なげなく締めて07スタイルの勝利。なんか懐かしかったね(笑)。
ただし、首位を快走しているのは08スタイルのおかげ。07スタイルは長丁場を走り抜くには適さないことを忘れないこと。先発はもういっぺん原点に戻って、野手は守備走塁をきっちりと。交流戦までの1週間、北陸遠征もあるけれど、キープキープ!