2008.06.24 Tuesday
「メガホン・バット」とか「バット型メガホン」とか「応援バット」とか言われるものがキライって話。
長年の応援生活のパートナーとして応援バットをご愛用の方もいるだろうが、まあ、こんな人もいるのか程度に聞いていただけたら良いかと思う。
現代の応援グッズにおける定番中の定番で、ドル箱商品なんだろうけど、どこのどなたか知らないが、なんであんなもんを考えついちゃったかと思う。何がイヤだって?あれウルサイじゃん。後ろの席の人、ノリノリはいいけどちょっと乗り出しすぎちゃう?耳元でガンガンガン。隣の人もノリノリはいいけどぶつかるまで振り回すなちゅうの。歌を歌いながら、ガン・ガン・ガンガンガン、ガン・ガン・ガンガンガン、ガン・ガン・ガンガンガン…。最近ではやかましいのを避けるように、内野で見ることが多いのだけれど、内野でも少なくない人がガン・ガン・ガンガンガンをやっていて、まばらにやってるもんだから、余計にうるさく感じたりして。ああいうの、本当にみんな好きなのかなぁと不思議に思ってしまうのだ。
最近ではもっとタチの悪いモノもある。風船のように空気を入れる細長い棒、これを両手に持って打ち合わせると、キンキンと恐ろしく大きな破壊音が出る。WBCだったかで韓国の応援団が使ってたアレね。もうあんなんみんなでやってたらうるさいわ、見えないわで最悪だろうね。
ただし「応援」がひいきチームの勝利を呼び込むために行うものとするなら、場内のノイズは非常に重要なファクターだ。選手たちは相手と戦うと同時に、自分の心の弱さと戦っている。ほんの少しの弱気によって、持っている技術を発揮できなくなったりする。その時、「状況音」が過去の記憶とリンクして不安な気持ちになったり、逆に勇気が湧いてきたり。あるいは反響し続けるような大騒音の中で、自分を見失ってしまったり、逆に集中力が高まったり。ファンが作り出す音が、勝負に大きな影響を与えることはある。
だったら音が大きけりゃいいのか?って話だけど、それは違うだろう。もしそうならさらに集音マイクで拾った音をさらに拡大して流せば良い。いや、そこまでする必要はない、自然発生的な音で十分だろう。そうでしょう?そうなのよ。あの応援バットの音は自然の音じゃなくて、「ドーピング拍手」なのよ。本来人間が自然に発生しうるノイズ以上の騒音。今のところあれ以上エスカレートしていってないので、ファンの理性やバランス感覚に感謝したいところだけれど、もしもっと相手を打ち負かすために大きな音を立ててやろうと思えば、おぞましい騒音競争だってあり得るだろう。それで自軍が優位になるのならね。
プロ野球選手だって感受性豊かな人間だ。ガラガラで、しーんとした球場でやるより、大観衆、大声援の中の方が気分も高揚するだろう。だけど少ないからダメということはない。キャパ5千人の地方球場に、ギュウギュウ詰めの観客。大喜びのお客さんたちが、思い思いに大声でその嬉しさを表現している。その時、選手たちは「たったの5千人」と思うわけがない。
現在の球場の応援が何デシベル(だっけ?)の音量なのかは知らないが、応援バットの出す単一的で無機質な拍子音が、「ドーピングなし」の拍手に変わったからといって「静かすぎて熱気がない」なんてことになるわけがない。
CO2削減の観点からも、応援バットとジェット風船はやめてもいいんじゃない?(笑)
モノに頼らなくても、球場には楽しいこと、見るべきこと、ワクワクすることがいっぱいあるんだから。
長年の応援生活のパートナーとして応援バットをご愛用の方もいるだろうが、まあ、こんな人もいるのか程度に聞いていただけたら良いかと思う。
現代の応援グッズにおける定番中の定番で、ドル箱商品なんだろうけど、どこのどなたか知らないが、なんであんなもんを考えついちゃったかと思う。何がイヤだって?あれウルサイじゃん。後ろの席の人、ノリノリはいいけどちょっと乗り出しすぎちゃう?耳元でガンガンガン。隣の人もノリノリはいいけどぶつかるまで振り回すなちゅうの。歌を歌いながら、ガン・ガン・ガンガンガン、ガン・ガン・ガンガンガン、ガン・ガン・ガンガンガン…。最近ではやかましいのを避けるように、内野で見ることが多いのだけれど、内野でも少なくない人がガン・ガン・ガンガンガンをやっていて、まばらにやってるもんだから、余計にうるさく感じたりして。ああいうの、本当にみんな好きなのかなぁと不思議に思ってしまうのだ。
最近ではもっとタチの悪いモノもある。風船のように空気を入れる細長い棒、これを両手に持って打ち合わせると、キンキンと恐ろしく大きな破壊音が出る。WBCだったかで韓国の応援団が使ってたアレね。もうあんなんみんなでやってたらうるさいわ、見えないわで最悪だろうね。
ただし「応援」がひいきチームの勝利を呼び込むために行うものとするなら、場内のノイズは非常に重要なファクターだ。選手たちは相手と戦うと同時に、自分の心の弱さと戦っている。ほんの少しの弱気によって、持っている技術を発揮できなくなったりする。その時、「状況音」が過去の記憶とリンクして不安な気持ちになったり、逆に勇気が湧いてきたり。あるいは反響し続けるような大騒音の中で、自分を見失ってしまったり、逆に集中力が高まったり。ファンが作り出す音が、勝負に大きな影響を与えることはある。
だったら音が大きけりゃいいのか?って話だけど、それは違うだろう。もしそうならさらに集音マイクで拾った音をさらに拡大して流せば良い。いや、そこまでする必要はない、自然発生的な音で十分だろう。そうでしょう?そうなのよ。あの応援バットの音は自然の音じゃなくて、「ドーピング拍手」なのよ。本来人間が自然に発生しうるノイズ以上の騒音。今のところあれ以上エスカレートしていってないので、ファンの理性やバランス感覚に感謝したいところだけれど、もしもっと相手を打ち負かすために大きな音を立ててやろうと思えば、おぞましい騒音競争だってあり得るだろう。それで自軍が優位になるのならね。
プロ野球選手だって感受性豊かな人間だ。ガラガラで、しーんとした球場でやるより、大観衆、大声援の中の方が気分も高揚するだろう。だけど少ないからダメということはない。キャパ5千人の地方球場に、ギュウギュウ詰めの観客。大喜びのお客さんたちが、思い思いに大声でその嬉しさを表現している。その時、選手たちは「たったの5千人」と思うわけがない。
現在の球場の応援が何デシベル(だっけ?)の音量なのかは知らないが、応援バットの出す単一的で無機質な拍子音が、「ドーピングなし」の拍手に変わったからといって「静かすぎて熱気がない」なんてことになるわけがない。
CO2削減の観点からも、応援バットとジェット風船はやめてもいいんじゃない?(笑)
モノに頼らなくても、球場には楽しいこと、見るべきこと、ワクワクすることがいっぱいあるんだから。