2008.07.05 Saturday
48勝23敗1分、勝率.676、2位ドラゴンズとのゲーム差9.5、ぶっちぎりの首位。チーム総得点307ダントツ1位、チーム打率.280ダントツ1位、チーム総失点236はドラゴンズを抑えて最少、チーム防御率3.05僅少差の2位(これってエラー後の失点を防いでいるってことになるんじゃない?)。攻撃力、防御力ともに高水準。やるとは思っていたけれど、ここまでやるとは驚いた。
特に攻撃の方ね。打線は水物というけれど、打撃不振の責任を取って打撃コーチがクビになったチームが大変身した。打つだでじゃなく、走塁、守備、様々な状況判断など、あらゆる面で大きく進歩した。もちろん褒められるべきは選手たちだ。特にチームのマインドを大きく変えた「触媒」平野(この日二軍戦に復帰)と新井の存在が大きかった。もちろんそれに刺激された既存の多くの選手たち、そうそうベンチの選手たちにも大きな拍手。そして全コーチングスタッフやスコアラー、打撃投手…各担当の努力を讃えたい。一つでもぬかっていたらこんな成績を残せるはずがない。
もちろん当初から信頼度の高かった投手力についても褒め称えたい。特に登板過多でも休むことなく黙々とチームを支え続ける、久保田、渡辺、藤川の3名の活躍を「当たり前」と思ってはいけない。
またここまで飛躍的にチーム成績を向上させた要因は、下柳、岩田の老若左腕2枚が開幕からローテを守り続けていることが大きい。規定投球回数を一人もクリアできなかった去年を考えれば大きすぎる違いである。
ただクリアしているだけではなく、投球回数で下柳がリーグ5位、岩田が同6位という高水準。しかも防御率で、下柳がリーグ3位、岩田が同4位につけているのだから、素晴らしいとしか言いようがない。「柱なき巨大建造物」が、2本の大黒柱を得た。土台が固まるわけだ。
と言っても、まだ半分終わったばかり。ここまではほぼ満点、それは自信を持って良い。何が良かったのか、それをしっかり分析して、今後やってくるであろう不調期に備えておこう。後半戦、トップでゴールに到達するまで気を抜かずにね。
序盤の好機で大量点にできず、終盤まで接戦の展開になってはいたが、先発下柳の安定した投球によって、実に落ち着いた試合運びができた。
だけどホント面白いなあ、下柳のピッチングは。この日は、変化球がどの球種も良く沈んでいた。球児の直球が「重力に逆らって」いるのなら、シモの変化球は「重力2倍」って感じ(笑)。もう毎度のことだからアレだけど、投げ方一緒、急速ほぼ一緒(だいたい125〜135km/h)であっちに沈むシュート、こっちに沈むスライダー、真下に沈むフォーク、そのまま沈まないストレート。ボールが近づいて来るまでどれだかわからない。だから打者は振り出しが遅れて、フルスイング出来ずに、沈んで行くボールを後追いするように振るから内野ゴロになっちゃう。
あのシモの遅い球に振り遅れているんだよね、笑っちゃうことに。球児のあれだけ全身の力を集約させる直球と同じ効果を、あのヒトをバカにしたような遅い球で実現できちゃう。でもそれも技術なんだよね。視覚的に球種をわからせない、狙った所に投げられる、配球で混乱させる、全部技術。ホント、面白い。
矢野のHRは矢野らしい狙い打ち。スローボールの後、直球インサイドにヤマ張ってた。そういうところで失投しちゃやられるわな。ベイの先発、ルーキー小林は本当に粘り強く頑張って投げていたが、これも勉強やね。
最終的に集中打が出て、みんな良く打った。でもそれを呼び込んだのは守り。点が取れなくて、雰囲気が悪くなりそうでも、しっかり足を動かして、素晴らしいプレーの連続だった。藤本、鳥谷が超美技を含む堅い守備で、攻撃のリズムを作った。
鳥谷のタイムリー、桧山のタイムリー、美しかった!その後の集中打もね、ホント美しいんだな、打線の繋がり方が。
そしてチームの意図「今日は藤川と久保田はお休み」を、全員で実現できたことがまた素晴らしかった。現在のチーム状態、チームとしての団結の強さを物語る。岡田監督、中西ブルペン担当投手コーチは、藤川と久保田に投球練習すらさせなかったという。OK素晴らしい。下柳は暑い中へばりながらも、完投するんだってくらいの気迫で7回までピシャリと決めた。攻撃陣も希望通りの大量点は取れなかったが、意図のある打席を重ねたことで最終的な大差を作った。渡辺、江草も踏ん張って、ジェフまで休ませた。本当に素晴らしい。
今日もそういうチームの意図を感じさせてくれたらそれで十分。勝った負けたよりそっちだ。
特に攻撃の方ね。打線は水物というけれど、打撃不振の責任を取って打撃コーチがクビになったチームが大変身した。打つだでじゃなく、走塁、守備、様々な状況判断など、あらゆる面で大きく進歩した。もちろん褒められるべきは選手たちだ。特にチームのマインドを大きく変えた「触媒」平野(この日二軍戦に復帰)と新井の存在が大きかった。もちろんそれに刺激された既存の多くの選手たち、そうそうベンチの選手たちにも大きな拍手。そして全コーチングスタッフやスコアラー、打撃投手…各担当の努力を讃えたい。一つでもぬかっていたらこんな成績を残せるはずがない。
もちろん当初から信頼度の高かった投手力についても褒め称えたい。特に登板過多でも休むことなく黙々とチームを支え続ける、久保田、渡辺、藤川の3名の活躍を「当たり前」と思ってはいけない。
またここまで飛躍的にチーム成績を向上させた要因は、下柳、岩田の老若左腕2枚が開幕からローテを守り続けていることが大きい。規定投球回数を一人もクリアできなかった去年を考えれば大きすぎる違いである。
ただクリアしているだけではなく、投球回数で下柳がリーグ5位、岩田が同6位という高水準。しかも防御率で、下柳がリーグ3位、岩田が同4位につけているのだから、素晴らしいとしか言いようがない。「柱なき巨大建造物」が、2本の大黒柱を得た。土台が固まるわけだ。
と言っても、まだ半分終わったばかり。ここまではほぼ満点、それは自信を持って良い。何が良かったのか、それをしっかり分析して、今後やってくるであろう不調期に備えておこう。後半戦、トップでゴールに到達するまで気を抜かずにね。
序盤の好機で大量点にできず、終盤まで接戦の展開になってはいたが、先発下柳の安定した投球によって、実に落ち着いた試合運びができた。
だけどホント面白いなあ、下柳のピッチングは。この日は、変化球がどの球種も良く沈んでいた。球児の直球が「重力に逆らって」いるのなら、シモの変化球は「重力2倍」って感じ(笑)。もう毎度のことだからアレだけど、投げ方一緒、急速ほぼ一緒(だいたい125〜135km/h)であっちに沈むシュート、こっちに沈むスライダー、真下に沈むフォーク、そのまま沈まないストレート。ボールが近づいて来るまでどれだかわからない。だから打者は振り出しが遅れて、フルスイング出来ずに、沈んで行くボールを後追いするように振るから内野ゴロになっちゃう。
あのシモの遅い球に振り遅れているんだよね、笑っちゃうことに。球児のあれだけ全身の力を集約させる直球と同じ効果を、あのヒトをバカにしたような遅い球で実現できちゃう。でもそれも技術なんだよね。視覚的に球種をわからせない、狙った所に投げられる、配球で混乱させる、全部技術。ホント、面白い。
矢野のHRは矢野らしい狙い打ち。スローボールの後、直球インサイドにヤマ張ってた。そういうところで失投しちゃやられるわな。ベイの先発、ルーキー小林は本当に粘り強く頑張って投げていたが、これも勉強やね。
最終的に集中打が出て、みんな良く打った。でもそれを呼び込んだのは守り。点が取れなくて、雰囲気が悪くなりそうでも、しっかり足を動かして、素晴らしいプレーの連続だった。藤本、鳥谷が超美技を含む堅い守備で、攻撃のリズムを作った。
鳥谷のタイムリー、桧山のタイムリー、美しかった!その後の集中打もね、ホント美しいんだな、打線の繋がり方が。
そしてチームの意図「今日は藤川と久保田はお休み」を、全員で実現できたことがまた素晴らしかった。現在のチーム状態、チームとしての団結の強さを物語る。岡田監督、中西ブルペン担当投手コーチは、藤川と久保田に投球練習すらさせなかったという。OK素晴らしい。下柳は暑い中へばりながらも、完投するんだってくらいの気迫で7回までピシャリと決めた。攻撃陣も希望通りの大量点は取れなかったが、意図のある打席を重ねたことで最終的な大差を作った。渡辺、江草も踏ん張って、ジェフまで休ませた。本当に素晴らしい。
今日もそういうチームの意図を感じさせてくれたらそれで十分。勝った負けたよりそっちだ。