2008.07.14 Monday
3試合ともカープがしぶとく粘りのある打撃で1点を先制し、双方の先発投手が懸命の投球で踏ん張って、終盤まで1点を争う手に汗握る攻防が続く。快進撃のため、異様な熱気に沸く甲子園での奮闘だけに、カープの戦いぶりは特筆ものだった。
赤松に素晴らしさを見せつけられた3日間でもあった。右に左に走りまくって、フライをキャッチしまくる姿。連日のタイムリー、繋ぎのヒットで得点に絡む姿。
赤松にとっては、これまでの努力と、それが成果を生まないストレスを一気に爆発させるような移籍になった。着ているユニフォームは違っちゃったけど、この甲子園の青々としたフィールドの真ん中で暴れる姿は、苦々しくも嬉しかったよ。
やっぱりどこか赤星と赤松にはバチバチと火花が散るようなところがあって、3回表の赤松先制タイムリーは投手を襲いセンター赤星のところまで抜ける。一方5回ウラ、同点に追いつく赤星のタイムリーもまったく同じように鋭い投手返しがグラブを弾いてセンター赤松の前まで転がっていく。「いつか必ず追い抜きます」「まだまだ抜かれないぞ」そんなバチバチを感じた。
6回2失点の先発金村曉は合格点。カウント球に苦労しながらも良くまとめた。しかし鳥谷のエラーから生じたピンチで先制され、6回表二死二塁、踏ん張りどころの「あと一人」で痛打されて同点に追いつかれてしまった点で、要所を締めたとは言い難い。虎1勝の産みの苦しみかなぁ。
それでも大きかったのはその6回二死から3連打されながらも逆転されなかったこと。まず先頭東出を一塁に出した後の執拗&素速い1塁牽制球で、「金村牽制の名手」という印象を与えたこと。さらに同点となった後の二死一塁で前田智のライト前ヒットで、平野が素速いチャージから矢の返球で「ライト平野肩強し」を見せたこと、さらに2塁への牽制球サインプレーでも「ほとんどアウト」の切れの良いところを見せて「二走はリードに注意」と警戒させる。それらすべてがあったから、続く梵のライト前ヒットで、二走栗原は三塁ストップとなったのだった。二死からのヒットで二走が三塁ストップ、これは守備の総合力の高さに他ならない。
平野はその好守備や、5回ウラ逆転打を呼ぶナイスヒットもあったけれど、その直後、新井の逆転犠飛(右中間センター赤松のファインプレー)で、走っちゃうミスプレーもあり。三走赤星の生還が早く事なきを得たが、あれで併殺成立が先なんてことになったら目も当てられない。「猪突くん」の悪いところだね(笑)。
カープが好調の中継ぎ投手陣を上手いローテで回しているのに比して、タイガースは個人の耐久性に依存している感がある。厳しい3連戦で久保田が3連投、しかもこの日は2回だ。こういう本当に苦しいところで黙々とチームを支えてくれる久保田に、もっとみんな感謝しないといけないよね。素速いフィールディングも見事だった。カープの勢いを止めたグッジョブ。逆にこっちに良いムードが来て勝ち越せたし、コンディションに不安のありそうな球児も元気づけられたと思う。
バルディリスが大活躍。月曜には妻子が帰国してしまうそうだが、その前に良いところを見せたね。同点のホームインになる左中間深々と破る二塁打、8回ダメ押しの投手返しのタイムリー、そして再三にわたる好守!(新井にも助けられたけど)
三塁守備でこれだけ気分が高揚できるのは久々のような…ま、セキも上手なんだけど、こういう興奮はないから。
8回ウラ2−2同点、一死。シュルツから金本が四球を選ぶ。そうねぇ、僅差の競り合いではあったが、大きな違いがあるとすればカープが四球ゼロだったのに対し、タイガースは敬遠含む5つ。投手力というよりもボールの見極めではタイガースに分があったと思う。一死一塁、打席はこの日スタメン5番の関本。5番関本はアリアリ大アリ。将棋の格言に「金底の歩岩より固し」というのがあってね、金本の後はまさに金底。ここに堅実な打者を置けば「金」をも生かすことになる。関本バントの構え、ここでランナー金本がスタート!関本はバント見逃しストライク、二塁送球もややそれてセーフ!
なんでもシュルツのモーションのタイムが悪いので、出たら盗塁はチームオーダーとして準備済みだったんだってさ。
実際のところは知らん。直接取材できるわけでもなし。イメージで書く。木戸作戦コーチだね、これは。モーション開始から2塁送球までのタイムを気にするのは捕手だから。ベンチの奥で、岡田、木戸、吉竹がごにょごにょやってるけど、最近目に付く、おやっ?という作戦は全部木戸コーチのものってことで決定。独断だけど(笑)。そうそう、ウチの捕手は野口にしても、矢野にしても、走者をピシャッとやったよね。まあ、これも木戸コーチの功績ってことにしておこうか、今日のところは(笑)。
金本盗塁成功で一死二塁、カウント1−0、そしてそしてベンチのごにょごにょが慌ただしくなって、なんとここで関本に代わって代打桧山!へえええ、こらまたべっくらこいた。いやあ、切れまくるねぇ。関本の背中を叩きながらフォローする広澤コーチ。良いよ、うちのコーチングスタッフの結束が固いのを見るなんてことは、本当に珍しいからね(笑)。しかし桧山ここはシュルツに押されて三ゴロ、二死二塁。
ここでカープ小林投手コーチが出てきて指示を伝える。鳥谷敬遠で、代打葛城勝負。
葛城はちょっと調子落ち気味なのかな?って感じだった。スタメンで二ゴロ二ゴロ二ゴロ二ゴロもあったしね。でもヤツは強いよ。気持ちが強い。だてに長く下積みやってない。初球のまっすぐ振りに行く。ファール、自打球、いたたた、これが良かったかね。2球目、捕手の構えはインコース、しかしボールはど真ん中へ!葛城これをひっぱたく、一塁線を強烈なゴロ、栗原横っ飛び、破った、フェア!ウォーーーーーイクローーーーー!金本ゆっくりホームイン!鳥谷もダッシュ、ホームイン!ライトがもたつく間に葛城は三塁へ、スタンディングトリプル!ダグアウトを見ながら、拳を突き上げる。光信、桧山と倒れても、育郎が決めたもんね、スゴイ!参った!(笑)
インタビューでは先日につづき雄叫び(笑)。最後の締めも、頼まれもしないのに雄叫び締め(笑)。上手いこと売ったな(笑)。だけど、打った瞬間、こっちが先に雄叫びあげさしてもらったわ。いやあ、気持ち良かった!
赤松に素晴らしさを見せつけられた3日間でもあった。右に左に走りまくって、フライをキャッチしまくる姿。連日のタイムリー、繋ぎのヒットで得点に絡む姿。
赤松にとっては、これまでの努力と、それが成果を生まないストレスを一気に爆発させるような移籍になった。着ているユニフォームは違っちゃったけど、この甲子園の青々としたフィールドの真ん中で暴れる姿は、苦々しくも嬉しかったよ。
やっぱりどこか赤星と赤松にはバチバチと火花が散るようなところがあって、3回表の赤松先制タイムリーは投手を襲いセンター赤星のところまで抜ける。一方5回ウラ、同点に追いつく赤星のタイムリーもまったく同じように鋭い投手返しがグラブを弾いてセンター赤松の前まで転がっていく。「いつか必ず追い抜きます」「まだまだ抜かれないぞ」そんなバチバチを感じた。
6回2失点の先発金村曉は合格点。カウント球に苦労しながらも良くまとめた。しかし鳥谷のエラーから生じたピンチで先制され、6回表二死二塁、踏ん張りどころの「あと一人」で痛打されて同点に追いつかれてしまった点で、要所を締めたとは言い難い。虎1勝の産みの苦しみかなぁ。
それでも大きかったのはその6回二死から3連打されながらも逆転されなかったこと。まず先頭東出を一塁に出した後の執拗&素速い1塁牽制球で、「金村牽制の名手」という印象を与えたこと。さらに同点となった後の二死一塁で前田智のライト前ヒットで、平野が素速いチャージから矢の返球で「ライト平野肩強し」を見せたこと、さらに2塁への牽制球サインプレーでも「ほとんどアウト」の切れの良いところを見せて「二走はリードに注意」と警戒させる。それらすべてがあったから、続く梵のライト前ヒットで、二走栗原は三塁ストップとなったのだった。二死からのヒットで二走が三塁ストップ、これは守備の総合力の高さに他ならない。
平野はその好守備や、5回ウラ逆転打を呼ぶナイスヒットもあったけれど、その直後、新井の逆転犠飛(右中間センター赤松のファインプレー)で、走っちゃうミスプレーもあり。三走赤星の生還が早く事なきを得たが、あれで併殺成立が先なんてことになったら目も当てられない。「猪突くん」の悪いところだね(笑)。
カープが好調の中継ぎ投手陣を上手いローテで回しているのに比して、タイガースは個人の耐久性に依存している感がある。厳しい3連戦で久保田が3連投、しかもこの日は2回だ。こういう本当に苦しいところで黙々とチームを支えてくれる久保田に、もっとみんな感謝しないといけないよね。素速いフィールディングも見事だった。カープの勢いを止めたグッジョブ。逆にこっちに良いムードが来て勝ち越せたし、コンディションに不安のありそうな球児も元気づけられたと思う。
バルディリスが大活躍。月曜には妻子が帰国してしまうそうだが、その前に良いところを見せたね。同点のホームインになる左中間深々と破る二塁打、8回ダメ押しの投手返しのタイムリー、そして再三にわたる好守!(新井にも助けられたけど)
三塁守備でこれだけ気分が高揚できるのは久々のような…ま、セキも上手なんだけど、こういう興奮はないから。
8回ウラ2−2同点、一死。シュルツから金本が四球を選ぶ。そうねぇ、僅差の競り合いではあったが、大きな違いがあるとすればカープが四球ゼロだったのに対し、タイガースは敬遠含む5つ。投手力というよりもボールの見極めではタイガースに分があったと思う。一死一塁、打席はこの日スタメン5番の関本。5番関本はアリアリ大アリ。将棋の格言に「金底の歩岩より固し」というのがあってね、金本の後はまさに金底。ここに堅実な打者を置けば「金」をも生かすことになる。関本バントの構え、ここでランナー金本がスタート!関本はバント見逃しストライク、二塁送球もややそれてセーフ!
なんでもシュルツのモーションのタイムが悪いので、出たら盗塁はチームオーダーとして準備済みだったんだってさ。
実際のところは知らん。直接取材できるわけでもなし。イメージで書く。木戸作戦コーチだね、これは。モーション開始から2塁送球までのタイムを気にするのは捕手だから。ベンチの奥で、岡田、木戸、吉竹がごにょごにょやってるけど、最近目に付く、おやっ?という作戦は全部木戸コーチのものってことで決定。独断だけど(笑)。そうそう、ウチの捕手は野口にしても、矢野にしても、走者をピシャッとやったよね。まあ、これも木戸コーチの功績ってことにしておこうか、今日のところは(笑)。
金本盗塁成功で一死二塁、カウント1−0、そしてそしてベンチのごにょごにょが慌ただしくなって、なんとここで関本に代わって代打桧山!へえええ、こらまたべっくらこいた。いやあ、切れまくるねぇ。関本の背中を叩きながらフォローする広澤コーチ。良いよ、うちのコーチングスタッフの結束が固いのを見るなんてことは、本当に珍しいからね(笑)。しかし桧山ここはシュルツに押されて三ゴロ、二死二塁。
ここでカープ小林投手コーチが出てきて指示を伝える。鳥谷敬遠で、代打葛城勝負。
葛城はちょっと調子落ち気味なのかな?って感じだった。スタメンで二ゴロ二ゴロ二ゴロ二ゴロもあったしね。でもヤツは強いよ。気持ちが強い。だてに長く下積みやってない。初球のまっすぐ振りに行く。ファール、自打球、いたたた、これが良かったかね。2球目、捕手の構えはインコース、しかしボールはど真ん中へ!葛城これをひっぱたく、一塁線を強烈なゴロ、栗原横っ飛び、破った、フェア!ウォーーーーーイクローーーーー!金本ゆっくりホームイン!鳥谷もダッシュ、ホームイン!ライトがもたつく間に葛城は三塁へ、スタンディングトリプル!ダグアウトを見ながら、拳を突き上げる。光信、桧山と倒れても、育郎が決めたもんね、スゴイ!参った!(笑)
インタビューでは先日につづき雄叫び(笑)。最後の締めも、頼まれもしないのに雄叫び締め(笑)。上手いこと売ったな(笑)。だけど、打った瞬間、こっちが先に雄叫びあげさしてもらったわ。いやあ、気持ち良かった!