2008.07.19 Saturday
オールスター前に10ゲーム以上引き離す独走だ。何の文句のつけようもない。それなのにどうも気乗りがしない。新井離脱、打線不振…だがしかしチームは○●○●○●○●と踏みとどまっている。Dとは8勝2敗1分と圧倒的に分が良いではないか。
でもやっぱりナゴヤは怖い。荒木も井端も森野もウッズも…やっぱり怖い。どん底だったDは北海道でGを倒して上り調子、一方こっちは完封がデフォルトの貧打。下柳対川上のエース対決を落としたら、前回の仕返しとばかりに3ついかれそうな気がしちゃう。あれよあれよでゲーム差ひとけた、え?うそ…といっているうちにオリンピック、ああ02年はW杯に世間が注目している陰でひっそりと失速したんだったなぁ…。
いかんいかん!まだ2連敗すらしてないうちから「世紀の大失速」を想像してどうする。ネガにもほどがある(笑)。
オーダーを見る。3番鳥谷だ。ついに聖域に踏み込んだ。まあね、これだけの結果が残っているのだから文句は言えないけど、「不動の6番」にそんなに意味があるとは思えないんよ。不動の1番や不動の4番、あるいは3番、5番ならわかる。6番はもちろん大事な打順だけれど、金本の前後たる3番、5番より大事なワケがない。その3,5が両方頼りない状況の中で、6番は守り通すほどのものじゃない。常勝ムードに翳りが見えた今が動かし時だったのだろう。
しかしだからこそ、負けたくない1戦だ。勝ち続けた形に手を加え、それで落とすとなると「その手」への悪いイメージがつきまとう。「将来ビジョン」とも言える「鳥谷3番」で蹴躓きたくない。
その鳥谷が1回表、いきなりレフトオーバー、フェンス直撃の三塁打。赤星、平野が簡単に倒れた後、しかも簡単に2−0と追い込まれてから、2つボールを見切って、直球を弾き返した。浜風の甲子園なら切れちゃうかもしれないが、距離は十分。いわゆる「外に引っ張る掛布スタイル」のこの打球がここしばらく見られなかったが、3番に座っていきなり出た。良いぞ!
しかし金本はフォークでタイミングを外され遊ゴロ、先制点ならず。川上良さそう。
だが下柳も負けていない。立ち上がり、荒木井端を5球で片付けて流れに乗った。森野には浮いたフォークを中前痛打されたが、ウッズへのフォークは低いところ、バットが下から出て平凡なレフトフライでチェンジ。
んんー、ドラゴンズの鳴り物応援が戻ってるね。個人的には野球場が必要以上にやかましいのは好きじゃないし、これまでの鳴り物なしのドラゴンズの応援はとても良い雰囲気だったと思っていたけど、やっぱりこのナゴヤドームでの悪夢はあの大音響とともにあるからね、脅威だよ。
2回表は6番に入った関本がセンター前へ良い当たり。左右変わらぬ強さと、チャンスメークと勝負強さというマルチな要素を期待しての6番鳥谷なら、関本でも問題ない。特に新井という決め手を失った今、2番関本の送りバントより、赤星平野の「2コマ獲り」復活の方が欲しいからね。
一死一塁、矢野のカウント2−1から関本がスタート、三ゴロだが関本は二進。斬新だなぁ、ノーマークだったので二盗を狙ったのか、サインか。藤本歩かし下柳三ゴロで点にはならなかったが、こういう攻撃をしていれば相手に圧力がかかる。
シモの好調さは2回ウラに表れていた。スライダーは見せ球。シュートとフォークの見分けがつかないから本来前裁きで打ちたい和田、ノリはタイミングが遅れて空振り連発。若い平田は見過ぎてどん詰まり。
エースの投げ合いはその後がっぷり四つで土俵中央。4回表、金本、葛城、関本が多彩な変化球と制球力の前に3者連続空振り三振。ああこりゃイヤな感じだねえ…。
4回ウラ、ほら来た先頭井端、下柳の頭の上を転がってセンター前。イヤなのが出た。どれだけビシッと抑えていても、一人の走者の動きでガラッと雰囲気を変えてくる。だからドラゴンズはイヤなのだ。森野への初球、井端スタート!と同時に腰を浮かせる矢野、高め直球ウェストか?二塁送球余裕でアウト!良いぞ!なんか違うな(笑)。森野、ウッズもまともに振らせず、結果3人で終了。よし、今度はこっちだ。
ところが今日の川上は堅い。直球に力があるから飲み込まれてしまうようだった。ようやく6回表、一死から平野がレフトへクリーンヒット。久々のチーム3本目。あの頃はヒットなんていくらでも出てたのになぁ。しかしここは好打順、チャンスを拡げて行きたい。
一死一塁打者鳥谷、1−1からの3球目で平野スタート、直球に遅れてファール。これでエンドランへの警戒レベルが上がって、カウントを2−3まで持ってきた。当然のように平野スタート、鳥谷空振り、二塁送球アウト!うわ、三振ゲッツー。ああ、こらいかん。トリ、そこは何としてでも当てなきゃ。
さあイヤなムード、6回ウラ、川上倒れて一死後、イヤな感じの荒木。出すなよ、出すなよ、シモ頑張れ、ここだぞ。おおし、フォーク当てただけ平凡な遊ゴロ、鳥谷捕って素速く一塁へ、うわっ高い、葛城タッチできずセーフ。トリー!ちょっと最近続いてるんだよねぇ、悪い送球が。俊足荒木といったって、慌てるようなタイミングじゃなかったのになぁ。やっぱ、荒木プレッシャー&新井じゃないプレッシャー&下柳怖いプレッシャーに押しつぶされたんだろうなぁ(笑)。
さあ笑い事じゃない、一死一塁で井端、ああ来る来る、あれが来る、もう絶対来る…ホラ来たライト前、荒木は三塁へ。ファールファールで簡単に追い込んで、ボールで遊ぶこともなくシュートが甘くなる。シモもここはトリのエラーをなんとかしてやろうという力みなんだろうなぁ。いつも守りで助けてもらってるからね。決してトリのエラーでカリカリ来ていたわけじゃないよな?な?(笑)
一死一三塁、森野。ああもうダメだ、「打って打って打ちまくれ」がやかましい。シモ頑張れ、ゲッツー取れ、みんな頑張れ。祈り通じて森野は内角に詰まってバット真っ二つ!しかしボールは無情にも追いかける鳥谷の頭を越えてセンター前に落ちる。ドラゴンズ1点を先制。
なおも一死一二塁、ウッズ。ああ来る来る、あれが来る、もう絶対来る…おっ?遊ゴロ、6−4−3と渡ってゲッツー!おお、何か違うぞ!(笑)
関係ないけど、この日の内野は葛城、藤本、関本、鳥谷。岡山出身の葛城が桃太郎で、サルと犬とキジ(トリだけど)。
ゲッツーで退けたがもう7回。絶好調川上から1点取れるのか?貧虎打線、今日もあかんのかなぁ。先頭金本、打った、どわーー、行け、行け、行けーーーー、入ったあああ!同点ホームラン!うお、スゲエ、金本、さすがカッコイイ!ふう、ふう…ガクっ。
いやあ興奮した。真綿で締められるような攻撃で1点を失って、その直後、本当に一振りで1点稼ぎ出した。なんというか、こっちの疲労感をふっとばし、むこうに徒労感をおっかぶせる、そんな4番の一発。一瞬暑さまでふっとんだわ(笑)。
さらに一死後関本が右前ヒット、しかしここは矢野三ゴロ併殺でチェンジ、この終わり方にまだちょっぴり不安が…。
7回ウラ、シモ頑張れ。ああ和田打った、レフトへ大きい、フェンスダイレクト、待ちかまえる金本捕ってすぐ返球、和田は一塁ストップ。ああ当たりが良すぎで助かった。しかしこれだ。これがドラゴンズだ。もうやだ。やられる。ホントやだ。
ノリが送りバント。上手いね。今度関本とバント的当て競争やって欲しいな、キャラメルの箱とか立てといて、倒したらもらえるの(笑)。
シモ頑張れ。平田、ライトへそこそこ大きいフライ、平野助走をつけて、エイ!中継藤本からサードへ、セーフ。タッチアップで二死三塁。谷繁、うーん。何度こいつにやられたことか。勝負を避けたら?川上には代打出すか?ええい、谷繁で勝負じゃい、行けシモ!ようし、力ない二ゴロ!よう頑張った、ナイスピー下柳!7回、失点1、自責点0。スゴイよ。
8回表、決勝点取って、下柳に勝ちをつけてやろうぜ。つってんのに藤本3球三振。もうっ!シモに代打桧山、まったく雰囲気なく三振、ああもうっ!赤星粘ってセンター前!よーし、行け、絶対点取れ!走れー走れーあーかっほしー走れー走れーあーかっほしー平野打ったボテボテ遊ゴロ、二塁はムリ、走れ平野ーヘッドスライディング、アウト?セーフやろセーフやろ!塁審に詰め寄り、その後ガックリとヒザに手をついてうなだれ続ける平野。なあシモさんに勝ちつけてやりたかったんだもんなぁ。残念。
8回ウラ、ジェフ・ウィリアムス。どん底から回復傾向だが、まだ全幅の信頼感は持てない。だけど頑張れ、ジェフ頑張れ。こういうチームが苦しい時にフーフー言いながらスゴイ投球するのがジェフなんだから。
先頭、代打小池、痛烈三塁線!取った!一塁送球ビシッ、アウト!ナイス、セキディリス!このプレーは大きかった。荒木3球三振、井端初球平凡なライトフライ!イヤなところを切り抜けたぞ、さあ行こうぜ!
9回表、ほう、123球投げた川上に代えて岩瀬。出たな。で、ああなってああなって、それでああなっちゃうのか?そんなのイヤだ、ムカツク!なんとかせい、鳥谷、打ってさっきの1点取り返せよ。よーし、しっかりアゴを引いて素直に弾き返してレフト前ヒット!無死一塁、トリ、ナイス。帰ってこいよ。
金本お願いしますお願いします。また1本お願いします。なんでもします。悪いことしません。ああ三振。知らね、悪いことしたる(笑)。代打桃太郎に代えて高橋光。やったれ、光。今こそ見せてやれ!打った、渋くセンター右前に落とすヒット!いいぞ、一死一二塁。さあ今日2安打、一番当たってる関本だ。今日の岩瀬は打てるぞ。ちゃらら〜んとわっしょいもはじまった。さあ行け。初球打った、ライトへ大きい大きい、フェンスダイレクト!鳥谷ゆうゆうホームイ…え?なに?ファール?うそん?どれどれ、リプレイ。うあ、何それ数センチやん(笑)。ああ、もう。これだいつもこれなんだ。ぬか喜びさせてそれでガッカリ、だからイヤなんだドラゴンズは。しかし関本しっかりした打席、ボールはよく見えているし厳しいところはファール。7球目、スライダーが甘い、レフト前クリーンヒット!鳥谷は三塁でストップ。ナイスセキ、よう打った!さあ一死満塁矢野。
外野フライでいいんだぞ、外を得意のバッティングで。ライトの平田は肩良いのかな。いや得意のインコースをバシッとレフト前でもレフトフライでも良い。とにかくアレだけは止めてくれよな。お願いしますお願いします。打ってくれ矢野打ってくれ、5球目インコーススライダー、やや詰まったサードの右、抜けたヒット!鳥谷ホームイン!トリ、金本と矢野と下柳によくお礼言っとけよ(笑)。よーし勝ち越し!
なおも一死満塁藤本、しかし投ゴロ併殺。1点止まり、いやな終わり方すんなっつーの!
9回ウラ藤川登場。流石の球児もこの試合の流れの中で動揺は隠せない。制球が定まらず先頭森野に0−2。3球目ボール気味の直球を打ち上げてもらった。はあ助かった!1アウト。
しかしウッズ。ここに来てそんなことってあるだろうか、いやあるまい。あってたまるかっつうの。頑張れ球児頑張れ球児絶対頑張れ球児。初球フォークが抜けて、直球も少しずつ外れて0−3。四球もダメだぞ、勝負勝負、頑張れ球児。2−3とするも勝負のまっすぐが大きく外れ、ウッズは一つも振らずに四球。代走英智。
ああ和田。藤川が打たれているバッター。はあはあ。深呼吸。大丈夫、必ず打たれると決まっているわけじゃない。打った、投ゴロ、ああ球児のグラブのわずかに上を越えてセンター前へ。一死一二塁、はあはあ、体中から汗が…。
ノリ。こいつも球児には合うタイプ。しかしここに来て球児の直球が良くなってきたぞ、そうだそれが球児だ。直球でグイグイ2−0。1つ高めで見せて、4球目のフォーク、打ち上げた!大きいけれどセンター赤星向き直って捕った、二走タッチアップで3塁へ。ストライクゾーンとはいえよく反応したなぁ、ノリ。そして英智のランニング。この三進はバッテリーにとっては大きいプレッシャーになる。二死一三塁。代打立浪。
マウンドに集まる野手陣。ん?中心にちょっと小さい人、背番号80?岡田監督じゃないか!おお、岡田監督がマウンドに来ている!笑ってる。今季試合中カメラで抜かれる時、たいがいこうして笑ってる。何か言っている。藤川の話を聞いてうなづいている。何を話しているんだろう。でもなんか落ち着く。なんかこれで絶対に勝ったような気がする。だって岡田監督がマウンドに来たんだもん。藤川が良い球を投げないはずがないよ。
試合再開。二死一三塁、立浪勝負。初球インコースに構える矢野。直球ミットの通りストライク。2球目矢野インコースへ。直球立浪空振り2−0。3球目矢野インコースへ。藤川直球力み、外に抜けボール、2−1。4球目矢野インコースへ、直球立浪辛うじてバットに当てる。矢野、球児に駆け寄り一言。5球目、サインに二度三度首を振る球児。矢野インコースへ、直球、立浪スイング、力ないゴロが投前に転がる、球児慌てずに一塁へ。送球を受けた関本が両手を振り上げて喜ぶ。試合終了。笑顔で駆け寄ってくるナイン。厳しい勝負から解放された笑顔。美しい笑顔。
なんだか口で言っているほどは、ドラゴンズに脅えていない自分に気づいていた。
おそらくもう「打って打って打ちまくれ」の大音響は前ほど怖くない。ドラゴンズファンは前より「わっしょいわっしょい」の大音響が怖くなったかな?そうだといいんだけどね(笑)。
でも応援は「音量」で相手を苦しめるもんじゃないよ。断じて違う。「応援してくれている」その思いが伝わるから、選手が頑張れるんだ。一度でも誰かに応援してもらった経験があればわかるだろう。音のない応援は「祈り」に近い。
球場だけじゃない。テレビの前にも、PCの前にも、携帯の前にも、祈りを捧げていた人たちがたくさんいた。祈りが通じて嬉しかったな。
いかんいかん!まだ2連敗すらしてないうちから「世紀の大失速」を想像してどうする。ネガにもほどがある(笑)。
オーダーを見る。3番鳥谷だ。ついに聖域に踏み込んだ。まあね、これだけの結果が残っているのだから文句は言えないけど、「不動の6番」にそんなに意味があるとは思えないんよ。不動の1番や不動の4番、あるいは3番、5番ならわかる。6番はもちろん大事な打順だけれど、金本の前後たる3番、5番より大事なワケがない。その3,5が両方頼りない状況の中で、6番は守り通すほどのものじゃない。常勝ムードに翳りが見えた今が動かし時だったのだろう。
しかしだからこそ、負けたくない1戦だ。勝ち続けた形に手を加え、それで落とすとなると「その手」への悪いイメージがつきまとう。「将来ビジョン」とも言える「鳥谷3番」で蹴躓きたくない。
その鳥谷が1回表、いきなりレフトオーバー、フェンス直撃の三塁打。赤星、平野が簡単に倒れた後、しかも簡単に2−0と追い込まれてから、2つボールを見切って、直球を弾き返した。浜風の甲子園なら切れちゃうかもしれないが、距離は十分。いわゆる「外に引っ張る掛布スタイル」のこの打球がここしばらく見られなかったが、3番に座っていきなり出た。良いぞ!
しかし金本はフォークでタイミングを外され遊ゴロ、先制点ならず。川上良さそう。
だが下柳も負けていない。立ち上がり、荒木井端を5球で片付けて流れに乗った。森野には浮いたフォークを中前痛打されたが、ウッズへのフォークは低いところ、バットが下から出て平凡なレフトフライでチェンジ。
んんー、ドラゴンズの鳴り物応援が戻ってるね。個人的には野球場が必要以上にやかましいのは好きじゃないし、これまでの鳴り物なしのドラゴンズの応援はとても良い雰囲気だったと思っていたけど、やっぱりこのナゴヤドームでの悪夢はあの大音響とともにあるからね、脅威だよ。
2回表は6番に入った関本がセンター前へ良い当たり。左右変わらぬ強さと、チャンスメークと勝負強さというマルチな要素を期待しての6番鳥谷なら、関本でも問題ない。特に新井という決め手を失った今、2番関本の送りバントより、赤星平野の「2コマ獲り」復活の方が欲しいからね。
一死一塁、矢野のカウント2−1から関本がスタート、三ゴロだが関本は二進。斬新だなぁ、ノーマークだったので二盗を狙ったのか、サインか。藤本歩かし下柳三ゴロで点にはならなかったが、こういう攻撃をしていれば相手に圧力がかかる。
シモの好調さは2回ウラに表れていた。スライダーは見せ球。シュートとフォークの見分けがつかないから本来前裁きで打ちたい和田、ノリはタイミングが遅れて空振り連発。若い平田は見過ぎてどん詰まり。
エースの投げ合いはその後がっぷり四つで土俵中央。4回表、金本、葛城、関本が多彩な変化球と制球力の前に3者連続空振り三振。ああこりゃイヤな感じだねえ…。
4回ウラ、ほら来た先頭井端、下柳の頭の上を転がってセンター前。イヤなのが出た。どれだけビシッと抑えていても、一人の走者の動きでガラッと雰囲気を変えてくる。だからドラゴンズはイヤなのだ。森野への初球、井端スタート!と同時に腰を浮かせる矢野、高め直球ウェストか?二塁送球余裕でアウト!良いぞ!なんか違うな(笑)。森野、ウッズもまともに振らせず、結果3人で終了。よし、今度はこっちだ。
ところが今日の川上は堅い。直球に力があるから飲み込まれてしまうようだった。ようやく6回表、一死から平野がレフトへクリーンヒット。久々のチーム3本目。あの頃はヒットなんていくらでも出てたのになぁ。しかしここは好打順、チャンスを拡げて行きたい。
一死一塁打者鳥谷、1−1からの3球目で平野スタート、直球に遅れてファール。これでエンドランへの警戒レベルが上がって、カウントを2−3まで持ってきた。当然のように平野スタート、鳥谷空振り、二塁送球アウト!うわ、三振ゲッツー。ああ、こらいかん。トリ、そこは何としてでも当てなきゃ。
さあイヤなムード、6回ウラ、川上倒れて一死後、イヤな感じの荒木。出すなよ、出すなよ、シモ頑張れ、ここだぞ。おおし、フォーク当てただけ平凡な遊ゴロ、鳥谷捕って素速く一塁へ、うわっ高い、葛城タッチできずセーフ。トリー!ちょっと最近続いてるんだよねぇ、悪い送球が。俊足荒木といったって、慌てるようなタイミングじゃなかったのになぁ。やっぱ、荒木プレッシャー&新井じゃないプレッシャー&下柳怖いプレッシャーに押しつぶされたんだろうなぁ(笑)。
さあ笑い事じゃない、一死一塁で井端、ああ来る来る、あれが来る、もう絶対来る…ホラ来たライト前、荒木は三塁へ。ファールファールで簡単に追い込んで、ボールで遊ぶこともなくシュートが甘くなる。シモもここはトリのエラーをなんとかしてやろうという力みなんだろうなぁ。いつも守りで助けてもらってるからね。決してトリのエラーでカリカリ来ていたわけじゃないよな?な?(笑)
一死一三塁、森野。ああもうダメだ、「打って打って打ちまくれ」がやかましい。シモ頑張れ、ゲッツー取れ、みんな頑張れ。祈り通じて森野は内角に詰まってバット真っ二つ!しかしボールは無情にも追いかける鳥谷の頭を越えてセンター前に落ちる。ドラゴンズ1点を先制。
なおも一死一二塁、ウッズ。ああ来る来る、あれが来る、もう絶対来る…おっ?遊ゴロ、6−4−3と渡ってゲッツー!おお、何か違うぞ!(笑)
関係ないけど、この日の内野は葛城、藤本、関本、鳥谷。岡山出身の葛城が桃太郎で、サルと犬とキジ(トリだけど)。
ゲッツーで退けたがもう7回。絶好調川上から1点取れるのか?貧虎打線、今日もあかんのかなぁ。先頭金本、打った、どわーー、行け、行け、行けーーーー、入ったあああ!同点ホームラン!うお、スゲエ、金本、さすがカッコイイ!ふう、ふう…ガクっ。
いやあ興奮した。真綿で締められるような攻撃で1点を失って、その直後、本当に一振りで1点稼ぎ出した。なんというか、こっちの疲労感をふっとばし、むこうに徒労感をおっかぶせる、そんな4番の一発。一瞬暑さまでふっとんだわ(笑)。
さらに一死後関本が右前ヒット、しかしここは矢野三ゴロ併殺でチェンジ、この終わり方にまだちょっぴり不安が…。
7回ウラ、シモ頑張れ。ああ和田打った、レフトへ大きい、フェンスダイレクト、待ちかまえる金本捕ってすぐ返球、和田は一塁ストップ。ああ当たりが良すぎで助かった。しかしこれだ。これがドラゴンズだ。もうやだ。やられる。ホントやだ。
ノリが送りバント。上手いね。今度関本とバント的当て競争やって欲しいな、キャラメルの箱とか立てといて、倒したらもらえるの(笑)。
シモ頑張れ。平田、ライトへそこそこ大きいフライ、平野助走をつけて、エイ!中継藤本からサードへ、セーフ。タッチアップで二死三塁。谷繁、うーん。何度こいつにやられたことか。勝負を避けたら?川上には代打出すか?ええい、谷繁で勝負じゃい、行けシモ!ようし、力ない二ゴロ!よう頑張った、ナイスピー下柳!7回、失点1、自責点0。スゴイよ。
8回表、決勝点取って、下柳に勝ちをつけてやろうぜ。つってんのに藤本3球三振。もうっ!シモに代打桧山、まったく雰囲気なく三振、ああもうっ!赤星粘ってセンター前!よーし、行け、絶対点取れ!走れー走れーあーかっほしー走れー走れーあーかっほしー平野打ったボテボテ遊ゴロ、二塁はムリ、走れ平野ーヘッドスライディング、アウト?セーフやろセーフやろ!塁審に詰め寄り、その後ガックリとヒザに手をついてうなだれ続ける平野。なあシモさんに勝ちつけてやりたかったんだもんなぁ。残念。
8回ウラ、ジェフ・ウィリアムス。どん底から回復傾向だが、まだ全幅の信頼感は持てない。だけど頑張れ、ジェフ頑張れ。こういうチームが苦しい時にフーフー言いながらスゴイ投球するのがジェフなんだから。
先頭、代打小池、痛烈三塁線!取った!一塁送球ビシッ、アウト!ナイス、セキディリス!このプレーは大きかった。荒木3球三振、井端初球平凡なライトフライ!イヤなところを切り抜けたぞ、さあ行こうぜ!
9回表、ほう、123球投げた川上に代えて岩瀬。出たな。で、ああなってああなって、それでああなっちゃうのか?そんなのイヤだ、ムカツク!なんとかせい、鳥谷、打ってさっきの1点取り返せよ。よーし、しっかりアゴを引いて素直に弾き返してレフト前ヒット!無死一塁、トリ、ナイス。帰ってこいよ。
金本お願いしますお願いします。また1本お願いします。なんでもします。悪いことしません。ああ三振。知らね、悪いことしたる(笑)。代打桃太郎に代えて高橋光。やったれ、光。今こそ見せてやれ!打った、渋くセンター右前に落とすヒット!いいぞ、一死一二塁。さあ今日2安打、一番当たってる関本だ。今日の岩瀬は打てるぞ。ちゃらら〜んとわっしょいもはじまった。さあ行け。初球打った、ライトへ大きい大きい、フェンスダイレクト!鳥谷ゆうゆうホームイ…え?なに?ファール?うそん?どれどれ、リプレイ。うあ、何それ数センチやん(笑)。ああ、もう。これだいつもこれなんだ。ぬか喜びさせてそれでガッカリ、だからイヤなんだドラゴンズは。しかし関本しっかりした打席、ボールはよく見えているし厳しいところはファール。7球目、スライダーが甘い、レフト前クリーンヒット!鳥谷は三塁でストップ。ナイスセキ、よう打った!さあ一死満塁矢野。
外野フライでいいんだぞ、外を得意のバッティングで。ライトの平田は肩良いのかな。いや得意のインコースをバシッとレフト前でもレフトフライでも良い。とにかくアレだけは止めてくれよな。お願いしますお願いします。打ってくれ矢野打ってくれ、5球目インコーススライダー、やや詰まったサードの右、抜けたヒット!鳥谷ホームイン!トリ、金本と矢野と下柳によくお礼言っとけよ(笑)。よーし勝ち越し!
なおも一死満塁藤本、しかし投ゴロ併殺。1点止まり、いやな終わり方すんなっつーの!
9回ウラ藤川登場。流石の球児もこの試合の流れの中で動揺は隠せない。制球が定まらず先頭森野に0−2。3球目ボール気味の直球を打ち上げてもらった。はあ助かった!1アウト。
しかしウッズ。ここに来てそんなことってあるだろうか、いやあるまい。あってたまるかっつうの。頑張れ球児頑張れ球児絶対頑張れ球児。初球フォークが抜けて、直球も少しずつ外れて0−3。四球もダメだぞ、勝負勝負、頑張れ球児。2−3とするも勝負のまっすぐが大きく外れ、ウッズは一つも振らずに四球。代走英智。
ああ和田。藤川が打たれているバッター。はあはあ。深呼吸。大丈夫、必ず打たれると決まっているわけじゃない。打った、投ゴロ、ああ球児のグラブのわずかに上を越えてセンター前へ。一死一二塁、はあはあ、体中から汗が…。
ノリ。こいつも球児には合うタイプ。しかしここに来て球児の直球が良くなってきたぞ、そうだそれが球児だ。直球でグイグイ2−0。1つ高めで見せて、4球目のフォーク、打ち上げた!大きいけれどセンター赤星向き直って捕った、二走タッチアップで3塁へ。ストライクゾーンとはいえよく反応したなぁ、ノリ。そして英智のランニング。この三進はバッテリーにとっては大きいプレッシャーになる。二死一三塁。代打立浪。
マウンドに集まる野手陣。ん?中心にちょっと小さい人、背番号80?岡田監督じゃないか!おお、岡田監督がマウンドに来ている!笑ってる。今季試合中カメラで抜かれる時、たいがいこうして笑ってる。何か言っている。藤川の話を聞いてうなづいている。何を話しているんだろう。でもなんか落ち着く。なんかこれで絶対に勝ったような気がする。だって岡田監督がマウンドに来たんだもん。藤川が良い球を投げないはずがないよ。
試合再開。二死一三塁、立浪勝負。初球インコースに構える矢野。直球ミットの通りストライク。2球目矢野インコースへ。直球立浪空振り2−0。3球目矢野インコースへ。藤川直球力み、外に抜けボール、2−1。4球目矢野インコースへ、直球立浪辛うじてバットに当てる。矢野、球児に駆け寄り一言。5球目、サインに二度三度首を振る球児。矢野インコースへ、直球、立浪スイング、力ないゴロが投前に転がる、球児慌てずに一塁へ。送球を受けた関本が両手を振り上げて喜ぶ。試合終了。笑顔で駆け寄ってくるナイン。厳しい勝負から解放された笑顔。美しい笑顔。
▼阪神・藤川 びっくりしたけど(監督がマウンドに来てくれて)すごくうれしかった。何を言われた?同点も逆転も一緒。“おまえに任せた”と言ってくれた。ああせえ、こうせえじゃなく“任せた”と。それがうれしかった。(スポニチ)
なんだか口で言っているほどは、ドラゴンズに脅えていない自分に気づいていた。
おそらくもう「打って打って打ちまくれ」の大音響は前ほど怖くない。ドラゴンズファンは前より「わっしょいわっしょい」の大音響が怖くなったかな?そうだといいんだけどね(笑)。
でも応援は「音量」で相手を苦しめるもんじゃないよ。断じて違う。「応援してくれている」その思いが伝わるから、選手が頑張れるんだ。一度でも誰かに応援してもらった経験があればわかるだろう。音のない応援は「祈り」に近い。
球場だけじゃない。テレビの前にも、PCの前にも、携帯の前にも、祈りを捧げていた人たちがたくさんいた。祈りが通じて嬉しかったな。