自称阪神タイガース評論家（跡地）

５点あった援護を５回までに３点吐き出してしまったけれど、どうにかこうにか権利を繋いでもらった。８月は０６年以来９連敗中だったが、ようやく勝った１勝が記念の１勝になった。
タイガースでは若林忠志氏以来５９年ぶりってすごいな。全然時代背景や環境が違う中で二人の投手を結びつけたりするから記録というものは面白い。
史上５人目だって。そのうち下柳と山本昌と工藤、３人が現役？すごいね。いいこと。
長い間プロで活躍するということは、誰にとっても目標となること。特に日々のトレーニング、調整、生活が重要になる投手にとっては、その存在自体がお手本となる。下柳がチームに与えている影響は計り知れないほど大きいだろう。


金本が４０歳で２０発。ここしばらくボール球の見極めに苦労していたが、ようやく四球も増えてきて、久々値千金の３ランホームランが出た。もちろん４０歳の下柳への大きな援護になったし、二人の「Ｗ節目」は、当然北京にいるもうひとりの４０歳に「ようし！」という気合を届けたことだろう。星野ジャパンの決勝進出を賭けた韓国戦は、４０歳矢野（本当はまだ３９歳・本人談）の感覚と頭脳が決め手になるだろう。


ジャパンの４番新井にとっても兄貴金本の一発は闘魂注入になったろう。そして「新井の指定席」３番を埋めている鳥谷が先制２ランホームランとダメ押し２点タイムリーで４打点。勝負を決める役割を担った。４番に配置される限り、必ず勝負を分ける打席が回ってくるだろう。どうか迷いのないスイングを。真芯のミートを。一発決めてくれ。


薄氷を踏む思いではあったけれど、渡辺−江草−久保田−アッチソン−ウィリアムスと勝利を繋いだ。「８月の悪夢」から目覚めるために、下柳の勝利を消さぬために、自分の責任を果たして、バトンを渡した。本来その最後を締めるべき藤川球児にそのバトンは渡されたことだろう。特にともに苦しんで、ともに勝って来た、ジェフ、久保田からの気持ちは必ず球児に届いているだろう。
ただのホールドではなく、対戦する打者を、相手チームをノックアウトして試合の流れを１００％持ってきてしまうような、そんな「球児の１イニング」があってくれたらと思う。

しっかりした野球を思い出しての３連勝。ナイスゲーム。「要」、「４番」、「終盤の切り札」というジャパンの鍵を握る３人に必ずや届く。悔いのない試合を！