自称阪神タイガース評論家（跡地）

それに勝てば良いという話なので、勝ってくれ。勝つつもりだろうし、勝つだろう。勝て。頼むぞ矢野！


ルイスを打てなかったが、緊急補強後、無失点だったブラウワーから集中打で４点奪って逆転勝利。
勝利の立役者は６回１失点好投の岩田。直球は速いし力がある。スライダーは消えるように変化した。打者を睨み付けて、襲いかかるような気持ちで攻め込むような投球だったので、カウント球を狙いに来ていたカープ打線の打球をことごとく押し込んでいた。
６回ウラは、自らの凡プレー（守りの上手い投手なら平凡な投ゴロをヒットにしてしまった）から１点を失ってしまい、勝負のアヤで７回表に代打を送られてしまったが、無四球３安打の５３球は見事な内容だった。ここからチームはシーズン序盤の勢いを取り戻していくわけだが、岩田もその波にもう一度乗ってくるに違いない。

中継ぎに回ってからのアッチソンは本当に素晴らしい。７，８回をまったく危なげなくピシャリ。いやあ、ありがたい。今彼がいなかったらけっこうしんどいところ。このまま気分良く投げさせてやりたいね。

で３点差の９回ウラ、ジェフが１点差に詰められて、なお一死一二塁、二死一三塁というピンチをなんとか凌いで逃げ切った。なかなかクローザーの仕事ってのは簡単じゃないね。しっかり勝ちで終わらせてくれただけでも、ありがたいと思わなきゃいけないんだろうなぁ、今の構成なら。

それにしても７回の猛攻は気持ち良かった。広澤コーチがミーティング通りと自賛しているけれど、ブラウワーの球種をしっかり把握した上で、それぞれが打つべき球を意図したように打ったことは褒めて良い。
先頭林、初球抜き球にタイミングを合わせて強振、センター右を破る二塁打。
葛城はシュート気味に逃げていく速球を狙い通り右に転がし進塁打（しかも右前ヒット）、特にこの打撃が良かった。相手バッテリーも、そうはさせじとしたところだったから。
無死一三塁となって、関本は甘く入った直球を三遊間真っ二つの同点タイムリー。思い切りよく「返す」バッティング。
野口のバントは不安になるがなんとか決まって一死二三塁、ここで岩田に代えて桧山。かなり厳しいコースでカウントを稼がれたが、どっしりと対応してカウントを２−３までもっていく。最後は外いっぱいの高め直球、よーく桧山が空振りする球だが、しっかりミートしてショートの左を鋭く抜く逆転タイムリー、２−１。
なお一死一三塁、桧山の代走狩野がスタートして、赤星が転がした打球が右前に抜けるタイムリーヒット、狩野は三塁へ、３−１となってなお一死一三塁。
平野も意識のある打球を右前に運び、４点目のタイムリー、赤星当然三塁へ！流れるような連続攻撃。ここで投手交代、このタイミングが遅れたのは前日リリーフ陣に負担をかけたことも影響しただろう。

前日のは「サービス」だったが、この日は難しい投手になんとか競り勝ったという点でチームに自信を呼び覚ます勝利になっただろう。もう一ついっておきたいね、ここは遠慮せず。前回のお返ししなくちゃ。