自称阪神タイガース評論家（跡地）

・国際大会、世界を相手にする戦いは必要か？
・「星野続投」を決めるのはナベツネ（＝ＮＰＢ）。
・「形だけ」全日本野球会議
・指導者人材難はプロだけの話
・アマは監督交流有り（高校・大学・社会人）
・いったいぜんたい全世界の野球競技者人口の何パーセントが日本にいると思ってるんだ？（何パーセントかは知らないけど）
・プロアマ（含む高校野球）がオープンでシームレスな形態になれば、優秀な指導者の活躍の場が増える。
・子どもの時、良くプロ野球の真似するなって言われたなぁ。
・プロ野球はダーティを脱して、クリーンにならないとね。
・監督は商品価値でなく実力を評価する、これが大事。
・評価する目　評論家＆マスコミの重要性。
・ところが、野球の元締め＝マスコミであるからして、商品価値至上主義に。
・怒りのエネルギーの矛先は、世界最大の野球国力を利用し、搾取する「野球ゴロ」どもへ向けられるべき。

この日も東京はずーっと雨。今はもうシーズン終盤ということで、雨天中止か決行かは球団ではなく連盟が決めているのだそうだ。ヤクルト球団を悪く言ってすまんかった。リーグとしては、試合消化のためになんとかやりたいのだろうが、客優先で考えてくれよ。

降ったり止んだりだったけど、なんとかできるという判断は正しかった。見ていて面白い、内容のある試合だったからなおのこと。

投球内容の割りに勝ち星に恵まれないスワローズのエース石川と、援護に恵まれ勝ち星がどんどん積み上がっている「エース？」安藤の対戦。この日も闘志満々、制球も冴える石川に対して、ピンチの連続をなんとかしのぐ安藤。でもこの日の安藤は今までよりずっと良く感じた。アウトローにゴンゴンとバットを合わせてくる印象のあるスワローズ打線に対して、左右打者ともにインハイを有効に使って「圧倒しよう」という意図が見られた。球を高くする分、不運なヒットが出る。それと死球ね。死球は褒められたものではないが、この日安藤が出した死球はそれほど危険なものではない。上手く当たられちゃった。それによってピンチが拡大してしまったが、強気の投球があったからこそ粘れたのだと思う。

ピンチの連続、特に６回ウラは二死二三塁から代打ユウイチが一二塁間を破ろうかという当たり、一塁スタメンの高橋光信がいっぱいいっぱいのプレーでこれに飛びついて、ベースカバーの安藤に送球、素晴らしいプレーで切り抜けた。これが大きかった。

ムード良く７回表、先頭関本がこの日３本目の渋いヒットで出塁、好守の光信もアウトローへの抜き球に食らいついてセンター右前に落として一二塁、代走バル。野口が一発で送って一死二三塁。ここで粘投安藤に代える代打は桜井。初球インハイ直球に手が出ず、ストライク。ごら、それを振らんで何を振るか、弱気な！２球目も同じ所、やや外れてボール。石川も気持ちが強い。しかしインハイ２つで、桜井も腹が決まったろう。そう、これはケンカなのだ。３球目、またも直球インハイボール気味、桜井フルスイング、バットの根っこ、どん詰まり。フラフラと低空に上がった打球が、前進守備のサードの頭を越えて、追いすがるショートのグラブの先に落ちる。先制タイムリー！まあ普通なら、三塁手が前に出てくるような打球になるところ、１．５倍の飛距離になったのは、負けるもんかという気合と、腕っ節の馬鹿力だろう。いいんだよ、クリーンヒットでも外野フライでも１点は１点。結果を出したんだから自信を持って良い。ここから広大が働けば、すごくデカいからね。
桜井のタイムリーも珍しいが、続く赤星が苦もなくレフトに犠飛を上げて美しい２点目。一気に優位に立った。

しかし７回裏、スワローズもしぶとい。そりゃ気迫溢れる投球をする石川をなんとか援護しなきゃいけないよね。ホント、敵ながらあっぱれの投球だったから。二番手アッチソンに対して、先頭飯原が一二塁間にボテボテ、関本前進して上手く捕ったまでは良かったが、ベースカバーアッチソンへの送球が乱れてエラー。イヤな感じ。続く畠山も粘って、しぶとくセンター前に転がすが、なんとラッキー、打球を見ずに慌てて二塁にスライディングした飯原に打球がぶつかって、走者飯原がアウト（守備妨害）。天の恵み。それでもスワの猛攻が続き、武内、田中の連打で一死満塁の大ピンチ。ただ助かったのは走者の「先頭」が畠山だったから、機動力を使われなかったこと。３安打で満塁はスワらしからぬことだ。ここでガイエルは一塁左へ強いゴロ、関本捕って二塁送球、フォースアウト、鳥谷から一塁へ転送、さあ来いゲッツー、どうだ？ああ、これは一塁走者の足が早いか…あらアウト？これは大きな誤審、１点入ってなお二死一三塁となるところ、無得点でチェンジ。高田監督も抗議するわな、そりゃ。今日のところは、人の恵みにも助けられた。

８回表、先頭鳥谷が素晴らしいホームラン。代わった松岡がカウントを０−２として、やや内よりのまっすぐ、一本に絞ってフルスイングすると会心の当たりでライトスタンド中断へ一直線。前日からのイライラするような天気や、ごちゃついた試合展開、ちょっともやもやする判定、そんなようなものをスッキリさせてくれるような美しい弾道の第１０号だった。

最後は久保田が８ウラをカンペキに封じ、ジェフが９回を締め。そうそう平野の好守も格好良かったね。二遊間ゴロを二塁ベースまで追いかけて逆シングル捕球の直後、身を翻してのジャンピングスロー、塁間まるまるの距離をループで結んで、鈍足畠山を一塁でアウトにした。逆方向に体が流れているのに、あの強さの送球、あのコントロール、スゴかった。

これで４連勝。ジャイアンツが０−４を跳ね返して逆転サヨナラ、マジックは１つしか減らなかったけど、雰囲気は良いよ良いよ。元気いっぱい甲子園で五輪三人衆を迎えよう。