2008.09.18 Thursday
<#1986>
初回先頭打者赤星、カウント1−2。大ベテラン山本昌といえども細心の注意を払う立ち上がり、ここに投げておけばファールというインロー狙いのシンカーがやや浮いたところを、赤星がジャストミートでセンター前に弾き返す。
初回先頭打者赤星、カウント1−2。大ベテラン山本昌といえども細心の注意を払う立ち上がり、ここに投げておけばファールというインロー狙いのシンカーがやや浮いたところを、赤星がジャストミートでセンター前に弾き返す。
平野が1球で送って一死二塁。打席に不気味な今岡。昌の基本の球、シンカーが浮いてしまったことで手先に力が入る。カウント1−3から今岡を歩かせる。一死一二塁、金本。昨日の今日だ、金本もこの好機に思いっきり振ることを考えている。その威圧感、指先の感覚、ベテランだからこそ感知してしまった危機に制球が乱れて0−3。高めいっぱいを一つ見逃して、ここからしっかり振ったファールが3つ。走者はスタートをかける。ベテラン同士、1回表大事な大事なカウント2−3の攻防。8球目、膝元狙いのシンカーにまた力が入って内に外れる。無死満塁。タイガース、苦手山本昌から願ってもないチャンスを得る。
打席に鳥谷。苦しんで苦しんで練習して練習して9月も後半、ようやく押し込まれることなく自分のスイングができるようになった。初球スライダー、打ちに行っている、タイミングも合っている、見えている、低い、ボール。一死満塁で1ボール、次の球だ。スライダーがど真ん中へ、気持ちはセンター方向、キレ良く腰が回る、腕がまっすぐ伸びる、正確に芯で捉える。鳥谷にしては高く上がった打球が高いナゴヤドームの右翼フェンスを越えた。自身プロ入り初のグランドスラムが、5年目のシーズン、優勝争いが緊迫する127試合目に生まれた。意味のある、価値のある満塁ホームランだった。
2回は矢野のクリーンヒットから、走者入れ替わりで二死一塁に赤星、平野が外高めのボール気味の直球を引っぱたいてライトフェンス直撃、長駆赤星が生還。一つでも次の塁を狙う赤星と和田コーチの合作による1点。慌てた中継荒木の送球が乱れて、打った平野は三塁に進む。続く今岡、2−1と追い込まれながらインハイ、ボールの直球に見事反応し、上から巻き込むような独特のスイング、ラインドライブした打球は綺麗にレフト前で跳ねた。この回2点、6−0。
さらに3回は関本四球、光信技ありヒットに続いて、矢野がレフトオーバーシングルで加点。7−0。昌は3回でマウンドを降りた。
4回にもヒットの平野、金本を一二塁に置いて、鳥谷がセンターオーバーのタイムリー二塁打、関本も役目きっちりの犠飛をレフトに上げて、二番手長峰から2点追加、9点目。
清水、斉藤と繋がれた5〜7回は猛攻が途切れたが、8回、左腕小林を攻めて、金本が待望の22号2ランホームラン。ダメ押しの11点目を取った。前日絶好のチャンスを逃した金本だが、あれで火が点いたに違いない。
狙い、見極め、思い切り、繋ぐ意識、走る意識、すべてにおいて上向き矢印を確認。準備は整った。
ま、投げる方はね、あんまり整ってないかも(笑)。先発リーソップ、立ち上がりは直球、カーブとも制球良く、思い通りの投球ができていたが、まあなんというか、「見かけ倒し」の繊細さがあって、ちょっとしたほころびから崩れてしまう。3回に李のタイムリーで1失点、7−1。4回は谷繁に1号3ランを打たれて9−4。連打されて交代という情けないマウンドとなった。角度のある直球を低めに集められれば面白い投手なのだが、レベルにないな。今育てる必要性は感じない。
尻ぬぐいは前の日打たれた江草。きっちり2人打ち取って、精神状態を回復。
で、前日3回パーフェクトの阿部を5回に使っちゃう。もちろん使いたくはなかっただろう。だったら使うなっちゅう話なんだけどね。玉置玉置。起用もかわいそうだったし、守備に足も引っ張られて1安打1四球2失点。すまねえなぁ、リーソップがあんなだったばっかりに。でも全然、気にすることはないぞ。次も頼む。ってか先発回せ。
アッチソン、2回ピシャリ。あんたけっこうタフねぇ。でもここらへんの使い方も誤っちゃいかんよ。絶対に、今がピークなんだからね。この高い山の上にいつまでいてもらうか、大事に大事にして欲しいね。ただ見てると、もうカンペキだけどね。
ジェフ、藤川も準備OKだね。もう投げながら心は東京ドームにあったかも知れない。
守備面では試合展開で消されているものの、もっと高いレベルでやらなきゃいけないプレーがいくつか。3回今岡がかろうじて一つアウトを取った三ゴロは、併殺にしてやればリーソップはもうちょっと投げられただろう。5回、高い二ゴロ、捕球した平野は自分でベースを踏んで一塁送球、タイミングは間に合ったが低投、一塁関本もショートバウンド拾えず一塁セーフでチェンジならず。二塁はトスが良かっただろうし、その後の送球、捕球でなんとかして欲しかった。この後、阿部が小池に2ランHRを打たれてしまった。
センター赤星のランニングキャッチで投手を救う場面もあったが、とにかく守りは締めよう。
今季ナゴヤドーム最終戦で勝利。ドラゴンズとは今月末に甲子園で残りあと1試合予定されているが、これでここまで16勝6敗1分(甲子園で9勝2敗、ナゴドで7勝4敗1分)、差し引き+10。全貯金(26)の38%をドラゴンズで稼いでいる。
相手の不調に助けられただけなのか、対策や研究というものが功を奏したのか、偶然の産物なのか、見方はいろいろあろうが、昨年の日本一、数年来のライバルに対戦成績で圧勝したことによって現在のタイガースの首位がある。ちなみに対Gは+1、対Cは+3、対Sは+4、対YBは+2、交流戦は+6。
強〜い強〜いジャイアンツもついに貯金が20に乗る。その内訳はというと、対Tが−1、対Dが−3、対Cが−3、対Sが+10、対YBが+13、交流戦が+4。まあこれは「ここまでの数字」に過ぎないのだけど、この数字を見れば「セントラルリーグ優勝」を譲るわけにはいかないと思う。
いっぱい足踏みして、いっぱい空回りして、いよいよ開き直れる心境になった。金曜からの東京ドーム3連戦が心の底から楽しみだ。
打席に鳥谷。苦しんで苦しんで練習して練習して9月も後半、ようやく押し込まれることなく自分のスイングができるようになった。初球スライダー、打ちに行っている、タイミングも合っている、見えている、低い、ボール。一死満塁で1ボール、次の球だ。スライダーがど真ん中へ、気持ちはセンター方向、キレ良く腰が回る、腕がまっすぐ伸びる、正確に芯で捉える。鳥谷にしては高く上がった打球が高いナゴヤドームの右翼フェンスを越えた。自身プロ入り初のグランドスラムが、5年目のシーズン、優勝争いが緊迫する127試合目に生まれた。意味のある、価値のある満塁ホームランだった。
2回は矢野のクリーンヒットから、走者入れ替わりで二死一塁に赤星、平野が外高めのボール気味の直球を引っぱたいてライトフェンス直撃、長駆赤星が生還。一つでも次の塁を狙う赤星と和田コーチの合作による1点。慌てた中継荒木の送球が乱れて、打った平野は三塁に進む。続く今岡、2−1と追い込まれながらインハイ、ボールの直球に見事反応し、上から巻き込むような独特のスイング、ラインドライブした打球は綺麗にレフト前で跳ねた。この回2点、6−0。
さらに3回は関本四球、光信技ありヒットに続いて、矢野がレフトオーバーシングルで加点。7−0。昌は3回でマウンドを降りた。
4回にもヒットの平野、金本を一二塁に置いて、鳥谷がセンターオーバーのタイムリー二塁打、関本も役目きっちりの犠飛をレフトに上げて、二番手長峰から2点追加、9点目。
清水、斉藤と繋がれた5〜7回は猛攻が途切れたが、8回、左腕小林を攻めて、金本が待望の22号2ランホームラン。ダメ押しの11点目を取った。前日絶好のチャンスを逃した金本だが、あれで火が点いたに違いない。
狙い、見極め、思い切り、繋ぐ意識、走る意識、すべてにおいて上向き矢印を確認。準備は整った。
ま、投げる方はね、あんまり整ってないかも(笑)。先発リーソップ、立ち上がりは直球、カーブとも制球良く、思い通りの投球ができていたが、まあなんというか、「見かけ倒し」の繊細さがあって、ちょっとしたほころびから崩れてしまう。3回に李のタイムリーで1失点、7−1。4回は谷繁に1号3ランを打たれて9−4。連打されて交代という情けないマウンドとなった。角度のある直球を低めに集められれば面白い投手なのだが、レベルにないな。今育てる必要性は感じない。
尻ぬぐいは前の日打たれた江草。きっちり2人打ち取って、精神状態を回復。
で、前日3回パーフェクトの阿部を5回に使っちゃう。もちろん使いたくはなかっただろう。だったら使うなっちゅう話なんだけどね。玉置玉置。起用もかわいそうだったし、守備に足も引っ張られて1安打1四球2失点。すまねえなぁ、リーソップがあんなだったばっかりに。でも全然、気にすることはないぞ。次も頼む。ってか先発回せ。
アッチソン、2回ピシャリ。あんたけっこうタフねぇ。でもここらへんの使い方も誤っちゃいかんよ。絶対に、今がピークなんだからね。この高い山の上にいつまでいてもらうか、大事に大事にして欲しいね。ただ見てると、もうカンペキだけどね。
ジェフ、藤川も準備OKだね。もう投げながら心は東京ドームにあったかも知れない。
守備面では試合展開で消されているものの、もっと高いレベルでやらなきゃいけないプレーがいくつか。3回今岡がかろうじて一つアウトを取った三ゴロは、併殺にしてやればリーソップはもうちょっと投げられただろう。5回、高い二ゴロ、捕球した平野は自分でベースを踏んで一塁送球、タイミングは間に合ったが低投、一塁関本もショートバウンド拾えず一塁セーフでチェンジならず。二塁はトスが良かっただろうし、その後の送球、捕球でなんとかして欲しかった。この後、阿部が小池に2ランHRを打たれてしまった。
センター赤星のランニングキャッチで投手を救う場面もあったが、とにかく守りは締めよう。
今季ナゴヤドーム最終戦で勝利。ドラゴンズとは今月末に甲子園で残りあと1試合予定されているが、これでここまで16勝6敗1分(甲子園で9勝2敗、ナゴドで7勝4敗1分)、差し引き+10。全貯金(26)の38%をドラゴンズで稼いでいる。
相手の不調に助けられただけなのか、対策や研究というものが功を奏したのか、偶然の産物なのか、見方はいろいろあろうが、昨年の日本一、数年来のライバルに対戦成績で圧勝したことによって現在のタイガースの首位がある。ちなみに対Gは+1、対Cは+3、対Sは+4、対YBは+2、交流戦は+6。
強〜い強〜いジャイアンツもついに貯金が20に乗る。その内訳はというと、対Tが−1、対Dが−3、対Cが−3、対Sが+10、対YBが+13、交流戦が+4。まあこれは「ここまでの数字」に過ぎないのだけど、この数字を見れば「セントラルリーグ優勝」を譲るわけにはいかないと思う。
いっぱい足踏みして、いっぱい空回りして、いよいよ開き直れる心境になった。金曜からの東京ドーム3連戦が心の底から楽しみだ。