自称阪神タイガース評論家（跡地）

おそらく私にできることは、ただ見ることだけだろう。念じること、祈ることさえ忘れて、ただ見るだけだろう。それで良いと思っている。

胸の高鳴りと息苦しさと大声援を密封した東京ドーム。両チームの選手たちは、その一切の「雑音」が聞こえない程、研ぎ澄まされた集中力で戦うだろう。


恐れずに立ち向かえ。打てるもんなら打ってみろ。ど真ん中に行ったって構わないという気迫で、ウィークポイントを攻め込め。

初球から恐れずに振れ。好球必打、空振り上等。追い込まれたら粘れ。簡単に死ぬな。ギリギリまでボールを見極めて、下半身を粘らせて、インパクトまで集中を切らさずに。粘る気持ちが「繋ぎ」になる。

ミスを恐れて固まるくらいなら、すっ転んでつんのめって大失敗しろ。ミスの有無は重要じゃない。そのミスが、両チームにどういう影響を与えるかが重要なのだ。思いっきり走り、思いっきり飛びつき、狙って行け。

攻め、粘り。タイガースの選手たちが、その気迫を十分に感じさせてくれれば何も言うことはない。


そして願わくば、「どうだ」とばかり拳を握りしめ、塁上からベンチを誇らしげに見やる選手の顔を数多く見たい。ハイタッチでプレーを讃え合う選手たちの姿を何度でも見たい。
願わくば、試合終了とともに発露する、選手たちの笑顔を見たい。

私たちはこの試合を見るためにタイガースファンでいたのだ。
選手たちはこの試合を戦うために生まれてきたのだ。

目一杯のプレーを！