自称阪神タイガース評論家（跡地）

だから戦いのテンションを切るわけにはいかないのだが、このタイミングで何か大きな変革は必要だろうと思う。現実的に１０月に入って１勝４敗１分という「大暴落フェイズ」なわけだから、限られた時間でのＶ字回復をしなきゃいけない今、緊急刺激策がなければ執行部の無策を非難されても仕方ないだろうって、経済の話じゃなかったね。



順風満帆、前途洋々、ピカピカに輝く船体を誇らしげに滑らせながらの巡航。号令一下キビキビと帆を操り、スケジュール通りに粛々と任務をこなす。乗組員の表情は充実感に満ちあふれる。往路は順調、予定通りお宝を積み込んで帰途につく。
…良い時は良いんだ。
まず異常を見落とさない見張り。そして異常に対しての判断、対応。何より、常日頃から異常時に備えて、異常時を想定した訓練を怠らないこと。
小さな黒い雲は、あっという間に嵐に変わり、航路を変える間もなく船は突風に煽られ、大波に揺られた。嵐が去った後、帆は破れ、船体は傷つき、乗組員は疲弊していた。最も悲しむべきは、持ち帰るべき積み荷を失ってしまったこと。
だが船は沈まなかった。いや、このまま航海を続けていれば沈没したかも知れないが、初期航海が順調だったため無事帰還はできた。
幸いなことに次の大仕事はキャンセルになっていない。今度は短い道のりだが、積んで帰るお宝は前にも増して尊いもの。徹底的とはいかないが、急いで船を直して、乗組員を休ませ、再編成し、また海へ出て行かなければならない。
しかしこの航路は厳しい。潮はぶつかり、天候が大荒れ、はじめからわかっているが、だがどうしてもそこを通り抜けていかなければならない。同じことをしていれば、今度は遭難し、船は沈むだろう。
どういう航路を描き、どう危機を予測し、どう対応していくか。すべてはキャビンにかかっている。今度こそは同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。
０８タイガースの航海日誌はまだ続くよ。