2008.10.20 Monday
今季はそんな試合をことごとく落としてきたし、この季節に試合をやった時もことごとく落としてきたから、本当にありがたい。このチームをもう1試合見られるのがありがたい。
スタメン7番ライトに浅井、8番サードにバルディリス。浅井は下位打線の起点を期待、バルは先発下柳が打たせる低い打球を一つでも多くアウトにすることを期待。平野は代走・バント・守備固めの最強オプションとして、林は中盤勝負所の一の矢として手駒に待つ。岡田監督のゲームプランが当たった。
追い込まれたのだから攻め込むしかない。頭ではわかっていても体が動かなくなる。それがここしばらくのタイガース。だから後攻めというのも辛いところだった。初回攻め込まれて気持ちが受けに回ってしまうから。05年の日本シリーズ以来続く短期決戦の連敗も大半がその流れだ。だから1回表李の初球打ち、並のサードなら頭を越され二塁打となっていたライナーをジャストタイミングのジャンプで掴み取ったバルディリスのファインプレーはデカいなんてもんじゃないプレーだった。すべてをひっくり返したと言って良いかも知れない。
2回先頭ウッズの「フェン直二塁打」をジャンピングキャッチした浅井、8回井端の「センター前」に追いつき二塁封殺でチャンス拡大を許さなかった藤本、6回代走で出て暴投で一塁から三塁を奪った平野。守備走塁で気運を掴んで放さなかった。
だから積極攻撃のウラ目、つんのめりのズッコケならションボリしないんだ。4回ウラ、先頭矢野があとちょっとでHRの中越二塁打、浅井が詰まりながら二塁頭を越えるヒットで続いて無死一三塁。ともに第1ストライクを叩いた。打席は8番バルディリス。結果は初球のインハイを強振し微妙に詰まった三ゴロ、5−4−3の併殺で三走も釘付けという最悪のもの。無死でも併殺があって、次が投手の打順なのだから、三走ゴロゴー(状況に応じて挟まれる)を徹底できなかったのは痛恨のミス。でもバルに初球「打て」で、引っ張ったのは全然OK。結果はダメだったけどね、心意気が良いじゃない。みんなで積極打法やって大チャンスを作ったけど、積極打法でチャンスを潰した、それだけのこと。だったら次また積極打法で点を取ればいいじゃないか。最近の甘い球に手が出ずに追い込まれて、自分から弱気にはまり込んでいく様子より、ずっとずっと良かった。
6回から出てきた元苦手中田を攻略して3点。自滅もあったが、鳥谷の2本目のHRから連打で傷口を拡げたのだから、今年1年やってきた通り「攻略した」と言って良い。矢野も振れるようになったし、浅井はよう送ったし、林もヒットが出てスッキリしたろうし、桧山もまあなんとか四球取った。みんな気持ちが前に向いたね。
そういう意味で逆にもの足りなかったのが8回久保田がウッズに打たれたソロHR。7−2。僅差のままならまた8回から藤川だったのかも知れない。ここは矢野に目指して欲しかったのは05年9月7日の久保田復活。ここはソロホームラン打たれてOKなんだから思い切って覚醒させてやって欲しかった。初球から、いや追い込んでからでも、インハイに直球グイグイ行って欲しかった。もし矢野自身、リリーフの久保田を「使いにくい」と思っているのなら、先発への配転を首脳に進言すべきだろう。
バルの積極守備によって失わなかったスタートの「積極性」と「幸運」。赤星粘り三振の後、関本初球ライナーでレフト前、新井初球サードのグラブを弾く内野安打(併殺打との差はほんの数ミリだったろう)、金本2球目センター右へのタイムリーヒット。これまたラッキーなことに打球判断の遅れた二走関本だったが事なきを得て生還できた。
そして2球目第1ストライク甘い直球をライトスタンドに運んだ鳥谷の3ランHR。昨日のケンシンに対しても、一番強くスイングできていた。雰囲気があった。足を踏ん張って、思いっきり叩いた。本当に気持ちを込めて、力を込めて、思いっきり振った。やや低い弾道が高いフェンスをギリギリ越える。一塁を回った鳥谷が両手をパンと叩く。鳥谷にしては相当ハデな喜びの表現だ(笑)。いつもなら恥ずかしそうにうつむくところだもんね(笑)。
景気よく初回に4点先制、ベンチに気合の入った笑顔が見える。久しぶりだね、こんなの。ここ一番の試合で、そういう顔を見るのも久しぶり。やっとこ持ってきた流れ。バルが掴んでくれた流れ。岡田監督の策が当たった流れ。
本当に久々のタイガースの試合。まあせっかくの岡田タイガース最終戦だから、もう一つやっちゃおうか。バカ正直岡田対妖術使い落合の最終決戦だもんね。そして、もう一つ、もう一つ…って調子に乗って、ずーっとやっちゃおうか。試合がなくなるまでやっちゃおうか。そういうお調子者ばっかりなんだからね(笑)。
今日も「振り返らない悔やまない」つんのめり野球で、終わってからまた笑おうや。
スタメン7番ライトに浅井、8番サードにバルディリス。浅井は下位打線の起点を期待、バルは先発下柳が打たせる低い打球を一つでも多くアウトにすることを期待。平野は代走・バント・守備固めの最強オプションとして、林は中盤勝負所の一の矢として手駒に待つ。岡田監督のゲームプランが当たった。
追い込まれたのだから攻め込むしかない。頭ではわかっていても体が動かなくなる。それがここしばらくのタイガース。だから後攻めというのも辛いところだった。初回攻め込まれて気持ちが受けに回ってしまうから。05年の日本シリーズ以来続く短期決戦の連敗も大半がその流れだ。だから1回表李の初球打ち、並のサードなら頭を越され二塁打となっていたライナーをジャストタイミングのジャンプで掴み取ったバルディリスのファインプレーはデカいなんてもんじゃないプレーだった。すべてをひっくり返したと言って良いかも知れない。
2回先頭ウッズの「フェン直二塁打」をジャンピングキャッチした浅井、8回井端の「センター前」に追いつき二塁封殺でチャンス拡大を許さなかった藤本、6回代走で出て暴投で一塁から三塁を奪った平野。守備走塁で気運を掴んで放さなかった。
だから積極攻撃のウラ目、つんのめりのズッコケならションボリしないんだ。4回ウラ、先頭矢野があとちょっとでHRの中越二塁打、浅井が詰まりながら二塁頭を越えるヒットで続いて無死一三塁。ともに第1ストライクを叩いた。打席は8番バルディリス。結果は初球のインハイを強振し微妙に詰まった三ゴロ、5−4−3の併殺で三走も釘付けという最悪のもの。無死でも併殺があって、次が投手の打順なのだから、三走ゴロゴー(状況に応じて挟まれる)を徹底できなかったのは痛恨のミス。でもバルに初球「打て」で、引っ張ったのは全然OK。結果はダメだったけどね、心意気が良いじゃない。みんなで積極打法やって大チャンスを作ったけど、積極打法でチャンスを潰した、それだけのこと。だったら次また積極打法で点を取ればいいじゃないか。最近の甘い球に手が出ずに追い込まれて、自分から弱気にはまり込んでいく様子より、ずっとずっと良かった。
6回から出てきた元苦手中田を攻略して3点。自滅もあったが、鳥谷の2本目のHRから連打で傷口を拡げたのだから、今年1年やってきた通り「攻略した」と言って良い。矢野も振れるようになったし、浅井はよう送ったし、林もヒットが出てスッキリしたろうし、桧山もまあなんとか四球取った。みんな気持ちが前に向いたね。
そういう意味で逆にもの足りなかったのが8回久保田がウッズに打たれたソロHR。7−2。僅差のままならまた8回から藤川だったのかも知れない。ここは矢野に目指して欲しかったのは05年9月7日の久保田復活。ここはソロホームラン打たれてOKなんだから思い切って覚醒させてやって欲しかった。初球から、いや追い込んでからでも、インハイに直球グイグイ行って欲しかった。もし矢野自身、リリーフの久保田を「使いにくい」と思っているのなら、先発への配転を首脳に進言すべきだろう。
バルの積極守備によって失わなかったスタートの「積極性」と「幸運」。赤星粘り三振の後、関本初球ライナーでレフト前、新井初球サードのグラブを弾く内野安打(併殺打との差はほんの数ミリだったろう)、金本2球目センター右へのタイムリーヒット。これまたラッキーなことに打球判断の遅れた二走関本だったが事なきを得て生還できた。
そして2球目第1ストライク甘い直球をライトスタンドに運んだ鳥谷の3ランHR。昨日のケンシンに対しても、一番強くスイングできていた。雰囲気があった。足を踏ん張って、思いっきり叩いた。本当に気持ちを込めて、力を込めて、思いっきり振った。やや低い弾道が高いフェンスをギリギリ越える。一塁を回った鳥谷が両手をパンと叩く。鳥谷にしては相当ハデな喜びの表現だ(笑)。いつもなら恥ずかしそうにうつむくところだもんね(笑)。
景気よく初回に4点先制、ベンチに気合の入った笑顔が見える。久しぶりだね、こんなの。ここ一番の試合で、そういう顔を見るのも久しぶり。やっとこ持ってきた流れ。バルが掴んでくれた流れ。岡田監督の策が当たった流れ。
本当に久々のタイガースの試合。まあせっかくの岡田タイガース最終戦だから、もう一つやっちゃおうか。バカ正直岡田対妖術使い落合の最終決戦だもんね。そして、もう一つ、もう一つ…って調子に乗って、ずーっとやっちゃおうか。試合がなくなるまでやっちゃおうか。そういうお調子者ばっかりなんだからね(笑)。
今日も「振り返らない悔やまない」つんのめり野球で、終わってからまた笑おうや。