2008.12.07 Sunday
対するタイガースが、何十年たってもジャイアンツのアンチテーゼ的存在、いや単なる後追い的な振る舞いに終始していることもまた腹立たしい。
とりあえず、そのいまいましさと腹立たしさを脇に置く。で、読売にはどうせ正しいことをするのなら、球団運営についてだけにとどまらず、さらに視野を広げてやって欲しいと思うわけだ。たとえ自分の既得権益を損ねようとも、プロ野球界にとって有益ならば地道にやっていこうと、そこまで行って欲しい。その姿勢が見えたなら、読売グループも多少の尊敬を得ることができると思うのだ。
余談だが、読売グループってある種の軽蔑を受け続けているように感じているのは私の偏見だろうか。特に読売新聞については、ナベツネ氏の発言や行動によるところが大きいのかも知れないが、権力の横暴を暴くという民主国家のジャーナリズムからは程遠いという印象を持っている。それは55年体制の頃も、今現在もあまり変わらない。
プロ野球については、読売がジャイアンツ人気でプロ野球を発展させてきたという功績は揺るがない。しかしその将来展望が不安定になってからは、従来のやり方、たとえば系列のテレビ局で全試合独占的に主催試合を中継することなどが、逆にプロ野球全体にとってマイナスの作用として働いている。その根拠となるG戦視聴率の衰退ぶりと、それに関する考察は他に譲るとして、ともかくこれまでの戦略で高視聴率時代を迎え、その継続で低視聴率時代を止められないという事実は認めるところだろう。またそれをもって、世間一般に「プロ野球の衰退」と捉えられていることも認めざるを得ない。だから、読売にはやらなきゃいけないことがあるのだ。
今ジャイアンツは、球団運営を素晴らしく上手くやっている。ジャイアンツ人気の再生は、球団に任せておけば良い。グループが考えることは、その土台であるプロ野球全体の支援だ。ジャイアンツだけが特別なのではないという姿勢が最も大切だ。ジャイアンツで活躍している…ではなく、全体の中で素晴らしい活躍をしている選手をしっかり伝えること。ジャイアンツの中にスターを作ることを主目的にしないで、本当の実力者に注目すること。中継でも、情報番組でも、そういう姿勢で構成していくことが大事だと思う。
さらに大事なのは、プロ野球だけを特別にしないこと。自分たちの得になる情報だけを流しているというイヤらしさが今のマスメディアに対する不信の源だ。ジャイアンツだけ特別にしないのと同様に、野球だけを特別にしないという姿勢が大切だ。
昔、娯楽の中心に野球があった頃は、「なんで巨人ばっかり…」というイライラパワーが「アンチ巨人」に結集した。それはそれで「野球パワー」に他ならなかった。しかし今は他にいくらでも逃げていく先がある。そして野球中心という横暴な態度をしていると、時にそれが「アンチ野球」という形で結集してしまうことがある。読売グループは、そういうことをわからなければならない。
読売以外の民放も大なり小なりプロ野球と関係がありながら、少しずつ冷ややかに距離をとりつつある。結局今もなお、「生きるも死ぬも読売次第」なのがプロ野球。いや正しくは、どこも生きようと必死でやっているが、読売のやり方で首を絞められ続けている…ってことだと私は思う。プロ野球はじめスポーツ中継のあり方、スポーツニュースや情報番組のあり方、読売が次にやるべき正しいことはそれだ。
とりあえず、そのいまいましさと腹立たしさを脇に置く。で、読売にはどうせ正しいことをするのなら、球団運営についてだけにとどまらず、さらに視野を広げてやって欲しいと思うわけだ。たとえ自分の既得権益を損ねようとも、プロ野球界にとって有益ならば地道にやっていこうと、そこまで行って欲しい。その姿勢が見えたなら、読売グループも多少の尊敬を得ることができると思うのだ。
余談だが、読売グループってある種の軽蔑を受け続けているように感じているのは私の偏見だろうか。特に読売新聞については、ナベツネ氏の発言や行動によるところが大きいのかも知れないが、権力の横暴を暴くという民主国家のジャーナリズムからは程遠いという印象を持っている。それは55年体制の頃も、今現在もあまり変わらない。
プロ野球については、読売がジャイアンツ人気でプロ野球を発展させてきたという功績は揺るがない。しかしその将来展望が不安定になってからは、従来のやり方、たとえば系列のテレビ局で全試合独占的に主催試合を中継することなどが、逆にプロ野球全体にとってマイナスの作用として働いている。その根拠となるG戦視聴率の衰退ぶりと、それに関する考察は他に譲るとして、ともかくこれまでの戦略で高視聴率時代を迎え、その継続で低視聴率時代を止められないという事実は認めるところだろう。またそれをもって、世間一般に「プロ野球の衰退」と捉えられていることも認めざるを得ない。だから、読売にはやらなきゃいけないことがあるのだ。
今ジャイアンツは、球団運営を素晴らしく上手くやっている。ジャイアンツ人気の再生は、球団に任せておけば良い。グループが考えることは、その土台であるプロ野球全体の支援だ。ジャイアンツだけが特別なのではないという姿勢が最も大切だ。ジャイアンツで活躍している…ではなく、全体の中で素晴らしい活躍をしている選手をしっかり伝えること。ジャイアンツの中にスターを作ることを主目的にしないで、本当の実力者に注目すること。中継でも、情報番組でも、そういう姿勢で構成していくことが大事だと思う。
さらに大事なのは、プロ野球だけを特別にしないこと。自分たちの得になる情報だけを流しているというイヤらしさが今のマスメディアに対する不信の源だ。ジャイアンツだけ特別にしないのと同様に、野球だけを特別にしないという姿勢が大切だ。
昔、娯楽の中心に野球があった頃は、「なんで巨人ばっかり…」というイライラパワーが「アンチ巨人」に結集した。それはそれで「野球パワー」に他ならなかった。しかし今は他にいくらでも逃げていく先がある。そして野球中心という横暴な態度をしていると、時にそれが「アンチ野球」という形で結集してしまうことがある。読売グループは、そういうことをわからなければならない。
読売以外の民放も大なり小なりプロ野球と関係がありながら、少しずつ冷ややかに距離をとりつつある。結局今もなお、「生きるも死ぬも読売次第」なのがプロ野球。いや正しくは、どこも生きようと必死でやっているが、読売のやり方で首を絞められ続けている…ってことだと私は思う。プロ野球はじめスポーツ中継のあり方、スポーツニュースや情報番組のあり方、読売が次にやるべき正しいことはそれだ。