自称阪神タイガース評論家（跡地）

◆　安芸キャンプ終了…１、２軍の入れ替え　◆
　阪神の１軍安芸キャンプが３日、全日程を終了。１、２軍の入れ替えが行われることになった。「オープン戦の中で見せてもらう。なるべく多くの選手を見て判断したい」。真弓監督の言葉を借りるなら、最大の目玉は小宮山の１軍合流か。矢野に次ぐ第２捕手の育成が大きなテーマだった春季キャンプ。岡崎の台頭はあったものの、本命・狩野は精彩を欠き、清水は２軍行きとなった。

　投手陣では桟原が１軍へ。黒田、金村大、育成枠・中村は２軍調整、杉山、能見が順に７、８日の教育リーグ・中日戦で先発する。野手では出場機会を増やすために坂、大和が２軍へ。この日、教育リーグに出場した上本は１軍再合流、２軍からは前田、柴田が１軍招集となった。

　「年長組」による捕手争いでは、岡崎が勝ち残り、狩野は「集中治療室」入りで動かせず？意識が戻れば再び本命に浮上する可能性はもちろんある。アピールするだけのパンチがなかった清水に代わって、「年少組」を順当に勝ち上がった小宮山があらためて挑戦権獲得。岡崎との開幕ベンチ争奪戦に入る。

　投手陣の刺客１号は桟原。おう久しぶり！元気でやってた？どんな投球するか楽しみだ。黒田、大裕、ヤスは、競争激化の中で、残念ながら開幕ベンチ争いに入らないという判断だろう。逆にクリアすべき課題が明確だと割り切って、下で頑張れ。
　先発候補の杉山、能見は、ふるい落とし試験としてのファーム登板。こうやってふるいにかけてるうちに、全員ザルの下に落ちちゃった、なんてことが昔はよくあった（笑）。

　大和は一線級の守備力を、坂はしぶとい打撃を、それぞれ存分にアピールできたキャンプだった。しかし、レギュラー争いのためには、総合力としてまだもう一歩二歩進んで欲しい。ファームレギュラーでやらせていくという判断は良いと思う。
　苦労人前田、ルーキー柴田は、ハイレベルな試合の中でスペシャリスト能力が発揮できるかどうかの検定試験。なんとか１年間の戦力構想の中に入り込みたい。


　いよいよＷＢＣだね。盛り上がっているのは日本だけ？問題だらけの大会？いいのいいの。それでどんどん勝っちゃって、どんどん負け惜しみや言い訳をさせればいいの。そのうちいろいろ変わってくるから。日本球界で活躍している他国の選手にも頑張って欲しいのだけれど、そんなにたくさんはいないね。リンちゃん（Ｔ・台湾）、イム（Ｓ・韓国）、ボカチカ（Ｌ・プエルトリコ）、あと中国に２人か。以前日本でプレーしていたズレータ（パナマ）やパスクチ（イタリア）もいるけどね。日本所属の外国人がたくさん活躍してくれるようになるとまた楽しい。