2009.04.13 Monday
二軍戦でジェンが先発一次試験に合格の4回無失点(サンスポ)。
次回は6回目標。ナンバー1リザーブに急浮上する可能性がある。それを受けたのは矢野。こちらも復帰が近そうだ。
今までの状況を抜きして、感情をフラットにして、この試合を思い出せば、かなり面白い試合だったといえるはずなのに、どうしても面白いとは感じられない。それは選手たちも同じだろう。 12回ウラ、相手の攻撃を抑えて、勝利の儀式ハイタッチ。勝ちのない3連戦、去年からの連敗を止められず。長時間の戦いに虚しさを感じていただろう。
立ち上がりさえスッと出られれば、福原も調子に乗れるのだろうが、この日も先頭鈴木を出して走者を警戒し、打者を警戒し、走者をためて、打たれて、さらにリズムが悪くなり、守備のミスが出て、打たれて。連敗中のチームにとっては絶望感を漂わせるのに十分な初回3失点。軽快さが出る前にやられちゃった。
しかし良くすぐに反撃した。新井の一発が絶望感を払拭した。今は5番だけれど、さすがにカープで、ジャパンで4番を張った男の仕事だ。
それと狩野の攻撃面での働きは大きい。投手直撃、アクシデントを喜ぶのは不謹慎だが、先発高橋尚を早々に降ろしたことが試合展開に大きな影響を与えた。
そして下位で作りながらバントミスで育て損なったチャンスを桜井が良く盛り返した。二死一二塁、ここで一発が出れば…という、妄想にも近い(本当にそう思った)タイガースファンの願いに良く応えてくれた。これすごく大事なんだよね。そんなことあり得ないよな、でももしここで広大が一発スリーラン打ってくれたなぁ…うわっ打った行け行け入ったあああ!もう、こういうことがあると心の中で「広大はオレの願いに応えてくれるヤツ」ってことになって、もう他人とは思えない(笑)。格は違えど、古くは田淵がそうであったし、掛布が、バースが、そして新庄がそうであった。嬉しい一発だった。
福原も反省を生かして軽快さを出そうとしたが、なかなか上手くいかない。それでも好調なG打線にそこそこ打たれながらも決定打を許さなかったので良く粘ったとは言える。
こっちもスクランブル登板の2番手栂野を攻め込みながらあと1本出ず。まんべんなく出塁はあるのだが、こっちが良い時はあっちがダメ、あっちが良い時はこっちがダメ。勝てないチームの攻撃になってしまう。こんな時にこそちょっと思い切った作戦で大きく展開を変えて欲しかったなぁ。
1点リードキープのまま6回ウラ。福原からアッチソンへスイッチ。李への内攻めが甘くなって逆転ツーラン、さらに意気消沈したところを阿部に続かれて2点差。再び絶望感。解説の岡田氏は、渡辺と江草が作っていたはずなのにアッチソンが出て来たことに対し、急遽変更して準備不足だった可能性があると言っていた。感覚の空いた藤川に2イニングは既定路線だったという話もあるので、それはないと思うのだが、継投でも結果が出ないのがもどかしい。
その絶望感の向きを変えたのがまたもや桜井。8回表二死から葛城四球、代走赤星盗塁成功、ここで1点差に迫るセンターフェンス直撃3塁打。しかしここでまさかの平野への代打桧山を出しそびれ。解説席の岡田氏ならずとも、ここ桧山!の絶叫が出た。平野凡退。
そして9回表、このG3連戦鳥谷の初ヒット。クルーンから金本が逆転2ランを打つかと思ったが最悪の遊ゴロ併殺コース、これを再三好守を見せている坂本がエアポケットに入ったかのようなノータッチトンネル。鳥谷判断良く三塁へ。無死一三塁、新井がすかさず左前へクリーンヒット価値ある同点タイムリー!さらに無死一二塁。
と攻撃面で喜んだのはここまで。関本に送らせるも投手正面、三塁余裕で封殺。昨日今日と金本の足もなんとなく気になった。一死と変わって打者メンチ。ここで重盗を仕掛けたが二走新井三塁タッチアウト。おそらく真弓監督はメンチの打席から「いいとこ外野フライ」「いいとこボテゴロ」というイメージしか浮かばなかったのだろう。「投手が無警戒」と都合良く解釈して無謀な策に走ってしまった。監督の意に反してメンチはクルーンの抜けたフォークを力で足下に弾き返しセンター前ヒット、関本本塁突入するも、鈴木の好返球と阿部のブロックの前に憤死。1エラー3安打で1点という、昨日に続いて「計算が合わない」得点のイニングにしてしまった。
投げる方は、江草1、ジェフ1、藤川2、渡辺2と抑えきって引き分け。アクシデントから始まって苦しい投手継投、さらにはラミレスに守備固めを出してしまった「数的優位」を勝利に結びつけられなかった。
相手の守備のミスのおかげで負けなかったが、こっちの守備のミス、投手のコントロールミス、作戦ミス、采配ミスで勝てなかった。勝ちのない3試合に価値はないのか?4時間36分の総力戦は徒労に過ぎなかったのか?桜井、狩野と心の交流を楽しませてもらったと思って納得するしかないのか。とうてい「納得」には程遠い心境なんだけどね。
◇4月12日(日)巨人−阪神3回戦(巨人2勝1分、14時1分、東京ドーム、44246人)
阪 神 040 000 011 000−6
巨 人 300 003 000 000−6
【阪神】福原 アッチソン 江草 ウィリアムス 藤川 渡辺
【巨人】高橋尚 栂野 藤田 越智 山口 M・中村 クルーン 豊田
[本塁打]新井2号(神) 桜井1号(神) 李2号(巨) 阿部2号(巨)
今までの状況を抜きして、感情をフラットにして、この試合を思い出せば、かなり面白い試合だったといえるはずなのに、どうしても面白いとは感じられない。それは選手たちも同じだろう。 12回ウラ、相手の攻撃を抑えて、勝利の儀式ハイタッチ。勝ちのない3連戦、去年からの連敗を止められず。長時間の戦いに虚しさを感じていただろう。
立ち上がりさえスッと出られれば、福原も調子に乗れるのだろうが、この日も先頭鈴木を出して走者を警戒し、打者を警戒し、走者をためて、打たれて、さらにリズムが悪くなり、守備のミスが出て、打たれて。連敗中のチームにとっては絶望感を漂わせるのに十分な初回3失点。軽快さが出る前にやられちゃった。
しかし良くすぐに反撃した。新井の一発が絶望感を払拭した。今は5番だけれど、さすがにカープで、ジャパンで4番を張った男の仕事だ。
それと狩野の攻撃面での働きは大きい。投手直撃、アクシデントを喜ぶのは不謹慎だが、先発高橋尚を早々に降ろしたことが試合展開に大きな影響を与えた。
そして下位で作りながらバントミスで育て損なったチャンスを桜井が良く盛り返した。二死一二塁、ここで一発が出れば…という、妄想にも近い(本当にそう思った)タイガースファンの願いに良く応えてくれた。これすごく大事なんだよね。そんなことあり得ないよな、でももしここで広大が一発スリーラン打ってくれたなぁ…うわっ打った行け行け入ったあああ!もう、こういうことがあると心の中で「広大はオレの願いに応えてくれるヤツ」ってことになって、もう他人とは思えない(笑)。格は違えど、古くは田淵がそうであったし、掛布が、バースが、そして新庄がそうであった。嬉しい一発だった。
福原も反省を生かして軽快さを出そうとしたが、なかなか上手くいかない。それでも好調なG打線にそこそこ打たれながらも決定打を許さなかったので良く粘ったとは言える。
こっちもスクランブル登板の2番手栂野を攻め込みながらあと1本出ず。まんべんなく出塁はあるのだが、こっちが良い時はあっちがダメ、あっちが良い時はこっちがダメ。勝てないチームの攻撃になってしまう。こんな時にこそちょっと思い切った作戦で大きく展開を変えて欲しかったなぁ。
1点リードキープのまま6回ウラ。福原からアッチソンへスイッチ。李への内攻めが甘くなって逆転ツーラン、さらに意気消沈したところを阿部に続かれて2点差。再び絶望感。解説の岡田氏は、渡辺と江草が作っていたはずなのにアッチソンが出て来たことに対し、急遽変更して準備不足だった可能性があると言っていた。感覚の空いた藤川に2イニングは既定路線だったという話もあるので、それはないと思うのだが、継投でも結果が出ないのがもどかしい。
その絶望感の向きを変えたのがまたもや桜井。8回表二死から葛城四球、代走赤星盗塁成功、ここで1点差に迫るセンターフェンス直撃3塁打。しかしここでまさかの平野への代打桧山を出しそびれ。解説席の岡田氏ならずとも、ここ桧山!の絶叫が出た。平野凡退。
そして9回表、このG3連戦鳥谷の初ヒット。クルーンから金本が逆転2ランを打つかと思ったが最悪の遊ゴロ併殺コース、これを再三好守を見せている坂本がエアポケットに入ったかのようなノータッチトンネル。鳥谷判断良く三塁へ。無死一三塁、新井がすかさず左前へクリーンヒット価値ある同点タイムリー!さらに無死一二塁。
と攻撃面で喜んだのはここまで。関本に送らせるも投手正面、三塁余裕で封殺。昨日今日と金本の足もなんとなく気になった。一死と変わって打者メンチ。ここで重盗を仕掛けたが二走新井三塁タッチアウト。おそらく真弓監督はメンチの打席から「いいとこ外野フライ」「いいとこボテゴロ」というイメージしか浮かばなかったのだろう。「投手が無警戒」と都合良く解釈して無謀な策に走ってしまった。監督の意に反してメンチはクルーンの抜けたフォークを力で足下に弾き返しセンター前ヒット、関本本塁突入するも、鈴木の好返球と阿部のブロックの前に憤死。1エラー3安打で1点という、昨日に続いて「計算が合わない」得点のイニングにしてしまった。
投げる方は、江草1、ジェフ1、藤川2、渡辺2と抑えきって引き分け。アクシデントから始まって苦しい投手継投、さらにはラミレスに守備固めを出してしまった「数的優位」を勝利に結びつけられなかった。
相手の守備のミスのおかげで負けなかったが、こっちの守備のミス、投手のコントロールミス、作戦ミス、采配ミスで勝てなかった。勝ちのない3試合に価値はないのか?4時間36分の総力戦は徒労に過ぎなかったのか?桜井、狩野と心の交流を楽しませてもらったと思って納得するしかないのか。とうてい「納得」には程遠い心境なんだけどね。