2009.04.22 Wednesday
日曜のデーを落とす→長い夜→試合のない長い月曜→火曜の夜やっとナイトゲーム→でもあっさり負ける→長い夜→水曜ナイトゲーム。たった2試合の連敗でこんなに長いことくさくさしちゃう。日曜と火曜の試合に勝つような廻りになれば、逆にどんどん活況を呈して、「イイヨイイヨ、本当にイイヨ」になるんだろうけどね。
選手たちまでくさくさっとなっているわけじゃないと思うのだけど、なんとも元気も活気もなく、消極性ばかりが目につく悪い試合だった。良いシーンは赤星と狩野の2安打、下柳がピンチを凌いでなんとか粘ったところ、赤星のフェンス前ジャンピングキャッチと初回のスチール、そこからそつなく先制した初回の1点、以上。
普段タイガースアイ、サンテレビ、ABC制作の「偏向放送」に慣れきっているから、久々ナゴドの「逆パターン放送」には新鮮なイライラを覚えた(笑)。しかも「ぜんぜん振りが弱い」だの「迫力がない」だの「打てそうにない」だの、言っていることがいちいちそのとおりだからよけいに腹が立つ(笑)。
それでも球団最多記録となる通算587試合登板の岩瀬にスイッチした時は、ひょっとしたらと感じさせるものはあった。
D先発朝倉は尻上がりに良くなって、ワイドなストライクゾーンにも助けられて、ちょっと勢いに乗っていた。見た目よりも球が来ているのか、見た目以上に球が来ないのか、押し込まれたり、球の上っ面を叩いたりでゴロゴロゴロの内野練習状態。
しかしたとえそんな状況でも、1点差9回に岩瀬に代えるのがドラゴンズのチームオーダーだから、その「時空のひずみ」につけ込めれば、この試合、今年のドラ戦の局面を大きく動かせる。
しかし先頭赤星フルカウントまで持ってきた打席もサードゴロ、あらかじめ浅く守っていた森野、素速く裁いて一塁送球、しかし本塁側に送球がややそれ、一塁ブランコ足をベースから離してキャッチ、ミットで赤星にタッチしようとブランと腕を振ったらボールが飛び出ちゃってセーフ。まさかまさかの先頭赤星エラー出塁。ほらねほらね、あるんだよこういうことが。そいでさっきまでさんざっぱら馬鹿にしていたタイガース打線に逆転されて、涙目になって「ああいうところでエラーをしては…」かなんか言うんだよ、うっしっし。
で、その後どうなったかというと、平野が送りバント。一死二塁で鳥谷がど真ん中直球に腰を引いて3球で見逃し三振、コーチ出て来て合議の上勝負した金本が、ファールファールと粘った後、外高めの直球に遅れたバットがわずかに届かず空振り三振で試合終了。「切り札vs4番」の勝負を挑み、それに勝ったドラにしてみれば、最後の最後まで虎をしょんぼりさせたことで、今季を優位に運べると手応えを感じたラストシーンになったと思っていることだろう。ちっくしょー。
さて、赤星エラー出塁の後の「正解」は、「赤星盗塁」あるいはその変形以外にあり得ない。数ある理由の最大のものは、森野、ブランコ、岩瀬、代わったばかりの小田捕手、落合監督、ファン…D関係者誰もが「やられたらもっともイヤなことだから」。他にも、「相手からタダでもらった走者は、景気よくパーッと使って良いから」とか「とてつもないションボリゲーム、それくらいやらなきゃ勝てるワケがないから」なども理由としてある。
赤星を走らせない理由は「アウトになるのが怖いから」「アウトになったらほぼ終わりだから」ってことになるのだろうが、そんなのは理由にならない。平野のバント成功と、赤星のスチール成功の確率にどれほどの違いがある?赤星盗塁失敗、反撃ならずゲームセットという結果に後悔する者がどれほどいる?
タイガースの武器で勝負を挑まなかったから、鳥谷の腰は引け、金本のバットは遅れた。タイガースの武器で勝負できなかったから、落合監督はかさにかかってドラゴンズの武器で勝負を挑み、岩瀬の腕を強く振らせた。
結果はどちらにしても紙一重なのだが、刀はいつでも合わせられていて、勝負はその刃先がどっちに転ぶかで決まっていく。今この時期、負けることより、負けを怖がることの方がよっぽど怖い。
◇4月21日(火)中日−阪神3回戦(中日2勝1敗、18時、ナゴヤドーム、30434人)
阪 神 100 000 000−1
中 日 002 000 00×−2
【阪神】●下柳(1勝2敗) 渡辺 江草
【中日】○朝倉(2勝0敗) S岩瀬(3セーブ)
選手たちまでくさくさっとなっているわけじゃないと思うのだけど、なんとも元気も活気もなく、消極性ばかりが目につく悪い試合だった。良いシーンは赤星と狩野の2安打、下柳がピンチを凌いでなんとか粘ったところ、赤星のフェンス前ジャンピングキャッチと初回のスチール、そこからそつなく先制した初回の1点、以上。
普段タイガースアイ、サンテレビ、ABC制作の「偏向放送」に慣れきっているから、久々ナゴドの「逆パターン放送」には新鮮なイライラを覚えた(笑)。しかも「ぜんぜん振りが弱い」だの「迫力がない」だの「打てそうにない」だの、言っていることがいちいちそのとおりだからよけいに腹が立つ(笑)。
それでも球団最多記録となる通算587試合登板の岩瀬にスイッチした時は、ひょっとしたらと感じさせるものはあった。
D先発朝倉は尻上がりに良くなって、ワイドなストライクゾーンにも助けられて、ちょっと勢いに乗っていた。見た目よりも球が来ているのか、見た目以上に球が来ないのか、押し込まれたり、球の上っ面を叩いたりでゴロゴロゴロの内野練習状態。
しかしたとえそんな状況でも、1点差9回に岩瀬に代えるのがドラゴンズのチームオーダーだから、その「時空のひずみ」につけ込めれば、この試合、今年のドラ戦の局面を大きく動かせる。
しかし先頭赤星フルカウントまで持ってきた打席もサードゴロ、あらかじめ浅く守っていた森野、素速く裁いて一塁送球、しかし本塁側に送球がややそれ、一塁ブランコ足をベースから離してキャッチ、ミットで赤星にタッチしようとブランと腕を振ったらボールが飛び出ちゃってセーフ。まさかまさかの先頭赤星エラー出塁。ほらねほらね、あるんだよこういうことが。そいでさっきまでさんざっぱら馬鹿にしていたタイガース打線に逆転されて、涙目になって「ああいうところでエラーをしては…」かなんか言うんだよ、うっしっし。
で、その後どうなったかというと、平野が送りバント。一死二塁で鳥谷がど真ん中直球に腰を引いて3球で見逃し三振、コーチ出て来て合議の上勝負した金本が、ファールファールと粘った後、外高めの直球に遅れたバットがわずかに届かず空振り三振で試合終了。「切り札vs4番」の勝負を挑み、それに勝ったドラにしてみれば、最後の最後まで虎をしょんぼりさせたことで、今季を優位に運べると手応えを感じたラストシーンになったと思っていることだろう。ちっくしょー。
さて、赤星エラー出塁の後の「正解」は、「赤星盗塁」あるいはその変形以外にあり得ない。数ある理由の最大のものは、森野、ブランコ、岩瀬、代わったばかりの小田捕手、落合監督、ファン…D関係者誰もが「やられたらもっともイヤなことだから」。他にも、「相手からタダでもらった走者は、景気よくパーッと使って良いから」とか「とてつもないションボリゲーム、それくらいやらなきゃ勝てるワケがないから」なども理由としてある。
赤星を走らせない理由は「アウトになるのが怖いから」「アウトになったらほぼ終わりだから」ってことになるのだろうが、そんなのは理由にならない。平野のバント成功と、赤星のスチール成功の確率にどれほどの違いがある?赤星盗塁失敗、反撃ならずゲームセットという結果に後悔する者がどれほどいる?
タイガースの武器で勝負を挑まなかったから、鳥谷の腰は引け、金本のバットは遅れた。タイガースの武器で勝負できなかったから、落合監督はかさにかかってドラゴンズの武器で勝負を挑み、岩瀬の腕を強く振らせた。
結果はどちらにしても紙一重なのだが、刀はいつでも合わせられていて、勝負はその刃先がどっちに転ぶかで決まっていく。今この時期、負けることより、負けを怖がることの方がよっぽど怖い。