2009.05.03 Sunday
◇5月2日(土)阪神-巨人4回戦(巨人3勝1分、14時、甲子園、46425人)
巨 人 000 410 001-6
阪 神 101 000 300-5
[本塁打]坂本2号(巨) 谷1号(巨) 坂本3号(巨)
行楽シーズンらしい「ジェットコースターゲーム」。期待の高まりとともに頂点まで登りつめて、カクンという音とともに一気に下まで滑り落ち、ぐわっともう一回登ったと思ったけど、また悲鳴とともに落ちていって始発点に戻る。って同じレールの上をまた繰り返すんかい。10周もしたんだから、もうカンベンな。
ボールポゼッションじゃないけれど、良いことに使っていた時間と、イヤなことに使っていた時間とでは、良いことに使っていた時間の方がかなり長かった。序盤能見の自信満々素晴らしい立ち上がり。1回表赤星の引っ張りクリーンヒット、バント警戒の中で関本が三塁頭をワンバウンドで越えるバスターエンドランで無死一三塁、鳥谷綺麗に捉えた良い当たりの中犠飛、絵に描いたように美しい先制点。G先発グライシンガーが立ち直りを模索する3回、先頭赤星叩きつけ高いバウンド三内野安打、関本一発犠打、鳥谷倒れた後金本維持の一二塁間タイムリーで2点目。能見の快投も含め、素晴らしい序盤戦を楽しんだ。
しかし、4回打てそうになかったラミレス、亀井の連打、さらにエラーも絡んだ後の坂本逆転3ランで計4点。3点差に突き放す谷のソロ。それぞれあっという間の出来事。
再び反撃7回ウラ、狩野二塁打、藤本ジャストミートタイムリーで2点差。赤星セーフティバントに投内連携の乱れが合わさって無死二三塁。ここで関本大きい中飛で走者それぞれタッチアップ、1点差。続く鳥谷もあわや右中間突破の大飛球で同点。下位から上位へ渋く好機をものにしていく、素晴らしい。
急降下を乗り越えた能見7回まで踏ん張って、8回ジェフ、9回藤川で抑えてサヨナラが見えたと思ったら球児が坂本に2本目を叩き込まれて最後の急降下。一瞬の出来事。
まるでジェットコースターのネーミングのようなニックネームをもらったというG自慢の若きダブルセットアッパーの前に最後の波乱を作れなかった。
まあ結果からして悔やまれることは多々ある。投手たちにとっても、狩野にとっても、「ちゃんと行けば大丈夫のハズ」という希望的観測に基づく配球を悔やみ、打者の推理のウラをかき、局面によっては「失投があったとしても」という悲観的観測を加味させることの重要性を痛感しただろう。
ここまでの積み重ねがあるから、この敗戦は実に受け入れがたいものがある。それは正直なところ。この対G(0勝3敗1分)でついてしまった3ゲーム差がなければ、せめてとんとんできていれば、どうということもないのが今シーズンの出だしだから。
まあでも、ここへ来て本格化への可能性を見せる能見にも、急成長中の狩野にも、不完全燃焼中の球児にも、肥やしをくれてやるくらいの度量は持たないといけないのだろうね。
相手の嫌がるプレーを積み重ね、したたかに加点した攻撃陣は褒めて良い。現実としてGのような「どこからもホームランが飛び出す打線」ではないのだから、前の試合でも感じさせた、粘り、繋がりはとことん大事にして欲しいと思う。
ただ依然として野手のエラーが試合を動かしてしまっているのが残念。監督の思いが実効性をともなわなっておらず、「痛み」だけが積み重なる。成長のための痛みなら、誰もが耐えられるが、その痛みの向こう側に何があるのかが見えにくい。多角的な再検証だけは絶えずおこなって欲しいと思う。
さて「しぶとさ」を感じさせる攻撃のためには、先発投手と野手との信頼関係、相手にとって1点が重く感じられる試合運びを続けることが肝要。そうすると中継ぎの信頼感もまた不可欠。結局各セクションすべての要素が密接に絡んで、チーム状態というのは維持される。だから好循環は「どこから」でも始められるとも言える。まず「したたかな攻撃」でチームの勢いをリードしていくのは良いこと。
この日その主役はやはり3安打3得点の赤星だった。休場がち、おそらく体調は相当悪いのだろう。いるといないのとでは大違いなのは前からわかっているけれど、その存在感の大きさを痛感。
二軍では坂がセンターの準備をしたりしているのを見るにつけ、首脳陣がその地位を脅かすものが必要だと考えていること、現状その候補がいないということがわかる。そりゃまあ赤星に代わる人材なんてのは簡単に手に入るわけはない。でもこの点でも成長の痛みを受け入れるだけの覚悟はあるよ。思い切って若い人材を育てていったって文句はないよ。
ボールポゼッションじゃないけれど、良いことに使っていた時間と、イヤなことに使っていた時間とでは、良いことに使っていた時間の方がかなり長かった。序盤能見の自信満々素晴らしい立ち上がり。1回表赤星の引っ張りクリーンヒット、バント警戒の中で関本が三塁頭をワンバウンドで越えるバスターエンドランで無死一三塁、鳥谷綺麗に捉えた良い当たりの中犠飛、絵に描いたように美しい先制点。G先発グライシンガーが立ち直りを模索する3回、先頭赤星叩きつけ高いバウンド三内野安打、関本一発犠打、鳥谷倒れた後金本維持の一二塁間タイムリーで2点目。能見の快投も含め、素晴らしい序盤戦を楽しんだ。
しかし、4回打てそうになかったラミレス、亀井の連打、さらにエラーも絡んだ後の坂本逆転3ランで計4点。3点差に突き放す谷のソロ。それぞれあっという間の出来事。
再び反撃7回ウラ、狩野二塁打、藤本ジャストミートタイムリーで2点差。赤星セーフティバントに投内連携の乱れが合わさって無死二三塁。ここで関本大きい中飛で走者それぞれタッチアップ、1点差。続く鳥谷もあわや右中間突破の大飛球で同点。下位から上位へ渋く好機をものにしていく、素晴らしい。
急降下を乗り越えた能見7回まで踏ん張って、8回ジェフ、9回藤川で抑えてサヨナラが見えたと思ったら球児が坂本に2本目を叩き込まれて最後の急降下。一瞬の出来事。
まるでジェットコースターのネーミングのようなニックネームをもらったというG自慢の若きダブルセットアッパーの前に最後の波乱を作れなかった。
まあ結果からして悔やまれることは多々ある。投手たちにとっても、狩野にとっても、「ちゃんと行けば大丈夫のハズ」という希望的観測に基づく配球を悔やみ、打者の推理のウラをかき、局面によっては「失投があったとしても」という悲観的観測を加味させることの重要性を痛感しただろう。
ここまでの積み重ねがあるから、この敗戦は実に受け入れがたいものがある。それは正直なところ。この対G(0勝3敗1分)でついてしまった3ゲーム差がなければ、せめてとんとんできていれば、どうということもないのが今シーズンの出だしだから。
まあでも、ここへ来て本格化への可能性を見せる能見にも、急成長中の狩野にも、不完全燃焼中の球児にも、肥やしをくれてやるくらいの度量は持たないといけないのだろうね。
相手の嫌がるプレーを積み重ね、したたかに加点した攻撃陣は褒めて良い。現実としてGのような「どこからもホームランが飛び出す打線」ではないのだから、前の試合でも感じさせた、粘り、繋がりはとことん大事にして欲しいと思う。
ただ依然として野手のエラーが試合を動かしてしまっているのが残念。監督の思いが実効性をともなわなっておらず、「痛み」だけが積み重なる。成長のための痛みなら、誰もが耐えられるが、その痛みの向こう側に何があるのかが見えにくい。多角的な再検証だけは絶えずおこなって欲しいと思う。
さて「しぶとさ」を感じさせる攻撃のためには、先発投手と野手との信頼関係、相手にとって1点が重く感じられる試合運びを続けることが肝要。そうすると中継ぎの信頼感もまた不可欠。結局各セクションすべての要素が密接に絡んで、チーム状態というのは維持される。だから好循環は「どこから」でも始められるとも言える。まず「したたかな攻撃」でチームの勢いをリードしていくのは良いこと。
この日その主役はやはり3安打3得点の赤星だった。休場がち、おそらく体調は相当悪いのだろう。いるといないのとでは大違いなのは前からわかっているけれど、その存在感の大きさを痛感。
二軍では坂がセンターの準備をしたりしているのを見るにつけ、首脳陣がその地位を脅かすものが必要だと考えていること、現状その候補がいないということがわかる。そりゃまあ赤星に代わる人材なんてのは簡単に手に入るわけはない。でもこの点でも成長の痛みを受け入れるだけの覚悟はあるよ。思い切って若い人材を育てていったって文句はないよ。