2009.05.12 Tuesday
→オールスター見直しも検討 プロ野球実行委員会(共同)
→球宴開催見直しへ、国際試合案も…(報知)
オールスター戦が岐路にあるということは数年前からわかっていた。
かつてリーグが分立し、そのあり方が対立的、競合的であった頃、別リーグの投手vs打者の大スター夢の対決は、頂上決戦でのみ起こりえたもの。各リーグのスターばかりを集めた「オールスターゲーム」を行って欲しいというあるMLBファンの発案から始まったと聞いた。
日本でのオールスターゲームもかつては夢と名誉がいっぱいでキラキラしていたけれど、確かにそこそこしっかりとした長さの交流戦が回を重ねるにつけ、その希少性がぐんと低下したというのは事実だと思う。
また一般の知名度が高い「スーパースター」の多くはMLBにいるし、「夢の球宴」と言っても毎年やっていることだし、ドキドキハラハラの「後がない真剣勝負」でもない。となると、熱心な野球ファン以外の一般の人にとって、ことさら見たいと思うイベントではなくなっているのだろう。結果的に視聴率は平凡、または平凡以下、チケットの売れ行きも芳しくない…ということになってしまっている。
となると主催する側にすれば、かつてスポンサーがわんさとついたドル箱コンテンツだった状況と比べて、やる意味があるのだろうか…ってことになってしまう。
それでもオールスターを楽しみにしている人は大勢いる。世の中にたくさんいるプロ野球ファンにとって、オールスターは今なお大事な「お楽しみ企画」である。決められた枠の中に、応援するチームから何人選ばれるのか、誰が選ばれるのか。そこでどんな活躍をするのか。その経験がその選手をどれだけ成長させるのか。多くのファンはそんな思いを抱きながら、オールスター戦に温かい眼差しを注いでいる。
そして何より選手たちにとって大きな楽しみだろうと思う。自分がオールスターに選ばれる選手になった、その時、どれだけ嬉しくて、誇らしい気持ちになるだろう。純粋に、こんなに名誉なことはないと思う選手が多いだろうと思う。
オールスターの原点と、オールスターの存在意義はそこにある。ドル箱コンテンツとしてがっぽり稼ぐためにあるわけじゃない。新規ファンを拡大するための道具にするためにあるわけじゃない。
応援している選手をきらびやかな場所に送り込みたい、その場所でその選手たちが嬉しそうに力一杯のプレーを見せてくれるのが嬉しい、そういう思い。
応援してくれた人への感謝、自分を育ててくれた人への感謝、野球への感謝、名誉と誇りを感じながら、精一杯の恩返しをしようとする選手たちの思い。
オールスターは年1試合で十分だ。各フランチャイズ球場の持ち回りは廃止して、地方球場回りだけで良いと思う。スター選手たちがファンと触れあえるようなイベントを前日にでも開催したら良いと思う。
賞はあっても良いけれど、豪華な賞品や賞金は必要ない。勝利チームに記念品プレゼントで十分なんじゃない?選手たちが「もらう」のではなく、「与える」イベントであるべきだと思う。
そして「プロ野球にできること」をテーマに、ボランティア精神にあふれたイベントとして再生させて欲しい。スターが集まるってことは大変なパワーなんだからね。そのパワーをちゃんと活かしていけば、オールスターはオールスターのままであり続けられる。
→球宴開催見直しへ、国際試合案も…(報知)
オールスター戦が岐路にあるということは数年前からわかっていた。
かつてリーグが分立し、そのあり方が対立的、競合的であった頃、別リーグの投手vs打者の大スター夢の対決は、頂上決戦でのみ起こりえたもの。各リーグのスターばかりを集めた「オールスターゲーム」を行って欲しいというあるMLBファンの発案から始まったと聞いた。
日本でのオールスターゲームもかつては夢と名誉がいっぱいでキラキラしていたけれど、確かにそこそこしっかりとした長さの交流戦が回を重ねるにつけ、その希少性がぐんと低下したというのは事実だと思う。
また一般の知名度が高い「スーパースター」の多くはMLBにいるし、「夢の球宴」と言っても毎年やっていることだし、ドキドキハラハラの「後がない真剣勝負」でもない。となると、熱心な野球ファン以外の一般の人にとって、ことさら見たいと思うイベントではなくなっているのだろう。結果的に視聴率は平凡、または平凡以下、チケットの売れ行きも芳しくない…ということになってしまっている。
となると主催する側にすれば、かつてスポンサーがわんさとついたドル箱コンテンツだった状況と比べて、やる意味があるのだろうか…ってことになってしまう。
それでもオールスターを楽しみにしている人は大勢いる。世の中にたくさんいるプロ野球ファンにとって、オールスターは今なお大事な「お楽しみ企画」である。決められた枠の中に、応援するチームから何人選ばれるのか、誰が選ばれるのか。そこでどんな活躍をするのか。その経験がその選手をどれだけ成長させるのか。多くのファンはそんな思いを抱きながら、オールスター戦に温かい眼差しを注いでいる。
そして何より選手たちにとって大きな楽しみだろうと思う。自分がオールスターに選ばれる選手になった、その時、どれだけ嬉しくて、誇らしい気持ちになるだろう。純粋に、こんなに名誉なことはないと思う選手が多いだろうと思う。
オールスターの原点と、オールスターの存在意義はそこにある。ドル箱コンテンツとしてがっぽり稼ぐためにあるわけじゃない。新規ファンを拡大するための道具にするためにあるわけじゃない。
応援している選手をきらびやかな場所に送り込みたい、その場所でその選手たちが嬉しそうに力一杯のプレーを見せてくれるのが嬉しい、そういう思い。
応援してくれた人への感謝、自分を育ててくれた人への感謝、野球への感謝、名誉と誇りを感じながら、精一杯の恩返しをしようとする選手たちの思い。
オールスターは年1試合で十分だ。各フランチャイズ球場の持ち回りは廃止して、地方球場回りだけで良いと思う。スター選手たちがファンと触れあえるようなイベントを前日にでも開催したら良いと思う。
賞はあっても良いけれど、豪華な賞品や賞金は必要ない。勝利チームに記念品プレゼントで十分なんじゃない?選手たちが「もらう」のではなく、「与える」イベントであるべきだと思う。
そして「プロ野球にできること」をテーマに、ボランティア精神にあふれたイベントとして再生させて欲しい。スターが集まるってことは大変なパワーなんだからね。そのパワーをちゃんと活かしていけば、オールスターはオールスターのままであり続けられる。