2009.05.20 Wednesday
◇5月19日(火)ソフトバンク−阪神1回戦(1分、18時2分、ヤフードーム、33182人)
阪 神 000 000 001 000−1
ソフト 000 001 000 000−1
【阪神】久保 ウィリアムス 江草 藤川
【ソフトバンク】杉内 ファルケンボーグ 馬原 摂津 佐藤 水田
[本塁打] 林1号(神)
交流戦の開幕は、タイガースと似たような成績で苦しんでいるホークスが相手。チーム状態も似通った感じなのか、両者勝ちきれずドロー。一応ビジターのタイガースがゼロに抑えて試合終了、藤川を中心に「なんちゃって勝利」の儀式、握手を交わす。まったく喜ぶような試合ではないが、しょんぼりして終わるよりは良いと無理矢理にでも思って、次に繋げるしかなかろう。
失点シーンは意表をつかれた足攻め(セーフティバントと三盗)でもぎ取られた。どちらも微妙なディフェンスの緩みが塁を進めさせる要因になってしまった。久保は8回を2安打というほぼ完璧な投球内容ながら、この1失点であわや負け投手になるところ。打てなくてイライラ、クヨクヨして、守備でスキを見せてしまってはダメだ。もっとも一人で突破した本多の個人技の素晴らしさ、確実に好機をものにした小久保の抜け目なさを褒めるべきだとは思う。「最低犠飛」のためにはどの球をどう打つか、それは組み立ての中でいつ配球されるかを冷静に判断していた。
そう考えると一死、走者が三塁にいる状況で、得点に結びつけられなかったタイガースの打者たちには、計画性と実行力のなさを感じた。
第一機会は3回表一死二三塁関本。ここは杉内が制球を乱しての四球だったので評価はナシ。
2つ目は続く一死満塁で鳥谷。杉内は犠飛を打たせない投球をしてくる。外低めの出し入れで三振、投ゴロ併殺を目指す組み立て。鳥谷は目付を少し高めにして、外のボールをヒザでレフトまで運ぶような打撃をするべき。その好球が初球だったが空振りしてしまい結果は三振。勝負は1球なのだ。
3度目は6回。一走金本と打者新井で意表をつくヒットエンドラン。打者に集中力を与える良い作戦だった。見事に決まって一死一三塁となり桜井。併殺を狙う場面ながら、杉内は桜井に対しては明らかに投げにくそうだった。そもそもこの日の杉内は珍しく制球に甘さがあり、絶好調でないのは明白だった。低めのゴロ狙いのチェンジアップ2つ、ポップ狙いのインハイスライダーすべて外れてカウント0−3。桜井はど真ん中周辺に的を絞って、センター中心に弾き返すことだけを考えれば良い局面。もうしっかり振り切るだけ。ここでど真ん中の置きに来たスライダーを見逃した。「待て」?まさか。相手は杉内、さすがにそんなプロ野球ないだろう。とにかく私にとって、この1球のガッカリ感は計り知れないほどのものがあった。結果、次の外直球(右犠飛の絶好球)も見逃し、カウント2−3から四球を取り一死満塁に「好機を拡げた」のだが、私はちっとも嬉しくなかった。期待して止まない「ポイントゲッター桜井」の像が崩れるような打席だった。
広大よ、オマエが決めないで、オマエが振らないで、いったい誰が振るんだ?誰が未来のタイガースを引っ張るんだ?0−3から狙いを決めて、結果3つ続けて空振りしたってかまいやしない。それで負けたのなら喜んで早寝する。チームがこんな状態だから、みんながそれを広大に期待しているんじゃないか。桜井には、どうかこの気持ちをわかって欲しい。
もちろん首脳陣には、打席に入る選手の頭を整理させて、やるべき仕事を明確にするバックアップをして欲しいし、それに対する評価をきっちりするようにして欲しい。漫然とやりすぎだ。
次の一死満塁の今岡が結果的にこの日最後の走者三塁で一死。インハイのボール球に続けざま空振り二つ。その球をどうしようと思ったのかは今岡にしかわからないが、これで勝負あり。
もちろん他にもチャンスはいっぱいあった。二死からでも何とかして欲しかったのはヤマヤマだが、相手がもっとも苦しい「走者三塁でまだ一死」という状況で、自分のやるべき仕事は何か、それをどう実行するかが甘すぎる。
久保はじめ投手たちの素晴らしい頑張り、土壇場でレフトに放り込んだ嬉しい林の同点HR、良いこともそれなりにあったけれど、結果以上に不満を感じる試合だった。
失点シーンは意表をつかれた足攻め(セーフティバントと三盗)でもぎ取られた。どちらも微妙なディフェンスの緩みが塁を進めさせる要因になってしまった。久保は8回を2安打というほぼ完璧な投球内容ながら、この1失点であわや負け投手になるところ。打てなくてイライラ、クヨクヨして、守備でスキを見せてしまってはダメだ。もっとも一人で突破した本多の個人技の素晴らしさ、確実に好機をものにした小久保の抜け目なさを褒めるべきだとは思う。「最低犠飛」のためにはどの球をどう打つか、それは組み立ての中でいつ配球されるかを冷静に判断していた。
そう考えると一死、走者が三塁にいる状況で、得点に結びつけられなかったタイガースの打者たちには、計画性と実行力のなさを感じた。
第一機会は3回表一死二三塁関本。ここは杉内が制球を乱しての四球だったので評価はナシ。
2つ目は続く一死満塁で鳥谷。杉内は犠飛を打たせない投球をしてくる。外低めの出し入れで三振、投ゴロ併殺を目指す組み立て。鳥谷は目付を少し高めにして、外のボールをヒザでレフトまで運ぶような打撃をするべき。その好球が初球だったが空振りしてしまい結果は三振。勝負は1球なのだ。
3度目は6回。一走金本と打者新井で意表をつくヒットエンドラン。打者に集中力を与える良い作戦だった。見事に決まって一死一三塁となり桜井。併殺を狙う場面ながら、杉内は桜井に対しては明らかに投げにくそうだった。そもそもこの日の杉内は珍しく制球に甘さがあり、絶好調でないのは明白だった。低めのゴロ狙いのチェンジアップ2つ、ポップ狙いのインハイスライダーすべて外れてカウント0−3。桜井はど真ん中周辺に的を絞って、センター中心に弾き返すことだけを考えれば良い局面。もうしっかり振り切るだけ。ここでど真ん中の置きに来たスライダーを見逃した。「待て」?まさか。相手は杉内、さすがにそんなプロ野球ないだろう。とにかく私にとって、この1球のガッカリ感は計り知れないほどのものがあった。結果、次の外直球(右犠飛の絶好球)も見逃し、カウント2−3から四球を取り一死満塁に「好機を拡げた」のだが、私はちっとも嬉しくなかった。期待して止まない「ポイントゲッター桜井」の像が崩れるような打席だった。
広大よ、オマエが決めないで、オマエが振らないで、いったい誰が振るんだ?誰が未来のタイガースを引っ張るんだ?0−3から狙いを決めて、結果3つ続けて空振りしたってかまいやしない。それで負けたのなら喜んで早寝する。チームがこんな状態だから、みんながそれを広大に期待しているんじゃないか。桜井には、どうかこの気持ちをわかって欲しい。
もちろん首脳陣には、打席に入る選手の頭を整理させて、やるべき仕事を明確にするバックアップをして欲しいし、それに対する評価をきっちりするようにして欲しい。漫然とやりすぎだ。
次の一死満塁の今岡が結果的にこの日最後の走者三塁で一死。インハイのボール球に続けざま空振り二つ。その球をどうしようと思ったのかは今岡にしかわからないが、これで勝負あり。
もちろん他にもチャンスはいっぱいあった。二死からでも何とかして欲しかったのはヤマヤマだが、相手がもっとも苦しい「走者三塁でまだ一死」という状況で、自分のやるべき仕事は何か、それをどう実行するかが甘すぎる。
久保はじめ投手たちの素晴らしい頑張り、土壇場でレフトに放り込んだ嬉しい林の同点HR、良いこともそれなりにあったけれど、結果以上に不満を感じる試合だった。