自称阪神タイガース評論家（跡地）

複数に発展させるのか、どうやって釣り合わせるのかってあたりで詰まっていないのか。基本的に良いトレードだと思うので、うまくまとめてくれ。

◇６月１７日（水）阪神−日本ハム最終戦（日本ハム２勝１敗１分、１８時、京セラドーム大阪、２３５４３人）
日ハム２０１０１２３０１−１０　
阪　神０１１００００３０−　５
【日本ハム】○八木（５勝０敗）　江尻　宮西　山本　菊地　武田久
【阪神】●下柳（５勝４敗）　渡辺　江草　阿部　筒井
[本塁打] 桜井３号（神）　桜井４号（神）

　首位と１３．５ゲーム差。「ライン」を決めるのに相応しい、被安打２１という無様な試合だった。点差こそ５点差で終わったが、内容からすれば１０点差以上あった。

　前日の試合と良く似た始まりだった。初回に２点を失い、追撃の一発で追いすがる。ブラゼル役を桜井が担い、関本が同じような二塁打を放った。でもちょっとずつ違っていって、最後は大違いになってしまった。一つには先発下柳が立ち直れず、４回途中でＫＯ。早々に代えるにしても、この交代のタイミングがまず良くわからなかった。そして出した投手が渡辺。これが決定的に悪手だった。もちろんしっかり準備をさせて、納得の上での登板だったと信じる（本当は信じてない）が、せっかく前日「あと１回を渡辺」でリードをキープして、意気上がっているというのに、またしても「え、オレ？」のような起用法に逆戻り。その心は、明日明後日２日空くから、「良い投手を総動員できる」という使う側の勝手な事情なのだが、使われる側の気持ちと合致していないとこういうことになっちゃう。「終盤への繋ぎ」ではなく、「先発ＫＯ」のケースなのだから、ブルペンで準備をしていた投手、次に行くのはオレだろうと思っていた投手は別にいたはずだ。
　結局意気上がらないナベ、意気上がらないエグと繋ぎ、結局使わないはずだった「え？やっぱりオレ？」の阿部にイニングを放らせ、同じく省いたはずの「やっぱりオレも？」の筒井でイニング数だけ帳尻合わせをしようとする。そして結果として残ったのが、「全員ボッコボコ」「全員自信喪失」だ。まったく割に合わない話。
　前日と似たような試合を、似たような逆転勝ちに繋げられなかったのは、投手の心情をわかっていない継投にあったと思う。

　センター深くに守って、打球に弱々しく回り込んでいた赤星の動きが気がかり。ヒットは重ねたけれど、無理させるべきではなかろう。
　プロレス好きの金本が鳥谷にくらったエルボーの影響も心配（哀悼三沢さん）。

　長いばかりでしまらない試合で、タイガースファンに数少ないおみやげを持たせた桜井グッジョブ。しっかし、これで２日休みはキツイのう。満身創痍の選手には良いだろうけどね。