2009.07.01 Wednesday
◇6月30日(火)中日−阪神6回戦(中日4勝2敗、18時、ナゴヤドーム、27505人)
阪 神 130 000 000−4
中 日 000 104 00×−5
【阪神】●下柳(5勝5敗) 渡辺 江草 アッチソン
【中日】山井 高橋 ネルソン ○パヤノ(1勝0敗) 浅尾 S岩瀬(20セーブ)
[本塁打] 藤井8号(中)
明暗クッキリ。序盤見事な速攻で先発山井をKOして4点を先制、しかしドラゴンズの「負け試合継投」にピシャリと抑え込まれる間に、下柳がじりじりと攻め立てられ、ドカンと満塁HRで大逆転。立場替わってもションボリしたまま試合終了。好調ドラゴンズは7連勝、3番手パヤノは17試合の登板で来日初勝利。
下柳、なんとか粘って4回、5回とピンチをしのいでいたが、いかんせん狙った所よりもボールが高く高く。やられた6回など、打って下さいボールの連発だった。
さらに走者を出しては警戒しすぎて好守の間合いが悪くなる「タイガースリズム」は健在、しかも4盗塁を許す。
序盤こそ、ここで欲しいタイムリーが、金本、赤星、新井から飛び出す。赤星の足も絡めたし、鳥谷からのチャンスメークもあったし、申し分なかった。ただし鳥谷の慎重すぎる(っていうか判断悪いっていうか…)走塁2つは気になった。でもその慎重さを赤星が生かしてくれたからね。
1点のビハインドになってからも「当然たった1点だから」とばかりに勝っている時にも出てくる渡辺、江草、アッチソンで必死に勝機をうかがったタイガースに対して、1回2/3で先発山井を見切り、きっちり負け試合継投で試合を立て直したドラゴンズ。なんといっても私のタメ息はここにある。前のカープ戦でも僅差の逆転勝ちを続けていたが、試合展開に応じて出てくるリリーフ投手が力を発揮できている強み。みんながみんな凄い投手ってわけじゃない。だけど、ここはあいつのアレが生きるな、という落合監督の計算と期待に応えているということだろう。ビハインドの状態なら無責任にひょいひょい投げられる性格だとか、あの打者の弱点をつける球を持っているとか…。
ただそれにはちゃんとした準備というものがある。キャンプなどでしっかり構想を立てているのは当然のこと、一二軍の入れ替えと、トライ&エラーの繰り返しによる選別、チャンスをどんどん与えて気持ちと実力を底上げしていく、とにかくやることをやっている。
ドラゴンズが今季二軍から引き上げた投手はのべ17人。タイガースは11人(あ、なんでジェフの後、誰も埋めないの?わからん)。中にはシーズン始めのローテ投手登録や、日程空きによるローテ投手のリフレッシュも含まれる。特にタイガースの場合は、先発ローテのとっかえひっかえが多いので「底上げ感」はイマイチ。太陽、筒井、ジェン、金村大、小嶋、西村と引き上げてはいても、戦力化の努力を尽くしているとは言えない。
一軍で登板した投手の数は、ドラゴンズが22人。うち5人は3試合以下しか登板していないが、他(17人)は少なくとも4試合以上投げている。タイガースの一軍登板投手は19人。しかしそのうちの7人は3試合以下の登板しかない。4試合以上投げているのはわずかに12人だけ。
タイガースの現状についての最大の不満点がそこであり、エースと4番が抜け、総支払い年俸をガクっと減らしながらも上昇気流にあるドラゴンズを羨望するのもそこである。実に象徴的な試合だった。
下柳、なんとか粘って4回、5回とピンチをしのいでいたが、いかんせん狙った所よりもボールが高く高く。やられた6回など、打って下さいボールの連発だった。
さらに走者を出しては警戒しすぎて好守の間合いが悪くなる「タイガースリズム」は健在、しかも4盗塁を許す。
序盤こそ、ここで欲しいタイムリーが、金本、赤星、新井から飛び出す。赤星の足も絡めたし、鳥谷からのチャンスメークもあったし、申し分なかった。ただし鳥谷の慎重すぎる(っていうか判断悪いっていうか…)走塁2つは気になった。でもその慎重さを赤星が生かしてくれたからね。
1点のビハインドになってからも「当然たった1点だから」とばかりに勝っている時にも出てくる渡辺、江草、アッチソンで必死に勝機をうかがったタイガースに対して、1回2/3で先発山井を見切り、きっちり負け試合継投で試合を立て直したドラゴンズ。なんといっても私のタメ息はここにある。前のカープ戦でも僅差の逆転勝ちを続けていたが、試合展開に応じて出てくるリリーフ投手が力を発揮できている強み。みんながみんな凄い投手ってわけじゃない。だけど、ここはあいつのアレが生きるな、という落合監督の計算と期待に応えているということだろう。ビハインドの状態なら無責任にひょいひょい投げられる性格だとか、あの打者の弱点をつける球を持っているとか…。
ただそれにはちゃんとした準備というものがある。キャンプなどでしっかり構想を立てているのは当然のこと、一二軍の入れ替えと、トライ&エラーの繰り返しによる選別、チャンスをどんどん与えて気持ちと実力を底上げしていく、とにかくやることをやっている。
ドラゴンズが今季二軍から引き上げた投手はのべ17人。タイガースは11人(あ、なんでジェフの後、誰も埋めないの?わからん)。中にはシーズン始めのローテ投手登録や、日程空きによるローテ投手のリフレッシュも含まれる。特にタイガースの場合は、先発ローテのとっかえひっかえが多いので「底上げ感」はイマイチ。太陽、筒井、ジェン、金村大、小嶋、西村と引き上げてはいても、戦力化の努力を尽くしているとは言えない。
一軍で登板した投手の数は、ドラゴンズが22人。うち5人は3試合以下しか登板していないが、他(17人)は少なくとも4試合以上投げている。タイガースの一軍登板投手は19人。しかしそのうちの7人は3試合以下の登板しかない。4試合以上投げているのはわずかに12人だけ。
タイガースの現状についての最大の不満点がそこであり、エースと4番が抜け、総支払い年俸をガクっと減らしながらも上昇気流にあるドラゴンズを羨望するのもそこである。実に象徴的な試合だった。