2009.08.03 Monday
◇8月2日(日)阪神−巨人15回戦(巨人8勝5敗2分、18時、甲子園、46837人)
巨 人 200 002 000―4
阪 神 301 002 10X―7
【巨人】●高橋尚(5勝4敗) 木村正 深田 M・中村
【阪神】下柳 ○江草(3勝3敗) アッチソン S藤川(13セーブ)
[本塁打] 鳥谷8号(神) 桜井5号(神)
関本を欠いた2試合目、抹消期間明けの水田を上げて、石川を抹消。高橋尚先発で、スタメンは二塁平野(クルーン死球にも負けず元気!)、ライト桜井。
初回先発下柳はいきなり三連打含む5安打を浴びるもラミレス併殺を挟んでなんとか2失点で踏みとどまる。しかし前日から引き続くイヤな立ち上がり。
しかしそのウラ、赤星が左前打で出ると、すかさずエンドラン、平野左前で一気に赤星三塁を狙う、ラミレスが重そうにチャージするがグラブに当てて後ろにポロリ、いったん三塁に滑り込んだ赤星、すぐに立ち上がって本塁を狙う、ボールは中継の坂本からバックホーム、際どいタイミング、阿部のタッチの前に赤星の足がブロックの隙間に入る、念を入れて手でベースタッチ、セーフ!判定を見届けた赤星、その場に倒れたまま起きあがれない。しばらくじっとしたまま。担架に乗せられ運び出される赤星。続報では内出血がひどく、今日精密検査をするということ。選手生命を脅かすような重傷でないことを願うばかりだ。相当際どいタイミング。あの状況であそこ目がけてスライディングすればケガをする可能性があることを野球選手なら知っている。しかし赤星は突っ込んだ。
なんでここで赤星がケガしなきゃならんのだ。反攻体勢の核弾頭、打って良し走って良しの赤星が戻ってきた。今年は盗塁王奪回できるぞ、選手会長しっかり引っ張って行けよという矢先。必死の攻防なのはわかっている。わかっているが何すんねん…。サードコーチャー、スライディング前に回れの指示出せたのか?出せなかったのか?だいたいラミレスがややこしいファンブルするから…。初回のシモが無失点なら突っ込んでなかったかも知れないし、3点取られてりゃ突っ込まなかったろうし。昨日の情けない負けがなければ…と、考えても仕方ないことを考えてしまう。赤星の軽傷と早期復帰を祈るばかり。
この試合はこの1プレーで絶対に負けられない試合になった。前日だって、昏倒した平野がベースに戻って必死に走る姿に応えられなかった試合だ。それだというのに、1−2、1点差とした無死二塁の鳥谷の打席は大いに不満。良い当たりだろうがなんだろうが左側に打って欲しくなかった。技術の未熟さから、浅いライトフライになってしまった、一塁ファールフライになってしまった…それなら仕方ないと思える。しかしどんなに良い当たりでも、たとえそれがレフト前ヒットであっても、私は認めない。それがたった今、目の前で我が身を壊してまでチームに1点をもたらした赤星に応えるプレーというものだ。
鳥谷は次の打席、試合展開上非常に貴重なホームランを打っている。7回には先頭としてヒット出塁、ダメ押しのホームを踏んでいる。しかし5回の第3打席では、無死で二塁にヒット&盗塁の平野という場面で三振に倒れている。後半は溌剌とした守備走塁も目立っている。だからこそあと一考が欲しい。自分の判断でセーフティ気味のバントをしても良い。叩きつけるような泥臭い打ち方をしても良い。思いっきりライトオーバーを狙うのでも良い。とにかく、今ここでその姿勢を見せれば、チームのつながりがグッと良くなるという場面では、必ずその心を見せて欲しいのだ。
初回、鳥谷金本でつぶしかけた好機を、新井、ブラゼルが根性見せて即逆転3−2。シモも立ち直り、鳥谷に会心のセンターオーバーHRが出て4−2。しかし首位戦線、負けられないGも粘って同点に持ち込む。タイガースのつながりの悪さに対して、進塁できる打球方向が徹底されているジャイアンツ。火消しに入った江草が同点打を浴び、頭と技術で中盤はジャイアンツに寄られていた。
追いつかれた直後の6回、先頭ブラゼルが追い込まれてから粘って見て、腰を引かされながら執念のレフト前で出塁。熱いじゃん、ブラッズ。
桜井。実は最近良く振れている。一頃のなんでもかんでも振ってしまったり、逆に迷いばかりが目に付いたりしていない。この日高橋尚に対しては初回シンカーを打ち損じ(遊ゴロ失)、2打席目はシンカーを意識しすぎて速球に遅れる(空振り三振)。この打席もバッテリーは直球とシンカーで前後に揺さぶり、同時に外の出し入れで長打を避けるコンセプト。そのシンカーを二つ空振りし、ボールのシンカーを見切ってカウント2−3。6球目のシンカーは外のストライクゾーン。五分五分待ちの桜井、半拍ためて体を僅かに倒しながらコンパクトな振り抜き。しかし振りは小さくとも芯に当たれば綺麗に木の幹をなぎ倒すのが桜井広大のアックスボンバー、打球は伸びて伸びて伸びてバックスクリーンに飛び込んだ!ジャイアンツを心底ガッカリさせる突き放しの2ランHRで6−4!
いや素晴らしい。相手のウィニングショットを文句なしの一撃で仕留める。ここという場面での大働き。シーズン前から下手な守備をおだてたりすかしたりしながら、桜井を使っていた真弓監督に応えることができた。桜井は7回二死一三塁の好機でも右変則マイケル中村からセンターオーバー、「あわや」のダメ押し二塁打を放った。赤星まで離脱確実の中、これでしばらくスタメンの一角は続くだろうが、絶対に掴み取れ。手放すな。クリーンアップを奪え。それだけの力はあるし、それだけの運を持っているんだから。
つながりが求められる試合で、投手たちはよう踏ん張った。桜井の働きのおかげで、アッチソン、藤川は楽だったね。そしてブラゼルがよく繋いだ。グッジョブ。
さて、負傷者続出だ。老いたものも、若いものも、チームのため自分のため、心を繋げて戦う時。絶対にここで負けるなよ。頑張れ。
初回先発下柳はいきなり三連打含む5安打を浴びるもラミレス併殺を挟んでなんとか2失点で踏みとどまる。しかし前日から引き続くイヤな立ち上がり。
しかしそのウラ、赤星が左前打で出ると、すかさずエンドラン、平野左前で一気に赤星三塁を狙う、ラミレスが重そうにチャージするがグラブに当てて後ろにポロリ、いったん三塁に滑り込んだ赤星、すぐに立ち上がって本塁を狙う、ボールは中継の坂本からバックホーム、際どいタイミング、阿部のタッチの前に赤星の足がブロックの隙間に入る、念を入れて手でベースタッチ、セーフ!判定を見届けた赤星、その場に倒れたまま起きあがれない。しばらくじっとしたまま。担架に乗せられ運び出される赤星。続報では内出血がひどく、今日精密検査をするということ。選手生命を脅かすような重傷でないことを願うばかりだ。相当際どいタイミング。あの状況であそこ目がけてスライディングすればケガをする可能性があることを野球選手なら知っている。しかし赤星は突っ込んだ。
なんでここで赤星がケガしなきゃならんのだ。反攻体勢の核弾頭、打って良し走って良しの赤星が戻ってきた。今年は盗塁王奪回できるぞ、選手会長しっかり引っ張って行けよという矢先。必死の攻防なのはわかっている。わかっているが何すんねん…。サードコーチャー、スライディング前に回れの指示出せたのか?出せなかったのか?だいたいラミレスがややこしいファンブルするから…。初回のシモが無失点なら突っ込んでなかったかも知れないし、3点取られてりゃ突っ込まなかったろうし。昨日の情けない負けがなければ…と、考えても仕方ないことを考えてしまう。赤星の軽傷と早期復帰を祈るばかり。
この試合はこの1プレーで絶対に負けられない試合になった。前日だって、昏倒した平野がベースに戻って必死に走る姿に応えられなかった試合だ。それだというのに、1−2、1点差とした無死二塁の鳥谷の打席は大いに不満。良い当たりだろうがなんだろうが左側に打って欲しくなかった。技術の未熟さから、浅いライトフライになってしまった、一塁ファールフライになってしまった…それなら仕方ないと思える。しかしどんなに良い当たりでも、たとえそれがレフト前ヒットであっても、私は認めない。それがたった今、目の前で我が身を壊してまでチームに1点をもたらした赤星に応えるプレーというものだ。
鳥谷は次の打席、試合展開上非常に貴重なホームランを打っている。7回には先頭としてヒット出塁、ダメ押しのホームを踏んでいる。しかし5回の第3打席では、無死で二塁にヒット&盗塁の平野という場面で三振に倒れている。後半は溌剌とした守備走塁も目立っている。だからこそあと一考が欲しい。自分の判断でセーフティ気味のバントをしても良い。叩きつけるような泥臭い打ち方をしても良い。思いっきりライトオーバーを狙うのでも良い。とにかく、今ここでその姿勢を見せれば、チームのつながりがグッと良くなるという場面では、必ずその心を見せて欲しいのだ。
初回、鳥谷金本でつぶしかけた好機を、新井、ブラゼルが根性見せて即逆転3−2。シモも立ち直り、鳥谷に会心のセンターオーバーHRが出て4−2。しかし首位戦線、負けられないGも粘って同点に持ち込む。タイガースのつながりの悪さに対して、進塁できる打球方向が徹底されているジャイアンツ。火消しに入った江草が同点打を浴び、頭と技術で中盤はジャイアンツに寄られていた。
追いつかれた直後の6回、先頭ブラゼルが追い込まれてから粘って見て、腰を引かされながら執念のレフト前で出塁。熱いじゃん、ブラッズ。
桜井。実は最近良く振れている。一頃のなんでもかんでも振ってしまったり、逆に迷いばかりが目に付いたりしていない。この日高橋尚に対しては初回シンカーを打ち損じ(遊ゴロ失)、2打席目はシンカーを意識しすぎて速球に遅れる(空振り三振)。この打席もバッテリーは直球とシンカーで前後に揺さぶり、同時に外の出し入れで長打を避けるコンセプト。そのシンカーを二つ空振りし、ボールのシンカーを見切ってカウント2−3。6球目のシンカーは外のストライクゾーン。五分五分待ちの桜井、半拍ためて体を僅かに倒しながらコンパクトな振り抜き。しかし振りは小さくとも芯に当たれば綺麗に木の幹をなぎ倒すのが桜井広大のアックスボンバー、打球は伸びて伸びて伸びてバックスクリーンに飛び込んだ!ジャイアンツを心底ガッカリさせる突き放しの2ランHRで6−4!
いや素晴らしい。相手のウィニングショットを文句なしの一撃で仕留める。ここという場面での大働き。シーズン前から下手な守備をおだてたりすかしたりしながら、桜井を使っていた真弓監督に応えることができた。桜井は7回二死一三塁の好機でも右変則マイケル中村からセンターオーバー、「あわや」のダメ押し二塁打を放った。赤星まで離脱確実の中、これでしばらくスタメンの一角は続くだろうが、絶対に掴み取れ。手放すな。クリーンアップを奪え。それだけの力はあるし、それだけの運を持っているんだから。
つながりが求められる試合で、投手たちはよう踏ん張った。桜井の働きのおかげで、アッチソン、藤川は楽だったね。そしてブラゼルがよく繋いだ。グッジョブ。
さて、負傷者続出だ。老いたものも、若いものも、チームのため自分のため、心を繋げて戦う時。絶対にここで負けるなよ。頑張れ。