2009.08.07 Friday
◇8月6日(木)中日−阪神14回戦(中日9勝5敗、18時、ナゴヤドーム、34264人)
阪 神 530 001 000―9
中 日 000 000 020―2
【阪神】○久保(6勝4敗) 渡辺
【中日】●川井(11勝1敗) ネルソン 小林正 高橋
[本塁打] 新井11号(神)
負けなし11連勝中、噂のブレーク野郎川井投手との初対戦は、タイガースが一気呵成に攻め立てて2回で8−0、意外なほどあっさりと勝負を決めた。キレの良い球を低めに集めるのが川井の信条だが、この日は制球ままならず、自分の投球に入る前に大崩れしてしまったようだ。
初回一死後、大和がピッチャー返し、センター前へクリーンヒット。大和絶妙の二盗企図で川井の動揺を誘いボーク。投球途中でスタートに気づき、苦し紛れのなんちゃって牽制球を投げようとしたが上手くいかなかった。
タイガースベンチは、11連勝中の投手に勝つためには、普通にやってちゃ点が入らないと開き直っていたようで、それがなんとも上手くはまった。どうせ点が入らないなら、走者動かして無茶苦茶したれと。川井は動揺したまま鳥谷に四球で一死一二塁。金本フルカウントからの6球目ど甘く入ったスライダをガッツン叩いて右翼線鋭く破る二塁打、1点先制、なお一死二三塁。続く新井は初球内直球をカキーン、打球は左翼線を破って連続二塁打で2者を返し3−0。ああ当たり前のことながら4番5番が働けば点はいとも簡単に入る。
まあここで切れば、いずれ試合終了時には中日が勝っている。ハンデハンデと思っていた人多数だっただろうが、この日のタイガースちょっと違っていた。谷繁がここへ投げときゃ間違いなしと決め込んだ、外低めに大きく曲がり落ちるカーブにブラゼルが泳ぎながらも上手く応じて、あとちょっとのセンターフェンス直撃二塁打で新井が生還。右へ左へ真ん中へ3連続二塁打で4−0。川井の動揺静まることなく、7番桜井へは制球乱れてカウント0−3。ベンチの指示は「この球!」、桜井、バッテリーが打たないとたかをくくっていた真ん中高めの直球をひっぱたく、打球はあっという間に左中間を破ってもう1点、5−0!四球をはさんで5連打、4連続タイムリー二塁打!キモチイイイイイイイ!(笑)
しかし1回表に5点を取ったからといって勝利が決まっただろうか、いやおそらく関係者、見ている人ほとんどが、5点だけど実際は「2.5点」分ほどの価値としか見ていなかっただろう。ひとたび反撃モードに入れば、2点、3点は軽く返して来るのがドラゴンズ。浮き足立てば2点、3点など軽く吐き出すのがタイガース。ひとたびピシっと締めれば、もう1点も与えないのがドラゴンズの守り。気を許せば、1人の走者すら出せなくなるのがタイガースの攻撃なのだ。
まずは1回ウラ、しかし先発久保は、珍しく大量リードをもらっても落ち着いていた。一死から荒木に安打されたが、森野を2−3から落ちる球で三振、走った走者を二塁で刺して三振ゲッツー!狩野が素速く放った送球は難しいショートバウンドだったが、鳥谷が上手いこと裁いてそのままタッチ。このプレー、キャンプでずーっと反復練習やってたの見てたぞ。実はかなりのビッグプレーだった。
シーズン始め苦労した久保だけど、この勝利でいつのまにかチームトップタイの6勝目。唯一の「貯金を作っている先発投手」だ。この日も点差に守られて安定した好投だった。
2回先頭平野が左前ヒット。相変わらず川井の球が高い。大和バントの構え。初球平野盗塁、谷繁掴み損ねて投げられず。無死二塁、2球目もバントの構え、インコース直球、バントした球がその場で跳ねる。打席にいたまま打球の行く末を見ている大和の前を素速く抜けて谷繁がこの打球を拾って三塁送球、アウト。
反省点いっぱい。まずは「普通にやってたら勝てないんだから、無茶苦茶したれ」が功を奏したら、もう後は「普通にやってたら勝てる=1点を取りに行こう」と変化してしまったのが気に入らん。私なら、無茶苦茶継続、バントの構えから右方向狙いのバスターという選択を支持する。ツイてる時、ツイてるヤツならゴリゴリ強気の一点張り、ケツの毛まで抜いたれっちゅうねん。
それと大和ね。バントをきっちり決められなきゃ、いずれ生きる場所がなくなる。得意技だったはずなのに、上では失敗多いね。練習練習。それと、やぱい!転がらなかった!と思ったら、捕手の邪魔する動きをしないとね。なりゆき=合法なんだから。
これでチャンスしぼんで一死一塁。ところがここから大和が懸命に挽回する。塁上で行くぞ行くぞのプレッシャー、鳥谷への2球目に好スタート、鳥谷打ってちょうど二塁ベース近くへのゴロ、併殺とれそう大和スタートしてるアンツーカーでバウンドする…ごちゃごちゃと一気に押し寄せる情報たちに、さすがの井端もフリーズ、上手の手からボールこぼれてオールセーフ。金本三邪飛(もう一息だね)で二死となって、復調顕著の新井。ボールの見極めがうんと良くて、厳しい球への対応ができるようになって、ファールで粘れる。バント失敗から無茶苦茶を忘れた反省に立ったベンチ、またも動く。2−2からの6球目、打者との勝負に集中しすぎているのを見透かして、大和鳥谷のダブルスチール!三塁森野のベースカバーも遅れて悠々セーフ!ほう、5−0二死一二塁、5番打者で重盗とは、こら無茶苦茶。無茶苦茶大歓迎。無茶苦茶万歳。中日ドラゴンズが動揺する中、その代表者川井投手が続く7球目に「私は動揺しております」と書いてあるような球を投げる。厳しめのインサイドに構えた谷繁のミットが真ん中に動いた瞬間、新井のバットが勢い良くそれを捉える。打った瞬間文句なし、レフト和田、ただ見上げるだけ。打った新井は偉い。だけどこれは、よう無茶苦茶したったベンチが打たせたホームラン。勝負あった。
初回一死後、大和がピッチャー返し、センター前へクリーンヒット。大和絶妙の二盗企図で川井の動揺を誘いボーク。投球途中でスタートに気づき、苦し紛れのなんちゃって牽制球を投げようとしたが上手くいかなかった。
タイガースベンチは、11連勝中の投手に勝つためには、普通にやってちゃ点が入らないと開き直っていたようで、それがなんとも上手くはまった。どうせ点が入らないなら、走者動かして無茶苦茶したれと。川井は動揺したまま鳥谷に四球で一死一二塁。金本フルカウントからの6球目ど甘く入ったスライダをガッツン叩いて右翼線鋭く破る二塁打、1点先制、なお一死二三塁。続く新井は初球内直球をカキーン、打球は左翼線を破って連続二塁打で2者を返し3−0。ああ当たり前のことながら4番5番が働けば点はいとも簡単に入る。
まあここで切れば、いずれ試合終了時には中日が勝っている。ハンデハンデと思っていた人多数だっただろうが、この日のタイガースちょっと違っていた。谷繁がここへ投げときゃ間違いなしと決め込んだ、外低めに大きく曲がり落ちるカーブにブラゼルが泳ぎながらも上手く応じて、あとちょっとのセンターフェンス直撃二塁打で新井が生還。右へ左へ真ん中へ3連続二塁打で4−0。川井の動揺静まることなく、7番桜井へは制球乱れてカウント0−3。ベンチの指示は「この球!」、桜井、バッテリーが打たないとたかをくくっていた真ん中高めの直球をひっぱたく、打球はあっという間に左中間を破ってもう1点、5−0!四球をはさんで5連打、4連続タイムリー二塁打!キモチイイイイイイイ!(笑)
しかし1回表に5点を取ったからといって勝利が決まっただろうか、いやおそらく関係者、見ている人ほとんどが、5点だけど実際は「2.5点」分ほどの価値としか見ていなかっただろう。ひとたび反撃モードに入れば、2点、3点は軽く返して来るのがドラゴンズ。浮き足立てば2点、3点など軽く吐き出すのがタイガース。ひとたびピシっと締めれば、もう1点も与えないのがドラゴンズの守り。気を許せば、1人の走者すら出せなくなるのがタイガースの攻撃なのだ。
まずは1回ウラ、しかし先発久保は、珍しく大量リードをもらっても落ち着いていた。一死から荒木に安打されたが、森野を2−3から落ちる球で三振、走った走者を二塁で刺して三振ゲッツー!狩野が素速く放った送球は難しいショートバウンドだったが、鳥谷が上手いこと裁いてそのままタッチ。このプレー、キャンプでずーっと反復練習やってたの見てたぞ。実はかなりのビッグプレーだった。
シーズン始め苦労した久保だけど、この勝利でいつのまにかチームトップタイの6勝目。唯一の「貯金を作っている先発投手」だ。この日も点差に守られて安定した好投だった。
2回先頭平野が左前ヒット。相変わらず川井の球が高い。大和バントの構え。初球平野盗塁、谷繁掴み損ねて投げられず。無死二塁、2球目もバントの構え、インコース直球、バントした球がその場で跳ねる。打席にいたまま打球の行く末を見ている大和の前を素速く抜けて谷繁がこの打球を拾って三塁送球、アウト。
反省点いっぱい。まずは「普通にやってたら勝てないんだから、無茶苦茶したれ」が功を奏したら、もう後は「普通にやってたら勝てる=1点を取りに行こう」と変化してしまったのが気に入らん。私なら、無茶苦茶継続、バントの構えから右方向狙いのバスターという選択を支持する。ツイてる時、ツイてるヤツならゴリゴリ強気の一点張り、ケツの毛まで抜いたれっちゅうねん。
それと大和ね。バントをきっちり決められなきゃ、いずれ生きる場所がなくなる。得意技だったはずなのに、上では失敗多いね。練習練習。それと、やぱい!転がらなかった!と思ったら、捕手の邪魔する動きをしないとね。なりゆき=合法なんだから。
これでチャンスしぼんで一死一塁。ところがここから大和が懸命に挽回する。塁上で行くぞ行くぞのプレッシャー、鳥谷への2球目に好スタート、鳥谷打ってちょうど二塁ベース近くへのゴロ、併殺とれそう大和スタートしてるアンツーカーでバウンドする…ごちゃごちゃと一気に押し寄せる情報たちに、さすがの井端もフリーズ、上手の手からボールこぼれてオールセーフ。金本三邪飛(もう一息だね)で二死となって、復調顕著の新井。ボールの見極めがうんと良くて、厳しい球への対応ができるようになって、ファールで粘れる。バント失敗から無茶苦茶を忘れた反省に立ったベンチ、またも動く。2−2からの6球目、打者との勝負に集中しすぎているのを見透かして、大和鳥谷のダブルスチール!三塁森野のベースカバーも遅れて悠々セーフ!ほう、5−0二死一二塁、5番打者で重盗とは、こら無茶苦茶。無茶苦茶大歓迎。無茶苦茶万歳。中日ドラゴンズが動揺する中、その代表者川井投手が続く7球目に「私は動揺しております」と書いてあるような球を投げる。厳しめのインサイドに構えた谷繁のミットが真ん中に動いた瞬間、新井のバットが勢い良くそれを捉える。打った瞬間文句なし、レフト和田、ただ見上げるだけ。打った新井は偉い。だけどこれは、よう無茶苦茶したったベンチが打たせたホームラン。勝負あった。