自称阪神タイガース評論家（跡地）

目一杯のプレーで起きたやむを得ない負傷だったのか、予防できることだったのか、本人や指導者はよく検証して欲しい。個人としてチームとして、できる限り再発を防止できるように。
　代わりには、この日社会人日本生命との交流戦で初試運転した関本を予定前倒しで緊急昇格するのだとか。どうしてそういうバタバタ対応をするのかな。桜井の穴は浅井、葛城で埋めるのだから、守備・走塁の安定した若い外野手を一人上げてリザーブにすれば良いじゃん。浅井を使うことで右代打が手薄になるので勝負強い関本、ということだろうけど、実戦積ませないのはどうかな。その発想ならバルでも野原将でも高橋勇丞でも良いように思う。
　もう一人、阿部に代わって桟原を登録。調子良さそうなので使って欲しい。

◇９月２日（水）阪神−ヤクルト１７回戦（ヤクルト１０勝７敗、１８時、甲子園、３７８５１人）
ヤクル　０００　１０３　０００―４
阪　神　０２２　０３２　００×―９
【ヤクルト】●増渕（０勝１敗）　松井　鎌田
【阪神】○岩田（４勝３敗）　金村暁　筒井
[本塁打] ブラゼル14号（神）　鳥谷15号（神）

　噂されていた増渕昇格即先発は、この２戦目に来た。まあしかし増渕は球に力がない上に、制球定まらず、まったく恐るるに足らずという投球内容だった。初回、２回と攻め込みながらの併殺で躓いたが、その後は四球、暴投と、まとめてゴン、普通にしていれば勝ちが転がってくるという試合だった。

　楽な展開だったが、岩田は６回のピンチでギアチェンジに失敗して二死にしながらの３失点、ここは物足りなかった。狩野にしても点差を利用するような、人を食ったような配球が欲しかった。遅い球も抜き球もあるんだからね。

　平野がガッツ溢れる好守で盛り上げた…のだけれど、フライを猛烈にダッシュして行き過ぎちゃったようなプレーも。素速くて、カンも良い熱血漢なんだけど、どうにもこうにも「うっかりグセ」がなおらない…そんな愛すべきキャラが良いね。落ち着け（笑）。

　鳥谷はこの日のＨＲも見事。厳しい内速球に素速い反応、鋭い回転、インパクトに上から下へ叩く力をしっかりかけて、まっすぐな打球がまったく切れずにぐーんと伸びていった。またしても打った瞬間に、おーら行ったー！いやあ凄い。どうかこのままこのまま（笑）。

　他の打者については、良い日悪い日が相互補完になっていて、それはそれで良いんじゃない？この日は桜井に代わって入った葛城が先制打（あとちょっとでＨＲ）を打ったり、ブラゼルが試合を楽にする２ランＨＲを打ったり、狩野が試合を決める長打を打ったり。ＡチームとＢチームが交互に活躍して、中軸は安定して、そんな形になって来ればベストだ。そうなれば、クリーンアップでごそごそ四球ももらえちゃって良い感じで繋がってくれる。

　さて今日が大事な勝負。相手は日曜雨ノーゲームでスライドの石川。こっちは久保なのか能見なのか。粗っぽい試合を期待せずに、丁寧に進めて、勝負所の集中力でしっかり勝つ、そういう試合にして欲しい。意識と目標を高く高く置いて、着実に進軍して行くような強さを身にまとっていけば、面白い秋になるかも知れないからね。