自称阪神タイガース評論家（跡地）

　ＦＡ宣言したファイターズ藤井投手、今のところどこからも引き合いがなくて、このままだと「浪人」になる可能性もあるらしいとのこと。
　制度的な不備については、これを機に改善されることになるだろう。とても重要なことなので、きっちり対応しておかなくてはならない。それはそれとして…。

　日本シリーズでジャイアンツ相手に素晴らしい投球を見せた藤井に意外な程の冷ややかさ。そりゃまあスーパーな存在でないのは明白だが、どこだってそこそこに使える左腕なら、あって困ることもなかろう。現行制度なら代償もない。どうしてこういうことになっているのか。

　なにやら伝わるところでは、キャラクター的な問題が大きいようだ。今回だって、所属するファイターズでの起用法を不満とし、残留の道は自分から切っちゃう。実力とセルフイメージのギャップが大きく、軽めのトラブルは日常茶飯事。私生活はあくまで軽め、それでいてブログなど情報発信力は強め。人品、相当に低く見られている模様。ネット時代、そういった風聞はいくらでも通っている。
　簡単に言うと、現場にとってもフロントにとっても「使いづらい」ヒトみたい。

　だからこそ「使いよう」ってことじゃないのかな、とも思ったり。さすがにここしばらくの出来事は、藤井に「周囲と自分」の真の関係性を気づかせることになるんじゃないかな、と思ったり。
　実際のところ、他人を根本から変えるなんていうことはできないのだと思う。でも、自ら何かに気づき、それまでとは別人のように心を改める時というのは確かにある。気づいたことを後の人生で活かし続けられるかどうかは別としても、一時的には別人になれる時がある。ひょっとしたら藤井にとってはそんな大イベントになるのかも知れない、なんて思ったり。
　もしもそうであり、しかるべき条件が揃うのであれば、考えても良いのではないか。そんな風に見ている球団はあるかも知れない。落合監督はどう見てるかね（笑）。