自称阪神タイガース評論家（跡地）

真っ黒になって頑張っている若手がいる。ブレークしかかっている中堅がいる。実力のあるベテランがいる。もちろんみんな大事。みんな大好き。だから、新外国人獲得というニュースを聞くと、いつもいつも「そんなん要らんわ、どうせ使えんやろし」と直感的に思う。せっかくあいつが伸びてきたのに、せっかくやつにチャンスが回るのにってね。

　ところが…だ。縁もゆかりもない、ただ今飛行機から降り立ったばかりの新外国人に愛着など感じるはずもないというのに、なぜだろう、中にはすぐに「好き！」と思ってしまう選手がいる。
　「ニポンノ、ミナタン、ハジメメメシテ。マトマトンデス。イマ、ココニ、イルノガ、ホンマ、ウレシデス」なんて、第一声でそんな関西弁の挨拶されたら、もうそれだけでハートを射抜かれちゃう（笑）。マートン好き。トンマー言うたらあかんよ（笑）。
　いったい全体どこまで単純にできてるんだ自分、と情けなくなるが、そうなんだから仕方ない。

　子どもの時に好きだったラインバックのせいかも知れない。ハッスルプレーで観客を楽しませることを忘れなかった選手、その面影を慕っているのかも知れない。タイガースにやって来る選手のどこかに、そんなラインバック臭を感じると、すぐに「好き！」となる。できることなら「ナイストゥミーチュー」と言いながら握手しに近づきたいくらい（笑）。

　赤星の穴を赤毛がうめるかな。もちろん前日降り立った新外国人投手、メッセンジャー＆フォッサムも頑張って！