2010.03.28 Sunday
ついつい「狂い咲きは先が怖い」とか「過去にもこんな例があったような…」とか、不吉なことを連想してしまうアナタは立派なネガ系虎ファン(笑)。しかし連日ド派手な活躍といっても、一つ一つをよくよく見てみると実に理にかなった「待ち」と「技術」が結果を生んでいるということも見えてくる。
昨日の初打席は詰まっておあつらえ向きの遊ゴロ併殺。自分への基本方針が「詰まらせる」なのだと察知すると、内のボール球には手を出さない、緩んだら逃さない、詰まっても強引に運ぶという頭の整理で対処する。
オーソドックスなな外角勝負の組み立てだと察知すれば、コースに逆らわない打撃で甘くなるボールを待つ。昨日は強引に引っ張り込んでレフト線を抜いた外角球、この日は右への意識を持って自然な対応をした。そして9回、わずかにバットの先端寄りで運び損ねたサヨナラHRを、11回の打席できっちり修正して放り込む。持って産まれたものというのは確かに大いにあるだろうけれど、実は見た目とは違う考えの緻密さと、それらを想定した打撃技術の確かさがしっかりと確立されている。
凡退こそ以後の打席への最大のヒント、城島の読みを見ているとつくづく感じる。
オープン戦からずっと、先発が打たれてやばいな…と思った直後に、新設の不気味系チャンステーマ「チャンス襲来」とともにどんどかどんと逆転のビッグイニングというパターンが根づいたね。同コンセプトの前作「男を上げろ(だっけ?)」が悲しいデビューと末路を辿ったのとは対照的に、今年のチームの特色、試合運びにハマっているね。べつにリードされなきゃ打たないとか、逆転でなきゃつまらないとか、そんな風には思ってないから、普通に先制してダメ押ししてくれて構わないんだけどね(笑)。
勝って申し分ない試合だったけれど、外野守備のキツさは、想定内とはいえ改めて覚悟を決めなきゃいけないレベルやな。最低限、右中間左中間で最悪の激突だけ起きないよう、きっちりとキメとツメをやっといて欲しいわ。
真弓監督の継投策や代打策に変化があり、それが良い方向に働いている。「桧山の様式美」だとか「スタンドの信頼感」だとかにこだわっていない。ファンの顔色をうかがうような媚びた采配ではなく、自分の感覚を実にサラっと押し進めている。
もともとサラっとした人なのだ。切りかえの早い、思い切った人なのだ。悪く言えば、浅くて軽いということなのだが、上手い方に出れば常に身を上位に置いて、軽やかに対応できる。モグラ叩きのゲームのように、リズミカルにぴょんぴょんと対処していくのが真弓スタイルであり、辛抱を重ね、苦渋の決断から活路を拓いていく…そんな重厚なやり方は似合わないように思う。
この日で言えば、強いカードから切る9回以後、11回にそういう場面を度々経験している渡辺ではなく、一軍では厳しい場面をまったく経験していない西村を持ってきた。これがポイントで、結果的に絶好の妙手になった。何事もなく、当たり前のことのようなさりげなさ、軽さが、西村の好投を引き出し、城島のいっちょ放りこんだろかを生んだように思う。西村ナイスピッチ、初勝利おめでとう!
昨日の初打席は詰まっておあつらえ向きの遊ゴロ併殺。自分への基本方針が「詰まらせる」なのだと察知すると、内のボール球には手を出さない、緩んだら逃さない、詰まっても強引に運ぶという頭の整理で対処する。
オーソドックスなな外角勝負の組み立てだと察知すれば、コースに逆らわない打撃で甘くなるボールを待つ。昨日は強引に引っ張り込んでレフト線を抜いた外角球、この日は右への意識を持って自然な対応をした。そして9回、わずかにバットの先端寄りで運び損ねたサヨナラHRを、11回の打席できっちり修正して放り込む。持って産まれたものというのは確かに大いにあるだろうけれど、実は見た目とは違う考えの緻密さと、それらを想定した打撃技術の確かさがしっかりと確立されている。
凡退こそ以後の打席への最大のヒント、城島の読みを見ているとつくづく感じる。
オープン戦からずっと、先発が打たれてやばいな…と思った直後に、新設の不気味系チャンステーマ「チャンス襲来」とともにどんどかどんと逆転のビッグイニングというパターンが根づいたね。同コンセプトの前作「男を上げろ(だっけ?)」が悲しいデビューと末路を辿ったのとは対照的に、今年のチームの特色、試合運びにハマっているね。べつにリードされなきゃ打たないとか、逆転でなきゃつまらないとか、そんな風には思ってないから、普通に先制してダメ押ししてくれて構わないんだけどね(笑)。
勝って申し分ない試合だったけれど、外野守備のキツさは、想定内とはいえ改めて覚悟を決めなきゃいけないレベルやな。最低限、右中間左中間で最悪の激突だけ起きないよう、きっちりとキメとツメをやっといて欲しいわ。
真弓監督の継投策や代打策に変化があり、それが良い方向に働いている。「桧山の様式美」だとか「スタンドの信頼感」だとかにこだわっていない。ファンの顔色をうかがうような媚びた采配ではなく、自分の感覚を実にサラっと押し進めている。
もともとサラっとした人なのだ。切りかえの早い、思い切った人なのだ。悪く言えば、浅くて軽いということなのだが、上手い方に出れば常に身を上位に置いて、軽やかに対応できる。モグラ叩きのゲームのように、リズミカルにぴょんぴょんと対処していくのが真弓スタイルであり、辛抱を重ね、苦渋の決断から活路を拓いていく…そんな重厚なやり方は似合わないように思う。
この日で言えば、強いカードから切る9回以後、11回にそういう場面を度々経験している渡辺ではなく、一軍では厳しい場面をまったく経験していない西村を持ってきた。これがポイントで、結果的に絶好の妙手になった。何事もなく、当たり前のことのようなさりげなさ、軽さが、西村の好投を引き出し、城島のいっちょ放りこんだろかを生んだように思う。西村ナイスピッチ、初勝利おめでとう!
阪神−横浜2回戦(阪神2勝、14時、京セラドーム大阪、32267人)
横 浜 000 002 010 00 ―3
阪 神 000 003 000 01X―4
【横浜】寺原 牛田 山口 ●木塚(0勝1敗)
【阪神】上園 筒井 久保田 メッセンジャー 藤川 江草 ○西村(1勝0敗)
[本塁打]城島1号(神)