2010.04.12 Monday
スタンリッジは調整にもう少し。フォッサムは一軍帯同決定で、登録、登板あるかも。川崎は御前披露が済んで二軍戦で様子見へ。それと離脱していた藤原と二神が復帰への道にあるという嬉しい記事あり。
・虎藤原、久々“実戦”鳴尾浜で打撃投手(サンスポ)
・二神、復活へ充実の汗…2日連続キャッチボール(スポニチ)
どうも「5点取ったら終了」「5点取れなければ負け」「ホームランが出れば点、出なけりゃ無得点」みたいな気まぐれ鈍重打線が気になるところで、この日もまた4回までの5点で終わりかいなと心配した。7回に2点入ったことで、あたかも先制、中押し、ダメ押しと理想的な試合展開だったかのように見えるのだけれど、7回の2点は二死走者なしから本当に信じられないようなエラー連発と四球でもらったチャンス。ものにした金本は偉かったけれど、状況としてはタダ同然でもらった2点だった。
それ以外の5点は金本の2ランHRとブラゼルの3ランHRで相変わらず…の感じもするけれど、でも出塁からチャンスを広げ、気合を込めたタイムリーが大きく伸びてHRになったという感じなので、そう悪いということもない。打たれながらもなんとか粘った下柳に今季初勝利をプレゼントできて、投打が噛み合う形になったのも良し。
新井がしっかり振れているし、金本がどんどん良くなっている。後は鳥谷なんだけど、東京ドームで爆発してくれんかな。マートンが本当に素晴らしすぎるわけだから3番に当たりが来ればものすごく乗れるんだけどね。
今現在、ドラゴンズの落合監督が守護神岩瀬に対してどのような評価をしていて、どういう継投策を宗としているか正直知らないのだが、誰が見ても全盛と言えた頃には、通常セーブが付かない状況で岩瀬を投げさせなかった。そこで例えば4点差のクロージングを任された投手がちょっと手間取って二人の走者を出し、セーブシチュエーションになった瞬間、岩瀬にスイッチしていた。ドラゴンズ岩瀬に限らず、クローザーをセーブが付かない所では使わないというチーム方針は良くあることだ。
タイガースではほとんどこれをやらないというのが私には不満だ。言わんとしていることはわかる。一度相手に流れが向いてしまうと止められなくなって、楽勝の試合を落とすという最悪の結果を招く。そんなことなら個人記録などにとらわれず万全を期すべきということだろう。
でも必ずしも個人記録だけの話をしているのではないし、チームの勝利を軽く考えている訳でもない。まず4点差クロージングを任せるべき投手の育成になる。そこを任せられる投手を作るためには、やらせてみなければ始まらない。そして絶対的守護神藤川球児を育てることにもなる。相手に流れが行きかけていると言っても、4点差で走者2人、藤川の力を持ってすれば何の心配もない。
「うちは4点差でも5点差でも、6,7回で継投プランを決めたらそのまま行く」というのもチームの決めごとなら、「うちは刻々と変わる状況に合わせて登板順を変える。セーブなしで藤川はやらない」というのも決めごとだ。こうやってブルペンの力をつけさせるという考え方もある。それによって長い目で見れば、チーム力を向上させていくのだという考え方もあるのだ。
今の藤川ならそういう難しいことにも軽くチャンレンジできるように見える。どこまでも浮き上がるような高めの直球、惚れ惚れする。投げた後、腕の振りの反動で両足が前にすっ飛んで行くような躍動感、ワクワクする。
またそれ以外のタレントもしっかりあると思う。4点差以上のクロージングをすでに何度か経験している渡辺にはその資格が十分あるし、強く育てたいという希望を持っているのなら筒井にやらせても良い。メッセンジャーだってそういう楽なところなら力も出よう。安定感はないけれど、球児引っ張り出しの口実作り役だと思えば何のことはない。
そうやってそれぞれの投手に一つ上の課題をチャレンジさせることで、若者にチャンスが回る。チャレンジしての失敗は必ず次に生きるし、不思議とチームとして挽回しようという意識を喚起する。失敗が失敗にならないということは、そんな精神状態の時に起きる。
今の西村を見ていれば自然とそんなことを思う。西村はチャレンジして、成功体験を得て、どんどん自信を深めている。外角低めへのスライダーのコントロールがどんどん良くなっている。思い切りが良くなって、直球の球速もどんどん上がっている。今が伸び盛り。使う方も失敗を恐れず、いやむしろ失敗することを望むくらいの気持ちで、上の課題に取り組ませて行けば良いと思う。「5点で終わり」を感じさせる試合の向きを、しっかり快勝に傾けた素晴らしい2回零封。ナイスピッチング。
・虎藤原、久々“実戦”鳴尾浜で打撃投手(サンスポ)
・二神、復活へ充実の汗…2日連続キャッチボール(スポニチ)
阪神−ヤクルト3回戦(阪神2勝1敗、14時1分、甲子園、45321人)
ヤクル 020 100 000―3
阪 神 200 300 20X―7
【ヤクルト】●村中(1勝2敗) 増渕 高木
【阪神】○下柳(1勝1敗) 西村 久保田 藤川
[本塁打]金本3号(神) ブラゼル5号(神)
どうも「5点取ったら終了」「5点取れなければ負け」「ホームランが出れば点、出なけりゃ無得点」みたいな気まぐれ鈍重打線が気になるところで、この日もまた4回までの5点で終わりかいなと心配した。7回に2点入ったことで、あたかも先制、中押し、ダメ押しと理想的な試合展開だったかのように見えるのだけれど、7回の2点は二死走者なしから本当に信じられないようなエラー連発と四球でもらったチャンス。ものにした金本は偉かったけれど、状況としてはタダ同然でもらった2点だった。
それ以外の5点は金本の2ランHRとブラゼルの3ランHRで相変わらず…の感じもするけれど、でも出塁からチャンスを広げ、気合を込めたタイムリーが大きく伸びてHRになったという感じなので、そう悪いということもない。打たれながらもなんとか粘った下柳に今季初勝利をプレゼントできて、投打が噛み合う形になったのも良し。
新井がしっかり振れているし、金本がどんどん良くなっている。後は鳥谷なんだけど、東京ドームで爆発してくれんかな。マートンが本当に素晴らしすぎるわけだから3番に当たりが来ればものすごく乗れるんだけどね。
今現在、ドラゴンズの落合監督が守護神岩瀬に対してどのような評価をしていて、どういう継投策を宗としているか正直知らないのだが、誰が見ても全盛と言えた頃には、通常セーブが付かない状況で岩瀬を投げさせなかった。そこで例えば4点差のクロージングを任された投手がちょっと手間取って二人の走者を出し、セーブシチュエーションになった瞬間、岩瀬にスイッチしていた。ドラゴンズ岩瀬に限らず、クローザーをセーブが付かない所では使わないというチーム方針は良くあることだ。
タイガースではほとんどこれをやらないというのが私には不満だ。言わんとしていることはわかる。一度相手に流れが向いてしまうと止められなくなって、楽勝の試合を落とすという最悪の結果を招く。そんなことなら個人記録などにとらわれず万全を期すべきということだろう。
でも必ずしも個人記録だけの話をしているのではないし、チームの勝利を軽く考えている訳でもない。まず4点差クロージングを任せるべき投手の育成になる。そこを任せられる投手を作るためには、やらせてみなければ始まらない。そして絶対的守護神藤川球児を育てることにもなる。相手に流れが行きかけていると言っても、4点差で走者2人、藤川の力を持ってすれば何の心配もない。
「うちは4点差でも5点差でも、6,7回で継投プランを決めたらそのまま行く」というのもチームの決めごとなら、「うちは刻々と変わる状況に合わせて登板順を変える。セーブなしで藤川はやらない」というのも決めごとだ。こうやってブルペンの力をつけさせるという考え方もある。それによって長い目で見れば、チーム力を向上させていくのだという考え方もあるのだ。
今の藤川ならそういう難しいことにも軽くチャンレンジできるように見える。どこまでも浮き上がるような高めの直球、惚れ惚れする。投げた後、腕の振りの反動で両足が前にすっ飛んで行くような躍動感、ワクワクする。
またそれ以外のタレントもしっかりあると思う。4点差以上のクロージングをすでに何度か経験している渡辺にはその資格が十分あるし、強く育てたいという希望を持っているのなら筒井にやらせても良い。メッセンジャーだってそういう楽なところなら力も出よう。安定感はないけれど、球児引っ張り出しの口実作り役だと思えば何のことはない。
そうやってそれぞれの投手に一つ上の課題をチャレンジさせることで、若者にチャンスが回る。チャレンジしての失敗は必ず次に生きるし、不思議とチームとして挽回しようという意識を喚起する。失敗が失敗にならないということは、そんな精神状態の時に起きる。
今の西村を見ていれば自然とそんなことを思う。西村はチャレンジして、成功体験を得て、どんどん自信を深めている。外角低めへのスライダーのコントロールがどんどん良くなっている。思い切りが良くなって、直球の球速もどんどん上がっている。今が伸び盛り。使う方も失敗を恐れず、いやむしろ失敗することを望むくらいの気持ちで、上の課題に取り組ませて行けば良いと思う。「5点で終わり」を感じさせる試合の向きを、しっかり快勝に傾けた素晴らしい2回零封。ナイスピッチング。