2010.04.21 Wednesday
東京神奈川千葉埼玉の5球団は首都圏主催がなく、ぽっかり空いた東京ドームで楽天がE−Mを主催。動員成績は下記の通り。
1.E−M(東京ド)40,421人
2.T−C(甲子園)38,116人
3.G−YB(京ド)27,338人
4.D−S(ナゴド)23,291人
5.H−L(ヤフド)23,134人
6.Bs−F(スカ) 9,155人
天気悪の野外ということで、甲子園&スカイマークは少々ワリを食ったかもしれないけれど、まあとにかく今季の甲子園チケットは伸びてないね。一昨年後半から昨年の低迷感が影を落としているのだろうと思う。今日も当日券あるみたいだよ。
鳴尾浜のデーゲームは雨天中止でも、夜の甲子園は何事もなかったかのようにプレーボール。いつもながら阪神園芸さんGJ!フィギュア高橋選手、始球式できてよかったね。
好調ドラゴンズに3タテ食らわすなど先週5勝1敗、上々のコンディションで乗り込んできたカープに快勝。申し分ない週のスタートになった。
まあスコアだけ見ればホームランでどかんと試合を決めて、お決まりの5点取ったら本日の営業終了、後はピッチャーごくろうさんに見えなくもない(実際そう)けれど、それで片付けてしまうワケにはいかない良い試合。
なんといっても一軍昇格即スタメンレフト8番に起用された狩野。4回二死一二塁。8番打者は、この一二塁というのがミソなんだよね。二死二三塁や一三塁ならまともに勝負していない。本当は一二塁だってまともに勝負しなくて良いのは同じなんだけど、それによって三塁に走者を進めるのはイヤだ、投手まで打順を回すのはイヤだとなる。人間の心理は面白い。「常に一つでも先の塁を取れ」とは言うけれど、7番打者のヒットの時、序盤なら一塁走者は二塁で止まった方が点になる。
で、狩野。もう思い切って行った。真ん中からやや低めに沈む変化球、狩野の長打力が最も生かされる腕が伸びるポイント。センターバックスクリーンのすぐ左側、中段近くまで運んだ。バネ、瞬発力を一瞬に集中させるアスリートならではの打撃。
捕手としての出場機会、外野へのコンバート待望論、金本不在で空いたポジション。自分の一存、自分の努力だけではいかんともしがたい周囲の思惑や状況に翻弄されながらも、うじうじ考えていても仕方ない、自分のできることを精一杯やろうと、目の前のことに集中してきた狩野をみんなが見てきたし、知っている。いろんな人、たくさんの時間。こんがらがって、もつれていたヒモの結び目が、いっぺんにスルリと解けてしまったような気分爽快なホームラン。狩野という選手が持っている不思議な力を強く感じる一発だった。
それにしてもこの試合は単なる一勝以上の価値。狩野への打球は、フライが5本、ヒットが6本。センターへも4本飛んでいる。この1本1本が一軍公式戦で初めてレフトを守った狩野にとって大きな経験値。トレーニングモードやvsコンピュータモードで数をたくさんこなすことも大事だが、プレーヤー同士の対戦モードで勝負しなきゃ本当に強くはなれない、とゲーセンで遊んだこともない私が偉そうに喩えてみる(笑)。
他にもたくさん言いたいことあるよ。勝負が決まる前、ブラゼルの2打席連続の四球。これが素晴らしかった。ブラゼルはめきめき成長している。四球なんて大嫌いな「打ちたい君」だったのに、もう誘ってくる変化球をすんでのところで我慢しまくる姿に目頭が熱くなった(←ジャスト大げさ)。「チームのため」を良く考えている証拠だ。
桜井が積極打法で好調。ブラゼルが四球で広げた一死一三塁、併殺を恐れることなく強振し、飛びつくショートのグラブを弾く強烈なタイムリーヒット。次の打席でも持ち味の長打も出ている。
マートン素晴らしい。打って良し走って良し。5点目のきっかけとなった先頭での二塁打。暴投での進塁はスタート良く、さらに一ゴロでも思い切った走塁で野選を誘い、ブロックの隙間に足を突っ込むナイススライディングで生還。盗塁も決めているし、ハートの強さを感じさせる走塁が良い。
打席での元気のなさは変わらずだったけれど、4−4−4という珍しい併殺を見せた関本は相変わらず野球頭がよろしい。二回一死一三塁、前進守備で打者は投手の斉藤。ゆるめの二ゴロを捕ると三走を目でチェック、すかさず走って来る走者にタッチ…と思ったら一走石原それに気づいて一塁へ逆走、すかさず関本ボール持ったまま追い込むように一塁方向へダッシュ、途中で走者にタッチしながら一塁ベースを踏んで併殺完成。普通に4−6−3でも併殺だったような気もするけど、点を与えないことをメインに考えれば大正解のプレーだった。
下柳はもう笑っちゃうね。6回までで8安打。タイガースも9回までで8安打。でも得点は5−0。すっかりその気に入れあげさせといて、いざとなるとさらりと笑顔でひじ鉄食らわすこの手練手管。ベテランやね(笑)。
筒井、西村、川崎、ナイスノーヒットリレー。西村は崩しのテクニックはまって外野フライ3つ。川崎も相手十分なスイングをさせないタイミングずらし、ブルペン再編時の目玉になりそうだね。
1.E−M(東京ド)40,421人
2.T−C(甲子園)38,116人
3.G−YB(京ド)27,338人
4.D−S(ナゴド)23,291人
5.H−L(ヤフド)23,134人
6.Bs−F(スカ) 9,155人
天気悪の野外ということで、甲子園&スカイマークは少々ワリを食ったかもしれないけれど、まあとにかく今季の甲子園チケットは伸びてないね。一昨年後半から昨年の低迷感が影を落としているのだろうと思う。今日も当日券あるみたいだよ。
鳴尾浜のデーゲームは雨天中止でも、夜の甲子園は何事もなかったかのようにプレーボール。いつもながら阪神園芸さんGJ!フィギュア高橋選手、始球式できてよかったね。
阪神−広島3回戦(阪神3勝、18時、甲子園、38116人)
広 島 000 000 000―0
阪 神 000 410 00×―5
【広島】●斉藤(1勝3敗) 上野 林
【阪神】○下柳(2勝1敗) 筒井 西村 川崎
[本塁打]狩野1号(神)
好調ドラゴンズに3タテ食らわすなど先週5勝1敗、上々のコンディションで乗り込んできたカープに快勝。申し分ない週のスタートになった。
まあスコアだけ見ればホームランでどかんと試合を決めて、お決まりの5点取ったら本日の営業終了、後はピッチャーごくろうさんに見えなくもない(実際そう)けれど、それで片付けてしまうワケにはいかない良い試合。
なんといっても一軍昇格即スタメンレフト8番に起用された狩野。4回二死一二塁。8番打者は、この一二塁というのがミソなんだよね。二死二三塁や一三塁ならまともに勝負していない。本当は一二塁だってまともに勝負しなくて良いのは同じなんだけど、それによって三塁に走者を進めるのはイヤだ、投手まで打順を回すのはイヤだとなる。人間の心理は面白い。「常に一つでも先の塁を取れ」とは言うけれど、7番打者のヒットの時、序盤なら一塁走者は二塁で止まった方が点になる。
で、狩野。もう思い切って行った。真ん中からやや低めに沈む変化球、狩野の長打力が最も生かされる腕が伸びるポイント。センターバックスクリーンのすぐ左側、中段近くまで運んだ。バネ、瞬発力を一瞬に集中させるアスリートならではの打撃。
捕手としての出場機会、外野へのコンバート待望論、金本不在で空いたポジション。自分の一存、自分の努力だけではいかんともしがたい周囲の思惑や状況に翻弄されながらも、うじうじ考えていても仕方ない、自分のできることを精一杯やろうと、目の前のことに集中してきた狩野をみんなが見てきたし、知っている。いろんな人、たくさんの時間。こんがらがって、もつれていたヒモの結び目が、いっぺんにスルリと解けてしまったような気分爽快なホームラン。狩野という選手が持っている不思議な力を強く感じる一発だった。
それにしてもこの試合は単なる一勝以上の価値。狩野への打球は、フライが5本、ヒットが6本。センターへも4本飛んでいる。この1本1本が一軍公式戦で初めてレフトを守った狩野にとって大きな経験値。トレーニングモードやvsコンピュータモードで数をたくさんこなすことも大事だが、プレーヤー同士の対戦モードで勝負しなきゃ本当に強くはなれない、とゲーセンで遊んだこともない私が偉そうに喩えてみる(笑)。
他にもたくさん言いたいことあるよ。勝負が決まる前、ブラゼルの2打席連続の四球。これが素晴らしかった。ブラゼルはめきめき成長している。四球なんて大嫌いな「打ちたい君」だったのに、もう誘ってくる変化球をすんでのところで我慢しまくる姿に目頭が熱くなった(←ジャスト大げさ)。「チームのため」を良く考えている証拠だ。
桜井が積極打法で好調。ブラゼルが四球で広げた一死一三塁、併殺を恐れることなく強振し、飛びつくショートのグラブを弾く強烈なタイムリーヒット。次の打席でも持ち味の長打も出ている。
マートン素晴らしい。打って良し走って良し。5点目のきっかけとなった先頭での二塁打。暴投での進塁はスタート良く、さらに一ゴロでも思い切った走塁で野選を誘い、ブロックの隙間に足を突っ込むナイススライディングで生還。盗塁も決めているし、ハートの強さを感じさせる走塁が良い。
打席での元気のなさは変わらずだったけれど、4−4−4という珍しい併殺を見せた関本は相変わらず野球頭がよろしい。二回一死一三塁、前進守備で打者は投手の斉藤。ゆるめの二ゴロを捕ると三走を目でチェック、すかさず走って来る走者にタッチ…と思ったら一走石原それに気づいて一塁へ逆走、すかさず関本ボール持ったまま追い込むように一塁方向へダッシュ、途中で走者にタッチしながら一塁ベースを踏んで併殺完成。普通に4−6−3でも併殺だったような気もするけど、点を与えないことをメインに考えれば大正解のプレーだった。
下柳はもう笑っちゃうね。6回までで8安打。タイガースも9回までで8安打。でも得点は5−0。すっかりその気に入れあげさせといて、いざとなるとさらりと笑顔でひじ鉄食らわすこの手練手管。ベテランやね(笑)。
筒井、西村、川崎、ナイスノーヒットリレー。西村は崩しのテクニックはまって外野フライ3つ。川崎も相手十分なスイングをさせないタイミングずらし、ブルペン再編時の目玉になりそうだね。