2010.05.08 Saturday
初回と終回に満塁ホームランが飛び出すというマンガみたいなタイガース。最近、あまりのメチャクチャぶりに、試合の何を振り返ったら良いのかわからんくなる時がある。いやいやいやいや面白かったな、ん、で何?あ、何か書くの?もう終わったことはいいじゃん!そんな気持ちになる(笑)。まあそれでも記念に何か書いておくけどね。
1試合2満塁HRは1996年新庄&塩谷以来14年ぶり二度目だって。その試合のことはよーく憶えているよ。ガラッガラの甲子園、おなじみどん尻最下位シーズンの最終戦、優勝バッテリー、木戸克彦捕手(現ヘッドコーチ)と中西清起投手(現二軍投手コーチ)の引退試合。2本の満塁HRは二人が顔見せ出場した直後1回ウラ、1イニング2本というお祭りだった。
4回まで好投のフォッサムだったが5回につかまった。内容的にはプロスピの分析通りか(知らんけどw)。しかしジャイアンツ戦、ドラゴンズ戦ではビックリするような好投をして、それ以外ではテキトーにやられるところに猛虎魂を感じる(安い猛虎魂ではある)。それでも4回すいすい投げてくれるだけでも、現状の台所を考えたらとても助かる。先発投手たちには非情かも知れないけれど、リリーフ陣への信頼感の方が高いのだから、5回途中だろうがもっと早かろうが、前倒しスイッチを使っていくのも手だと思う。
久保田がまた「話を面白くする係」。一昨年あたりの隅っこを狙う緊張感に耐えられなくなってしまう崩れ方とは違い、直球が上ずり、ことごとく甘くなってしまう大味なやられ方。確かに良くはない。1点差の8回を任せられる投球内容ではない。この役は渡辺、西村が担っていくべきだろう。しかしながら、ど真ん中の真っ直ぐを気持ち良く打たれたことと、その後に続くピンチを切り抜けたことで、逆転への気運が盛り上がって、話が面白くなったことは間違いない。冷静に立て直せば、打たれない投球はできそうに思う。
渡辺、西村はナイスピッチング。中盤がしっかり組み立てられるのはタイガースの大きな強み。
城島は打撃の調子は上向き。打席での力み、気負いがやや減って、とっさの反応が利くようになった。大失投を逃さぬナイス満塁アーチ!
高めくそボールをD和田ばりにバックスクリーンに放り込んだ決勝満塁HRのマートンお見事。その打撃そのものも驚いたけれど、難しい球をファールで逃げて投手を追い込んでいく打席での集中が素晴らしかった。それまでノーヒット、やけに力んでいたけれど、なるほど大事な大事な奥さんの誕生日だったワケね。特大のプレゼント良かったね!
守っても好守連発。特に8回逆転されてなお二死二三塁、代打前田智徳、守備位置は前進左寄り、打たれた打球は右中間フェンスにまっしぐら、マートンまっすぐ追って追ってキャッチした後フェンスラバーにドン。抜けていれば逆転はなかったろう。捕ったことで絶対勝てると皆が思った。
5−0だった試合、5−6と8回ついにひっくり返されてそのウラ。繋いで作った一死満塁の好機。マウンドには左腕高橋、代打矢野のコールにスタンドが大声援で応える。この雰囲気に大ベテランが燃えないはずがない。
初球、第1ストライクが勝負。高く抜けたシンカー、タイミングは外された。しかし泳がされながら、左手一本になりながらもバットの芯に当てる。前進のサード右へ、併殺でチェンジと紙一重の打球がレフト前に抜けていく。この後の展開を決めた代打同点タイムリー。
「ジャンプしたいほどうれしかったけどこらえた」まだ同点、試合は終わっていない、オレはそんなタイプじゃない…矢野の心中は痛いほどわかる。
言われなくても、やるべきことをやってチームを支えている。今やこのチームは良きにつけ悪しきにつけ城島のチームだ。だけど、長い時間をかけて、その土台をこつこつ造り続けてきたのは矢野だ。ジャンプして喜ばせてもらったよ!
守備面ではちょいちょい記録に残らないミスがあった。相手にもいろいろミスがあって助けられた試合でもあった。でもなんだか「オモロいから許す!」と言いたくなるようなヤツラなのだ(笑)。
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阪神−広島5回戦(阪神4勝1敗、18時、甲子園、38157人)
広 島 000 040 020― 6
阪 神 401 000 05X―10
【広島】青木高 岸本 ベイル 横山 ●高橋(4勝3敗) 武内
【阪神】フォッサム 渡辺 西村 ○久保田(3勝1敗) 藤川
[本塁打]城島7号(神) 栗原4号(広) マートン7号(神)
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1試合2満塁HRは1996年新庄&塩谷以来14年ぶり二度目だって。その試合のことはよーく憶えているよ。ガラッガラの甲子園、おなじみどん尻最下位シーズンの最終戦、優勝バッテリー、木戸克彦捕手(現ヘッドコーチ)と中西清起投手(現二軍投手コーチ)の引退試合。2本の満塁HRは二人が顔見せ出場した直後1回ウラ、1イニング2本というお祭りだった。
4回まで好投のフォッサムだったが5回につかまった。内容的にはプロスピの分析通りか(知らんけどw)。しかしジャイアンツ戦、ドラゴンズ戦ではビックリするような好投をして、それ以外ではテキトーにやられるところに猛虎魂を感じる(安い猛虎魂ではある)。それでも4回すいすい投げてくれるだけでも、現状の台所を考えたらとても助かる。先発投手たちには非情かも知れないけれど、リリーフ陣への信頼感の方が高いのだから、5回途中だろうがもっと早かろうが、前倒しスイッチを使っていくのも手だと思う。
久保田がまた「話を面白くする係」。一昨年あたりの隅っこを狙う緊張感に耐えられなくなってしまう崩れ方とは違い、直球が上ずり、ことごとく甘くなってしまう大味なやられ方。確かに良くはない。1点差の8回を任せられる投球内容ではない。この役は渡辺、西村が担っていくべきだろう。しかしながら、ど真ん中の真っ直ぐを気持ち良く打たれたことと、その後に続くピンチを切り抜けたことで、逆転への気運が盛り上がって、話が面白くなったことは間違いない。冷静に立て直せば、打たれない投球はできそうに思う。
渡辺、西村はナイスピッチング。中盤がしっかり組み立てられるのはタイガースの大きな強み。
城島は打撃の調子は上向き。打席での力み、気負いがやや減って、とっさの反応が利くようになった。大失投を逃さぬナイス満塁アーチ!
高めくそボールをD和田ばりにバックスクリーンに放り込んだ決勝満塁HRのマートンお見事。その打撃そのものも驚いたけれど、難しい球をファールで逃げて投手を追い込んでいく打席での集中が素晴らしかった。それまでノーヒット、やけに力んでいたけれど、なるほど大事な大事な奥さんの誕生日だったワケね。特大のプレゼント良かったね!
守っても好守連発。特に8回逆転されてなお二死二三塁、代打前田智徳、守備位置は前進左寄り、打たれた打球は右中間フェンスにまっしぐら、マートンまっすぐ追って追ってキャッチした後フェンスラバーにドン。抜けていれば逆転はなかったろう。捕ったことで絶対勝てると皆が思った。
5−0だった試合、5−6と8回ついにひっくり返されてそのウラ。繋いで作った一死満塁の好機。マウンドには左腕高橋、代打矢野のコールにスタンドが大声援で応える。この雰囲気に大ベテランが燃えないはずがない。
初球、第1ストライクが勝負。高く抜けたシンカー、タイミングは外された。しかし泳がされながら、左手一本になりながらもバットの芯に当てる。前進のサード右へ、併殺でチェンジと紙一重の打球がレフト前に抜けていく。この後の展開を決めた代打同点タイムリー。
「ジャンプしたいほどうれしかったけどこらえた」まだ同点、試合は終わっていない、オレはそんなタイプじゃない…矢野の心中は痛いほどわかる。
言われなくても、やるべきことをやってチームを支えている。今やこのチームは良きにつけ悪しきにつけ城島のチームだ。だけど、長い時間をかけて、その土台をこつこつ造り続けてきたのは矢野だ。ジャンプして喜ばせてもらったよ!
守備面ではちょいちょい記録に残らないミスがあった。相手にもいろいろミスがあって助けられた試合でもあった。でもなんだか「オモロいから許す!」と言いたくなるようなヤツラなのだ(笑)。
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阪神−広島5回戦(阪神4勝1敗、18時、甲子園、38157人)
広 島 000 040 020― 6
阪 神 401 000 05X―10
【広島】青木高 岸本 ベイル 横山 ●高橋(4勝3敗) 武内
【阪神】フォッサム 渡辺 西村 ○久保田(3勝1敗) 藤川
[本塁打]城島7号(神) 栗原4号(広) マートン7号(神)
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