2012.03.21 Wednesday
高松での広島とのオープン戦。日程的には終盤だが、金本とブラゼルは帯同せず「最後の中盤戦」。マートンも開幕に間に合いそうもないということで、小粒な打線で臨んだ試合。両チームとも実戦が少なくなる中で、先発候補に長い回を投げさせるという目的を持った試合だった。
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先発はバリントンとメッセンジャーでともに5回をゼロ。安定感は制球力のあるバリントンの方が上だったが、球の力と緩急を使えるメッセンジャーの内容も上々だった。特にこの日はカーブに自信があったようで、3回二死満塁フルカウント、走者一斉スタートという一番すごい局面で、小宮山のサインに首を振って投げたど真ん中のカーブで3番梵を三振させたところはドキドキした。長い滞空時間の間、梵はいろんなことを考えただろうな(笑)。
まっすぐは高めに暴れていたが、まあそれを含めて上手くまとめる投球はもうすっかり落ち着いたもの。出来は良かった。
二番手は安藤。制球力勝負もすっかり自信が戻ってきた。グラブをひらひらさせるセットから静止不十分でボーク。二戦連続なのでこれはしっかりしないとね。ピンチを乗り越えるたびに緊迫した実戦感覚が戻ってきていることだろう。
カープの二番手大竹にはスキがあったため、毎回のように得点機を作れた。ものになったのは6回、先頭9番レフトでスタメンの伊藤隼がしぶとく左前に運んで出塁。平野がきちっと送って一死二塁。2番大和は一二塁間をゴロで破るという強いイメージで打席に入り、結果的には一ゴロだが進塁打。3番鳥谷のボテボテ投前内野安打相当(記録は投エラー)で決勝点となる1点が入った。
快打、連打で気持ちよく点が取れるに越したことはないが、例えばエース対決の投手戦になれば、こんな1点がどれほど大事になるか。そんな1勝がシーズンではどれほど大きいか。そう考えると、隼太の何とかする能力、平野の落ち着いたバント、大和の判断とワザ、鳥谷の脚力、いずれも一発長打にも匹敵する武器だと言える。
たしかにバリントンのキレの良いスライダーとパワフルな直球に手こずる。いい投手にいい投球をされたらそうそう点は取れるもんじゃない。この日の1点のように、先頭打者をいかに出して、プレッシャーをかけていくかがより重要になるのだが、その糸口すら掴むことなく5回で5三振、たったの2安打しかできなかった。シーズンでの対策を願うばかりだ。
守備では新井兄弟が「ぶちこわし未遂」。兄は楽勝ゲッツーコースなのに二塁送球が乱れてあわやオールセーフ。弟は最終回二死、最後の三ゴロをガチガチになって一塁へワンバウンド送球、兄が捕球して事なきを得たが、あわや「まさかの勝利逃しタイムリーエラー」になるところだった。1−0ゲームでは致命傷になるからホント頼む。「代走荒木と林のエンドラン空振り盗塁死」ともどもこの日の大反省プレーだ。びびらんと思いっきりやってくれよ。
久保と筒井がインフルエンザだとか、心配なニュースも多いけど、まあチャンスが回ってきたヤツが頑張ったらいい話。盛り上げていくしかないよ。
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