2012.03.25 Sunday
見ていてストライクボールやアウトセーフの判定で大きく有利不利が出ていたようには感じた。しかし先発スタンリッジの投球が甘く、本来の威力もなく、相手打者にことごとく振り切られていたのは間違いない。直前テストとしては、前回の問題点を修正しきれないまま不合格のマウンドで、昨年までの実績をもとに大丈夫などと、安易に判断できるような内容ではなかった。
守備ミスの多い試合。いろんなのが出てしまったが、思い切りに欠けるタイプのミスが多かったのが特に気がかりだ。状況にもよるが、最後の瞬間まで目一杯やった結果のミスと、迷いやあきらめを感じさせるミスとでは、意味が全然違う。チームの状態の悪さを物語っているようだった。
「過去の実績」特に「過去最高値」をカタログスペックとして採用する発想には疑問を投げかけて欲しい。機械ですら経年劣化や使い方によって発揮できる性能が変化するのだ。人間ならなおのこと、時間の経過を考慮して、パフォーマンスがどう推移しているか、能力がどう変化しているかを冷徹に見極めなければいけない。そのグラフが時間軸に対して上向きなのか下向きなのかによって、採用すべき選択肢が変わってくる。
「しがらみ」とひとくくりされる「選択肢の制限」こそタイガース最大の弱点であり、そのために生まれた「時間軸の喪失」によりチーム編成はいびつな状態になった。
秋期キャンプから春キャンプまでで首脳陣が打ち出した数々の方針は、その弱点に切り込みそうだと期待をさせたが、シーズンが近づくにつれ、以前と同様にまたグロテスクに浮かび上がってきた。
一つのアウトを取ることに全員が全力を集中させる。元気を出して声を出して、心を揃えて立ち向かっていく。それが和田監督の掲げた野球だ。
タイガースの悪しき伝統「過度な実績偏重」は、心を一つにしていく上で大きな邪魔になる。ファンを含めた集団の集中力と団結力を奪う。時間軸のあるグラフの線を見つめ、将来を見越しながら高い瞬間最大出力をキープする選択をしていくこと。
和田監督は「スパイスがあれば」という表現をしていたが、あれはどういう意味なのだろう。大航海時代、胡椒は金と等価だったというが、その頃の用途は防腐、防菌、防虫、防臭だ。いかに長く保存して腐りを遅らせるかが重要だった。その原始的な用途のためのスパイスならタイガースには不要だ。
新しい魅力を生み、食欲を増進させ、違う種類の素材を結合させ、燃焼効果を高め…という、現代風の利用価値のためでなければ、スパイスなんて意味がない。
キャンプで力を入れた投内連携、シートノックを謙虚に愚直に続け、そこから見えてくるものを正確に認識し、チームの姿を正していく。やがてそれがスパイスになって、チーム全体に良い影響を与えていく、目一杯思い切ったプレーがチームを盛り上げていく…その考え方に賛同する。迷わずやり切って欲しい。
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守備ミスの多い試合。いろんなのが出てしまったが、思い切りに欠けるタイプのミスが多かったのが特に気がかりだ。状況にもよるが、最後の瞬間まで目一杯やった結果のミスと、迷いやあきらめを感じさせるミスとでは、意味が全然違う。チームの状態の悪さを物語っているようだった。
「過去の実績」特に「過去最高値」をカタログスペックとして採用する発想には疑問を投げかけて欲しい。機械ですら経年劣化や使い方によって発揮できる性能が変化するのだ。人間ならなおのこと、時間の経過を考慮して、パフォーマンスがどう推移しているか、能力がどう変化しているかを冷徹に見極めなければいけない。そのグラフが時間軸に対して上向きなのか下向きなのかによって、採用すべき選択肢が変わってくる。
「しがらみ」とひとくくりされる「選択肢の制限」こそタイガース最大の弱点であり、そのために生まれた「時間軸の喪失」によりチーム編成はいびつな状態になった。
秋期キャンプから春キャンプまでで首脳陣が打ち出した数々の方針は、その弱点に切り込みそうだと期待をさせたが、シーズンが近づくにつれ、以前と同様にまたグロテスクに浮かび上がってきた。
一つのアウトを取ることに全員が全力を集中させる。元気を出して声を出して、心を揃えて立ち向かっていく。それが和田監督の掲げた野球だ。
タイガースの悪しき伝統「過度な実績偏重」は、心を一つにしていく上で大きな邪魔になる。ファンを含めた集団の集中力と団結力を奪う。時間軸のあるグラフの線を見つめ、将来を見越しながら高い瞬間最大出力をキープする選択をしていくこと。
和田監督は「スパイスがあれば」という表現をしていたが、あれはどういう意味なのだろう。大航海時代、胡椒は金と等価だったというが、その頃の用途は防腐、防菌、防虫、防臭だ。いかに長く保存して腐りを遅らせるかが重要だった。その原始的な用途のためのスパイスならタイガースには不要だ。
新しい魅力を生み、食欲を増進させ、違う種類の素材を結合させ、燃焼効果を高め…という、現代風の利用価値のためでなければ、スパイスなんて意味がない。
キャンプで力を入れた投内連携、シートノックを謙虚に愚直に続け、そこから見えてくるものを正確に認識し、チームの姿を正していく。やがてそれがスパイスになって、チーム全体に良い影響を与えていく、目一杯思い切ったプレーがチームを盛り上げていく…その考え方に賛同する。迷わずやり切って欲しい。
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