自称阪神タイガース評論家（跡地）

　そうなると６人ローテを予定しているタイガースの６人目が１回休みになるかも知れない。さて誰なのか誰なのかと報道を見つめていたのだけれど、遠征に帯同していたのは小嶋とのこと。６番手はこれがあるからね。杉山なんかは、そうやって出番が流れて、投げる時がなくなっちゃってチャンス掴めなかった年もあったから、天気の運も大事だ。

　小嶋は開幕ローテの経験もあるし、前回二軍戦でも結果を残したのである意味順当。筒井と同じように、本格的に化けてくれればチームにとってとてつもなく大きいという計算が和田監督にはあるのだろう。確かに、私自身も筒井＆小嶋に対してはずっとそういう眼差しだったし、今年はその時のように思える。

　でもそれもまた固定観念のような気もする。能見の成功例からの連想ゲーム的でもある。本当はもっと柔軟に、幅を拡げて考えていい。例えば高卒数年の素材型投手をどんどん上で試して欲しいと思う。ケガをしない投げ方だとか、プロとしての最低限のレベルさえクリアしていれば、投手に「二軍でのキャリア」なんて必要ないし、成長ピークを後にずらす意味もない。投げ勝てる時に使ってやるのが一番だ。「まだまだ若いのだから二軍で熟成」などといっていると腐ってしまうこともあるからね。

　一方で、マートンと交代で二軍行きとなった伊藤隼太の降格は納得だ。本人自身が公式戦の違いを実感しているようだから、早いこと実戦の中でレベルアップ調整をするのが近道。彼は慎重なタイプなんだね。ボールの追い方を見ているとそんな感じ。プロのレベルを一つ一つ自分の中で消化していくまでは、大怪我をしないように丁寧に進めようとする。それが消極性に見えてしまうのだけれど、そうじゃない。じっくりとやって自分のものにさえしてしまえば、自信を持ってやれる。

　鳥谷にも似たところがあったように思うが、さらに慎重タイプに見えるので、二軍のレベルを超えていくステップは必要だと思う。

人気blogランキング ＞＞