2012.04.08 Sunday
連続完封勝利でGに勝ち越し。甲子園開幕カードのジャイアンツ戦に勝ち越したのは1985年以来27年ぶり。ジャイアンツはとにかく点が取れず、31回連続無得点。これは1985年以来27年ぶり。その他1985年以来27年ぶりのデータをただ今絶賛検索中?(笑)
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オープン戦で元気だったベイスターズと大補強のジャイアンツが無得点地獄。オープン戦で高い完封負け率だったタイガースも似たり寄ったりなのだが、ツキに恵まれて負けずに済んでいる。こんな時こそ謙虚に、ひたむきに行かないとね。
9回ウラがなかったからではあるが、4度打席が回ったのは1番平野まで。打者28人3安打でまあホントよく勝ったものだ。しかも一番不安なスタンリッジvs杉内のマッチアップでね。でかいでかい。
攻撃についてはほとんど見るべきものはなし。初回の1点もエラーやイマイチ守備でもらった点だ。先頭平野バースデイクリーンヒット、攻撃面での勝因は、とにかくこの1本が出たことに尽きる。杉内の弱点は「立ち上がりの制球」と「クイック遅い」の2つだから。大和バントの構えで2球ボールの後、バスターエンドラン。まさにおあつらえ向きの速いゴロがベース寄りにいた二塁先発の藤村の正面へ。しかし「キター!」にこそ魔が潜んでいて、キャッチの前に走者の動きが気になって一塁側へ大きく弾く。立ち上がり、アグレッシブに勝負していこうという采配が吉と出て、結果的にエンドラン成功と同じ無死一三塁ができた。
ここで鳥谷ならなんとかしてくれる…普段ならそう言いたいところだが、杉内の球はまったく見えないようで、投げた6球はストライクどころか際どい球すら1つもなかったのに、フルカウントの末空振り三振。大和のスタートも悪かったのか、これは余裕で三振ゲッツー…というタイミングだったが二塁判定はセーフ。スロー映像をさらにコマ送りで見てみる。ベースカバーの坂本、ベースの手前で送球を受け後に引くようにタッチ、横で見ている塁審の目の前で、大和はセンター側に体を逃がして、さらに体を捻ってタッチを避けている。塁審自信満々ノータッチの判定だ。これ上手いショートなら前で捕らず、ベースぎりぎりショートバウンドで上から抑えながらタッチするところ。キャンプでトリがずっと練習してたやつだ。杉内のクイックは速くないが、逆に右足を長い時間、低い位置に上げているのでスタートを切りにくい。鳥谷のどうもならん空振りで最悪の三振ゲッツーというところだったが大和の芸が身を助けた。
一死二三塁。新井の当たりのわるーい三ゴロの間に平野生還。この時、杉内は完全に狂っていた。鳥谷には1球もストライクを投げられていない(鳥谷が勝手にボール球を空振りしただけ)し、この新井に対しても初球はスライダーが引っかかってワンバウンド。内外野は極端なシフトを敷かず、内野ゴロで1点もらえる形で、かえって杉内は力んでいるようだった。まあそれでも走者を気にしなければ得意の外角に逃げ落ちるチェンジアップは有効で、新井はなんとか引っかけた。1点くれるシフトでちゃんと1点にしたのだから、2010年代の4番はこれでいいのだ。もちろんいい当たりのショートゴロの方がもっと格好はいいだろうけど。
でもボテッとした三ゴロだったからのメリットは、二走大和が狙って狙って送球の間に三塁を陥れたこと。この辺は本当にステキ。二死三塁はブラゼル中飛で1点止まり。もちろんこれが決勝点になるとは原監督も思っていなかっただろうが、深層心理ではしっかり思っていて、必死で打ち消したかっただけなんだろうと思う。
他の攻撃については2回、3回に藤井と大和がヒットを打ったが、あとはひたすら杉内に三振させられただけ。8回の山口からと合わせて14三振(あっちは13三振)。打者二人に一人は三振とな。ゾーンに入ってしまったというのはあったが、中盤は何か揺さぶりをかけないとね。
この試合はジャイアンツ打線の不調に助けられたのは大いにあるが、守り勝ちと言って良いだろう。初回先頭坂本の初球打ち三塁右へのライナーを新井が良く反応して好捕で始まり、極めつけは5回小笠原のセンターへのライナー。
あらかじめ右寄りに構えていた大和、反応良くスタートして最後は横っ飛びでキャッチ、青い芝を腹で滑った。甲子園の外野によく似合う綺麗なファインプレーでスタンリッジを盛り立てた。見てて思ったのは、普通外野であれだけのダイブをすればいっぱいいっぱいのプレーだが、大和の場合はまだ余裕があった。もう15cmや20cmはいけそう。これはつまり、並の選手ならムリだと思う境界線が、もっと全然上にあるということ。赤星は俊足で守備範囲は広かったが、行けるかどうかの境界線はどちらかと言えば安全サイドに設定するタイプだった。新庄以来のヒットを減らすセンターになっちゃうかもよ。
同じ回、金本も左前のフライをよく捕った。それぞれの選手がそれぞれのレベルで一生懸命守っていれば投手も元気が出る。
逆に6回表二死一塁で、チェンジになるファールフライを新井が捕り損ねたところから、二死満塁の大ピンチになってしまう。際どい攻防だったが、ギリギリのところで天秤にかけて村田の気負いなどジャイアンツの負のパワーのおかげで切り抜けられた。しかし普通はあそこでひっくり返されて負けている試合だ。そこら辺は心しておかないとね。
スタンリッジは投手に四球を出したりで、必ずしも完璧とは言い難かったが、直球には力があり、そのおかげでスライダー、カーブもよく効いた。要所で三振が取れた…というか、三振してくれたというか、まあ次には繋がっていくであろう6回無失点だった。
ヒーロー選びに困るようなこの試合だが、1−0の7回に二番手で出てきて、高橋、小笠原、藤村の左三人を三者三振に仕留め、颯爽とマウンドを降りていった筒井はヒーローの風格があった。なんというか、駆け引きとか、配球とか、そういうことで抑えるというより、ボールそのものがよく見えない…打者のスイングはそんな感じだった。ま、調子悪い打者たちということで割引も必要だろうし、ノーコン投手という相手打者の先入観がいい方に働いている部分もあるだろうが、今の筒井にはそんなことは関係ないからね。いい場面でいい結果を残す→その自信で成長するという好循環。あとは使い方だ。ナイスピッチング!
8回榎田はようやく3人でスッキリ。9回藤川は先頭長野に浮いたフォークをヒットされ、スイッチが入った。最後はワンバウンドで二死二塁となったが、いい感じの開き直りで、いい感じの真っ直ぐが行き始めたのが収穫。これで通算199S。
杉内攻略という点では大いに課題を残してはいるが、ちゃんと一つ拾っといたのは大きい。動いて動いて、迫力で押し込んで1点もぎ取ったんだからね。見た目ショボくても、振り返って見ればそういうことよ。
スタンリッジも前日の能見を讃えたりなんかして、先発ローテの好連鎖はいい。岩田も何とか乗っかって、バックも最大の援護をして勢いつけてあげたい。相手の先発投手は可愛らしい顔の若いのが来るらしいけど、今日ばっかりはキチッとね。まず1点。1点ずつ。
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9回ウラがなかったからではあるが、4度打席が回ったのは1番平野まで。打者28人3安打でまあホントよく勝ったものだ。しかも一番不安なスタンリッジvs杉内のマッチアップでね。でかいでかい。
攻撃についてはほとんど見るべきものはなし。初回の1点もエラーやイマイチ守備でもらった点だ。先頭平野バースデイクリーンヒット、攻撃面での勝因は、とにかくこの1本が出たことに尽きる。杉内の弱点は「立ち上がりの制球」と「クイック遅い」の2つだから。大和バントの構えで2球ボールの後、バスターエンドラン。まさにおあつらえ向きの速いゴロがベース寄りにいた二塁先発の藤村の正面へ。しかし「キター!」にこそ魔が潜んでいて、キャッチの前に走者の動きが気になって一塁側へ大きく弾く。立ち上がり、アグレッシブに勝負していこうという采配が吉と出て、結果的にエンドラン成功と同じ無死一三塁ができた。
ここで鳥谷ならなんとかしてくれる…普段ならそう言いたいところだが、杉内の球はまったく見えないようで、投げた6球はストライクどころか際どい球すら1つもなかったのに、フルカウントの末空振り三振。大和のスタートも悪かったのか、これは余裕で三振ゲッツー…というタイミングだったが二塁判定はセーフ。スロー映像をさらにコマ送りで見てみる。ベースカバーの坂本、ベースの手前で送球を受け後に引くようにタッチ、横で見ている塁審の目の前で、大和はセンター側に体を逃がして、さらに体を捻ってタッチを避けている。塁審自信満々ノータッチの判定だ。これ上手いショートなら前で捕らず、ベースぎりぎりショートバウンドで上から抑えながらタッチするところ。キャンプでトリがずっと練習してたやつだ。杉内のクイックは速くないが、逆に右足を長い時間、低い位置に上げているのでスタートを切りにくい。鳥谷のどうもならん空振りで最悪の三振ゲッツーというところだったが大和の芸が身を助けた。
一死二三塁。新井の当たりのわるーい三ゴロの間に平野生還。この時、杉内は完全に狂っていた。鳥谷には1球もストライクを投げられていない(鳥谷が勝手にボール球を空振りしただけ)し、この新井に対しても初球はスライダーが引っかかってワンバウンド。内外野は極端なシフトを敷かず、内野ゴロで1点もらえる形で、かえって杉内は力んでいるようだった。まあそれでも走者を気にしなければ得意の外角に逃げ落ちるチェンジアップは有効で、新井はなんとか引っかけた。1点くれるシフトでちゃんと1点にしたのだから、2010年代の4番はこれでいいのだ。もちろんいい当たりのショートゴロの方がもっと格好はいいだろうけど。
でもボテッとした三ゴロだったからのメリットは、二走大和が狙って狙って送球の間に三塁を陥れたこと。この辺は本当にステキ。二死三塁はブラゼル中飛で1点止まり。もちろんこれが決勝点になるとは原監督も思っていなかっただろうが、深層心理ではしっかり思っていて、必死で打ち消したかっただけなんだろうと思う。
他の攻撃については2回、3回に藤井と大和がヒットを打ったが、あとはひたすら杉内に三振させられただけ。8回の山口からと合わせて14三振(あっちは13三振)。打者二人に一人は三振とな。ゾーンに入ってしまったというのはあったが、中盤は何か揺さぶりをかけないとね。
この試合はジャイアンツ打線の不調に助けられたのは大いにあるが、守り勝ちと言って良いだろう。初回先頭坂本の初球打ち三塁右へのライナーを新井が良く反応して好捕で始まり、極めつけは5回小笠原のセンターへのライナー。
あらかじめ右寄りに構えていた大和、反応良くスタートして最後は横っ飛びでキャッチ、青い芝を腹で滑った。甲子園の外野によく似合う綺麗なファインプレーでスタンリッジを盛り立てた。見てて思ったのは、普通外野であれだけのダイブをすればいっぱいいっぱいのプレーだが、大和の場合はまだ余裕があった。もう15cmや20cmはいけそう。これはつまり、並の選手ならムリだと思う境界線が、もっと全然上にあるということ。赤星は俊足で守備範囲は広かったが、行けるかどうかの境界線はどちらかと言えば安全サイドに設定するタイプだった。新庄以来のヒットを減らすセンターになっちゃうかもよ。
同じ回、金本も左前のフライをよく捕った。それぞれの選手がそれぞれのレベルで一生懸命守っていれば投手も元気が出る。
逆に6回表二死一塁で、チェンジになるファールフライを新井が捕り損ねたところから、二死満塁の大ピンチになってしまう。際どい攻防だったが、ギリギリのところで天秤にかけて村田の気負いなどジャイアンツの負のパワーのおかげで切り抜けられた。しかし普通はあそこでひっくり返されて負けている試合だ。そこら辺は心しておかないとね。
スタンリッジは投手に四球を出したりで、必ずしも完璧とは言い難かったが、直球には力があり、そのおかげでスライダー、カーブもよく効いた。要所で三振が取れた…というか、三振してくれたというか、まあ次には繋がっていくであろう6回無失点だった。
ヒーロー選びに困るようなこの試合だが、1−0の7回に二番手で出てきて、高橋、小笠原、藤村の左三人を三者三振に仕留め、颯爽とマウンドを降りていった筒井はヒーローの風格があった。なんというか、駆け引きとか、配球とか、そういうことで抑えるというより、ボールそのものがよく見えない…打者のスイングはそんな感じだった。ま、調子悪い打者たちということで割引も必要だろうし、ノーコン投手という相手打者の先入観がいい方に働いている部分もあるだろうが、今の筒井にはそんなことは関係ないからね。いい場面でいい結果を残す→その自信で成長するという好循環。あとは使い方だ。ナイスピッチング!
8回榎田はようやく3人でスッキリ。9回藤川は先頭長野に浮いたフォークをヒットされ、スイッチが入った。最後はワンバウンドで二死二塁となったが、いい感じの開き直りで、いい感じの真っ直ぐが行き始めたのが収穫。これで通算199S。
杉内攻略という点では大いに課題を残してはいるが、ちゃんと一つ拾っといたのは大きい。動いて動いて、迫力で押し込んで1点もぎ取ったんだからね。見た目ショボくても、振り返って見ればそういうことよ。
スタンリッジも前日の能見を讃えたりなんかして、先発ローテの好連鎖はいい。岩田も何とか乗っかって、バックも最大の援護をして勢いつけてあげたい。相手の先発投手は可愛らしい顔の若いのが来るらしいけど、今日ばっかりはキチッとね。まず1点。1点ずつ。
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