2012.04.14 Saturday
ドラゴンズとの1回戦は雨の甲子園。降り続く雨の中で観戦、応援していたみなさんも大変でした。お疲れさまでした。阪神園芸さんは土曜のデーゲームに向けて大変な作業なんだろうなあ。本当にいつもお疲れさまです。おかげさまで楽しませていただいています。
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エース能見vs成長途上の山内壮馬ということもあって、タイガースとしては絶対落とせない3連戦の頭。
能見はさすがの一言。悪コンディションの中、尻上がりに良くなるエースの投球。試合もシーズンも立ち上がりが心配だったけれど、すんなりと乗って行けそう。手応え十分の8回1失点無四球、素晴らしい投球だった。
球児は苦しいシーズン序盤になっているが、自分でなんとかするしかないよね。それだけの力もあるし、立場にいるのだから。
私の持論として、ホームのクロスプレーはプロ野球の花、大いにけっこうっなのだけれど、本塁憤死が二つとなると目立つ。でも二つのプレーを一緒にしちゃいけない。二死二三塁、平野のタイムリーで二走小宮山が刺されたプレーは、間違いだとは思わない。大島の守備力とポジション、小宮山の足、打球の質、アウトカウント、雨で手が滑ることと下の悪さ、ぜんぶひっくるめて久慈コーチの判断はゴーで良かったと思う。もうあとほんの少し小宮山が早く到達しなきゃいけなかったというだけのプレーだと思う。
一方、ダメ押しの1点を取り損ねた8回は状況が違う。一死一二塁、小宮山のヒットで二走関本が本塁憤死。これは久慈コーチの判断ミスだ。関本の足と大島の守備力との兼ね合いからすれば、大ミス待ちの「目のないギャンブル」だった。一死満塁として、代打桧山と平野で勝負、これで十分だった。
テレビのインタビューで、和田監督は「煮え切らない采配」を詫びていたが、いったいどの采配を指していたのだろうね。一つにはこの8回ウラがあったと思う。先頭の関本がクリーンヒットで出塁。まず当然「代走」という考えが頭をよぎっただろう。しかし下の悪さを極端に嫌がっているブラゼルを早々に下げて、すでに三塁関本&一塁新井の形に入っていたために、難しい判断になった。
回はすでに8回、2点差を守りきるということであれば確かに代走を出さないという判断はありだ。代走を出しても下が悪いから俊足効果を発揮できないかも…というのもある。ただその場合は戦略として、完全に守りに入っていくワケだから、戦術はあくまでも堅く堅く…となる。そうなるとやっぱり流れを変えるギャンブルプレーはやっちゃいけなかったね。
一方で守備の100点満点を犠牲にしてでも、ダメ押しのもう1点を取りに行く「代走大和」という判断も当然あった。うーん、その場合の最善手はなんだろうねぇ。新井兄、弟、城島から二人を組み合わせで一三塁を作るか、関本の代わりに大和をそのままサードに入れるか。大和は去年サードでエラー連発、珍しく守備で気弱なことを言っていて、今年はキャンプから一度も守ってないからそれは少し考えにくい。
和田監督が「煮え切らない」と言ったのがこの判断、采配のことだったかどうかはわからないが、私は関本そのまま、流れを変えないように手堅く攻めて、守りを固めて逃げ切る戦略で良かったと思う。久慈コーチと意志疎通ができていなかったことを「煮え切らない」と言ったのかも知れないね。
もし他に「煮え切らない」という表現が当たる箇所を探すなら、8回ウラ無死一塁に関本で、マートンにフリーで打たせたところかも知れない。「手堅く攻めて流れを渡さない」と戦略を決めたなら、バントで一死二塁を作っても良かった。「さすがにマートンにバントはもったいない」というのは、「感覚」なだけであって、勝つための「戦略」ではない。そういう意味では「煮え切らない」「目指すものと少し違う」と言えたかも知れない。
別なキーワードとして「走塁の修正」というのもあったから、関本突入の判断事態を「戦略の不徹底による煮え切らない判断ミス」と捉えたのかも知れない。
走塁といえばもう一つ。4回ウラ、ブラゼル左線技あり二塁打、マートン中前の連打で無死一三塁、金本フルカウントでマートンスタート、バットが折れてふらふらと小さく上がった打球はセンター大島の前に落ち、逆転のタイムリーヒットになる。しかし、マートンがこれを中途半端にウォッチして三塁を獲らなかったというまずい走塁があった。煮え切らない走塁だったね。
まずとにかく打球判断が悪い。そして、そもそもベンチのスタートのサインなんだから不運な打球で併殺になっても、それはベンチと打者が悪いのだから走ったったらいいのだ。だいいちマートンが打球を見るためにスピードを緩めた場所では、もし捕られたら戻りきれない場所。だったら止まらないで行ったったらいいのだ。
その他は、初回新井のプレーを含めて、下が悪いなりの一生懸命な野球ができていたと思う。
久慈コーチにとっては監督との意思疎通という点で大反省の日だったが、片岡コーチはしてやったりだったろう。まあよくバットが折れたし、まあよく外野の前に打球が落ちた。バットが折れるのは基本的にしっかり振っているからなのだが、いくつか種類がある。剛球投手の球に詰まって折れるというのは、しっかり振ったはいいがポイントが押し込まれすぎたことによる。
この日のはそれと違う。キレの良い多彩な変化球に対し、強引に打とうとせず、球をよく見て粘り強く食らいつくように、謙虚に反対方向を意識しながらしっかりスイングした。その結果、バットの先に球が当たって折れていた。打球はことごとくセンター方向、または反対方向に落ちた。打点をあげた新井、金本、平野だけじゃなく、小宮山のヒットも、俊介の今季初ヒットもそう。他の出塁、繋ぎの打撃もそう。打撃コーチの指示したとおりの打撃を全員でしていた。8番、9番もバントもしっかり決めて、心を揃えた打撃だったと思う。
さ、今日は球児完全休養にできるよう、また打線がんばって行こう。いいよ、タイガース。
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能見はさすがの一言。悪コンディションの中、尻上がりに良くなるエースの投球。試合もシーズンも立ち上がりが心配だったけれど、すんなりと乗って行けそう。手応え十分の8回1失点無四球、素晴らしい投球だった。
球児は苦しいシーズン序盤になっているが、自分でなんとかするしかないよね。それだけの力もあるし、立場にいるのだから。
私の持論として、ホームのクロスプレーはプロ野球の花、大いにけっこうっなのだけれど、本塁憤死が二つとなると目立つ。でも二つのプレーを一緒にしちゃいけない。二死二三塁、平野のタイムリーで二走小宮山が刺されたプレーは、間違いだとは思わない。大島の守備力とポジション、小宮山の足、打球の質、アウトカウント、雨で手が滑ることと下の悪さ、ぜんぶひっくるめて久慈コーチの判断はゴーで良かったと思う。もうあとほんの少し小宮山が早く到達しなきゃいけなかったというだけのプレーだと思う。
一方、ダメ押しの1点を取り損ねた8回は状況が違う。一死一二塁、小宮山のヒットで二走関本が本塁憤死。これは久慈コーチの判断ミスだ。関本の足と大島の守備力との兼ね合いからすれば、大ミス待ちの「目のないギャンブル」だった。一死満塁として、代打桧山と平野で勝負、これで十分だった。
テレビのインタビューで、和田監督は「煮え切らない采配」を詫びていたが、いったいどの采配を指していたのだろうね。一つにはこの8回ウラがあったと思う。先頭の関本がクリーンヒットで出塁。まず当然「代走」という考えが頭をよぎっただろう。しかし下の悪さを極端に嫌がっているブラゼルを早々に下げて、すでに三塁関本&一塁新井の形に入っていたために、難しい判断になった。
回はすでに8回、2点差を守りきるということであれば確かに代走を出さないという判断はありだ。代走を出しても下が悪いから俊足効果を発揮できないかも…というのもある。ただその場合は戦略として、完全に守りに入っていくワケだから、戦術はあくまでも堅く堅く…となる。そうなるとやっぱり流れを変えるギャンブルプレーはやっちゃいけなかったね。
一方で守備の100点満点を犠牲にしてでも、ダメ押しのもう1点を取りに行く「代走大和」という判断も当然あった。うーん、その場合の最善手はなんだろうねぇ。新井兄、弟、城島から二人を組み合わせで一三塁を作るか、関本の代わりに大和をそのままサードに入れるか。大和は去年サードでエラー連発、珍しく守備で気弱なことを言っていて、今年はキャンプから一度も守ってないからそれは少し考えにくい。
和田監督が「煮え切らない」と言ったのがこの判断、采配のことだったかどうかはわからないが、私は関本そのまま、流れを変えないように手堅く攻めて、守りを固めて逃げ切る戦略で良かったと思う。久慈コーチと意志疎通ができていなかったことを「煮え切らない」と言ったのかも知れないね。
もし他に「煮え切らない」という表現が当たる箇所を探すなら、8回ウラ無死一塁に関本で、マートンにフリーで打たせたところかも知れない。「手堅く攻めて流れを渡さない」と戦略を決めたなら、バントで一死二塁を作っても良かった。「さすがにマートンにバントはもったいない」というのは、「感覚」なだけであって、勝つための「戦略」ではない。そういう意味では「煮え切らない」「目指すものと少し違う」と言えたかも知れない。
別なキーワードとして「走塁の修正」というのもあったから、関本突入の判断事態を「戦略の不徹底による煮え切らない判断ミス」と捉えたのかも知れない。
走塁といえばもう一つ。4回ウラ、ブラゼル左線技あり二塁打、マートン中前の連打で無死一三塁、金本フルカウントでマートンスタート、バットが折れてふらふらと小さく上がった打球はセンター大島の前に落ち、逆転のタイムリーヒットになる。しかし、マートンがこれを中途半端にウォッチして三塁を獲らなかったというまずい走塁があった。煮え切らない走塁だったね。
まずとにかく打球判断が悪い。そして、そもそもベンチのスタートのサインなんだから不運な打球で併殺になっても、それはベンチと打者が悪いのだから走ったったらいいのだ。だいいちマートンが打球を見るためにスピードを緩めた場所では、もし捕られたら戻りきれない場所。だったら止まらないで行ったったらいいのだ。
その他は、初回新井のプレーを含めて、下が悪いなりの一生懸命な野球ができていたと思う。
久慈コーチにとっては監督との意思疎通という点で大反省の日だったが、片岡コーチはしてやったりだったろう。まあよくバットが折れたし、まあよく外野の前に打球が落ちた。バットが折れるのは基本的にしっかり振っているからなのだが、いくつか種類がある。剛球投手の球に詰まって折れるというのは、しっかり振ったはいいがポイントが押し込まれすぎたことによる。
この日のはそれと違う。キレの良い多彩な変化球に対し、強引に打とうとせず、球をよく見て粘り強く食らいつくように、謙虚に反対方向を意識しながらしっかりスイングした。その結果、バットの先に球が当たって折れていた。打球はことごとくセンター方向、または反対方向に落ちた。打点をあげた新井、金本、平野だけじゃなく、小宮山のヒットも、俊介の今季初ヒットもそう。他の出塁、繋ぎの打撃もそう。打撃コーチの指示したとおりの打撃を全員でしていた。8番、9番もバントもしっかり決めて、心を揃えた打撃だったと思う。
さ、今日は球児完全休養にできるよう、また打線がんばって行こう。いいよ、タイガース。
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