2012.04.20 Friday
去年、ペナントレース前半から飛び出したスワローズに驚嘆した。スーパースターが居並ぶわけでもない地味な打線なのに、上手いこと1点を捻り出したり、意外性のある長打が飛び出したりで、終わってみれば競り勝っている。叩き上げの小川監督が、選手の心をしっかり掴んで、チームの雰囲気作りを大事にした丁寧な采配で手堅く貯金を積み上げた。いい野球してるなあと思ったものだ。
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チームの勝利を最優先させる時、個人に対して非情にならなければいけない時がある。しかし非情ばかりでは個々の士気低下を招きかねないので、情けに厚い行動も同時に重要になる。小川監督は長年チームにいたことで、そこら辺の機微がわかっていた。
その頃のタイガースは、ある意味その逆の野球をやっていた。それなりのスターが並んでいるんだから、普通にやってれば勝てるはず…と、そこまで傲慢ではないにせよ、個を優先させる姿勢は徹底していた。自己責任という名の放任、バラバラ。
まだまだ始まったばかり、自チーム主催の3連戦に勝ち越したくらいで浮かれてはいけないが、少しずつタイガースの野球は変わってきている。
和田監督の采配は去年、一昨年の小川監督に比べてまだ甘いところがあると思う。たぶん伝統の「個優先」を時間をかけて、自然な形で変えていこうとしているのだと思う。
非情さはまだ足りないが、まずは「情け」を全面に出して戦っている。これは順序として正解のように思う。
安藤に勝ちをつけてやれ。筒井お前ならできる。そうやって一人一人への期待をストレートに表現しながら、チーム内の和を醸成していく。いずれ勝つために非情にならなければならない局面がたびたびおとずれる。その時にこの「情けに厚い監督」という姿が求心力になっていくだろう。
アウトを上手く使ってチャンスをものにしてくるスワローズ相手に、よく競り勝った。序盤はカウント球を積極的に打ちに行って成功。中盤からはボールに手を出さず、じっくり石川を追いつめていった。チームとしての攻め方が当たった。
逆転されても安藤を続投、またまた逆転、筒井にスイッチ。監督の「思い」を選手が感じて、現実に監督が思い描いたとおりの試合展開にしていく。ここがこの試合のしびれポイント。初めてのお立ち台、良かったね、筒井。今年はきっともっとすごいことが待っている。
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【コメント】
筒井、初めてのお立ち台。
マートン3打点。
鳥谷のヒット阻止のファインプレー。
新井の好走塁。
藤川の牽制球。
安藤の粘りの投球。
などなど
いい面が沢山ありました。
こういう野球を続けていく限り、首位は安泰!
| Yalkeys | 2012/04/20 9:51 AM |
逆転、逆転、また逆転と見ている方にはたまらなく面白い試合でした。
6回の安藤続投は、試合の責任を持たせる為の1イニングだったと思います。
打たれました、ハイ交代!ではなく、先発投手のQSをシッカリと達成させる事で
打線に奮起を促したのでしょう。
結果再逆転という最高の結果に繋がった。
後を、昨秋から本来の実力を発揮し始めた筒井。
段々劇場型も板に付いてきた(笑)榎田。
盤石の守護神、球児と繋いでの勝利。
早くもマスコミではT(筒井)E(榎田)Q(球児)だの、TEKという文字が見えてるようです。
幸いにも、良い形での勝利が多く実現しているタイガース。
首脳陣・選手・裏方さん、チーム全体が「こうありたい」形を作り上げて行って欲しいです。
| 西田辺 | 2012/04/20 10:04 AM |
見応えたっぷりの試合でした。
筒井の一皮剥けたことを確信させる姿もそうですけど、チームとしてのせめぎあいも見せました。
石川・安藤、どちらも制球力が信条の投手に対して、阪神・ヤクルト共に徹底した反対方向へのバッティング。
ヤクルトは特に狙いを絞ってきてる感じでしたし、その中で苦しい場面も多かったですが、なんとか競り勝った。
去年から全員野球で競り勝ってきたヤクルトと、
こういう試合ができるチームになったんだなあ、と感慨深かったです。
| 梅虎 | 2012/04/20 10:25 AM |
昨日は理想通りの守り勝つ野球ができました。榎田はヒヤヒヤしたけど(^_^;)
鳥谷の美技で最小失点に抑えて、新井もボール球に手を出さずヒットや四球を選んで得点に絡んだし。
最近すっかり7回の男になった筒井の初お立ち台。ラジオ解説の赤星氏が「筒井がお立ち台じゃないと僕は納得しませんよ」と言ったとおり筒井が選ばれてさすが!と思いました。
そういえば本来は7回を任すずであったコバヒロは何やってるんだろう?復活してほしい。
| ガク | 2012/04/20 10:29 AM |
この前の安藤のヒーインといい、筒井のヒーインといい「苦労人」のヒーインにはジーンときますね!
開幕当初Twitterで「筒井」を連呼していたtoraoさんの笑顔が浮かぶナイスゲームでした。
なんか事が上手く運び過ぎて「違和感」を覚えるのは私だけ!?
| 虎ジジィ | 2012/04/20 11:48 AM |
筒井にはタイプは違うけど、中日の小林、巨人の山口のような投手になってほしいですね!
逆転したあとの回をしっかり0で抑える。こういう役割の投手が今後絶対必要になってきますから!接戦に強いチームになるため、筒井にはまだまだ頑張ってほしいです。
昨夜のスポルトでは早くもT(筒井)E(榎田)F(藤川)で紹介されてたみたいですね(笑)
マスコミもどんどん利用して、新しい勝利の方程式を確立してほしいです。
今日はエース能見!完投勝利が見たいですね(笑)
| なかっち | 2012/04/20 12:28 PM |
昨日は甲子園で勝利をいただいて帰りました。
筒井の初ヒーイン良かったですね。
鳥谷と同期で共に自由枠で入団。
着々とチームの中心選手として進化する同期にあせりも有ったと思います。
このまま定着して欲しいです。
昨日の続きでなんですが、私のコメにいくつかご意見いただいてありがとうございます。
まあ、走る走らせないは試合展開の機微によるものなんで何が正解というもんではありませんが、
ひとつだけ私に懸念がよぎったもんですから書かせてもらったんです。
それは去年、金本の連続試合出場をストップさせた俊介の盗塁死にからんで金本が「セオリー」
とい言葉を使ってやんわりと俊介の走塁を批判したことがありました。
それが本当に「セオリー」に反しているのかどうかは私は何ともいえませんが、
もし、若手選手が塁に出て二死でベテラン打者を迎えた時、あの「セオリー」という言葉が
よぎってしまうことで何らかの自制が働かないだろうか?という心配。
自分が走って盗塁死すればベテラン選手の職場(一打席)をフイにしてしまうことへの遠慮。
もしあの時、大和の脳裏にそんなことがよぎっておれば、監督からの「行けるなら行け!」という
中途半端な指示では中々スタートがきりづらかったんではないでしょうか。
そんなこと思い過ごしやで・・・であれば良いんですが、ちょっとそんな懸念がよぎったものですから。
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いわほー | 2012/04/20 12:39 PM |
トラオさんのおっしゃる通り。ただ、真弓さんは色々と気を遣うばかりでやりにくかったと思います。真弓さんは、その我慢強く実直な人柄でよい選手を集めてくれた気がする。
そして和田監督が試行錯誤していてくれるんで、飽きられない野球、してくれると思います。
| 虎ねえ | 2012/04/20 12:54 PM |
19日までのセ・リーグ打率10位の中に阪神の選手は一人もはいっていない。
それなのに一位をキープしている。
和田野球の采配がうまくいっている証?(ホームランの数は別)
トラオさんの言われるように阪神タイガースの野球は変わってきているのでしょうね。
熱い戦いを勝ち取った後の和田監督へのインタビューでは、惚れ惚れするような男らしい熱い顔をしています。
これからも何回も何回も見たいものですね。
| トラ11 | 2012/04/20 3:17 PM |
安藤の3回の先発登板はどれも良い内容でしたが、点を取られた昨日は、ボールの質は最高で、ストレートの伸びや球速はベスト、変化球のキレも最良でした。コントロールは最良とはいえないまでも悪くない感じでした。
しかし、昨日はこれまでと違い点を取られていたし、調子が良かったけれど、調子に乗りすぎてストレート押しの配球になったり、高めにはずす球を中途半端な高さのボール球にしてヒットにされたり、細心さを欠いていたように思いました。
・・・その割りにランナーを置くとボール球がはっきりしすぎるボールコースになったりで、まだ実戦慣れしていないバッテリーのせいか、『危うい好調』だったかもしれません。
故に、後続の救援投手陣と逆転してくれた打撃陣は本当にいい仕事をしたと思います。
これで安藤は負けなし3連勝。内容的にもエース復活でしょう。ただし、開幕投手時代は名目エースでしたが、以前能見が一皮剥けたように、こんどこそ本物のエース誕生が見られるかもしれません。本当に15勝ぐらいはやれそうに見えませんか?
| 熊虎 | 2012/04/20 5:47 PM |
いい試合でしたね……紙一重でしたが、いい加減金本は外して欲しいです。若手が出れませんしね。
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葱団子 | 2012/04/21 7:35 AM |
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