自称阪神タイガース評論家（跡地）

　あそこまで行ったら勝てばいいのに最後はこの日大活躍の鳥谷が倒れて引き分け。2-1からボール球をファールしちゃったのが惜しかったね。大量リードを許しても、再び引き離されても食い下がって追いついたのはよかった。９−９という近頃では珍しい景気のいい試合だったが、その経済効果のほとんどは井口さんが原因という試合。打っては満塁HR含む３本の適時打で６打点。守っては先発グライシンガーの足を引っ張り大量失点の引き金になったフライ落球と、イージーゴロをぽろりで勝ちをフイにした同点タイムリーエラー。ザ・帳消し。

　あきらめないで食らいついて、最後まで見ている人の興味を失わせなかったのは良かったけれど、試合の内容はあまり良くなかった。先発岩田は自分のミスから毎度おなじみ「なんてツイてないんだ」という展開になる。登板機会がないところ先発から中継ぎに一時配転の久保に投手を変えれば、いきなりの大失投でグランドスラムを食らう。試合の向きがわからなくなった後、大事だった渡辺が２失点もいたかった。

　打つ方では最後にいい繋ぎのヒットはあったけれど、１回、４回、６回と鳥谷のタイムリーが出た後で、４番金本にもう１本が出ていたらというのと、６番ブラゼル７番新井に当たりがなかったのがね。この６，７番どうしても切り離してもらえない。間にしぶとい系を入れて６番に置けば、みんなが生きる形になるという主張は毎日の通り。

　まあ展開の妙や相手のエラーがあったとはいえ、８番９番１番２番で１４回出塁し、犠打も二つ決めて、クリーンナップ（ほぼ鳥谷一人だったけど）がしっかり返せば点が入るということだね。

　平野久々３安打ナイス、守備のミスもたまにはあるさ、気にすんな。大和は３打点の凡フライ「エラー」（記録安打）よりも四球とバントが良かった。ラッキーラッキー。鳥谷は完全復調頼むよ。良太、柴田、桧山、関本のベンチメンバー、それから風向きを完全に変えた福原、筒井、そして貫禄の球児みんないい仕事した。

　タイガース的には、誰かのミスをカバーして大敗を引き分けにしたという意義ある試合としていいと思う。この期に及んでまだロッテに１０点取られてボロ負けするのかよ…と一瞬覚悟したしね（笑）。

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