2012.06.01 Friday
3安打しても注目されず、打点を積み重ねても目立たず、凡退・エラーが異常にに目立ち、スタメン外れるとニュースになる。つくづく新井というのは特異な選手。ある意味幸せな選手だ。
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ということで新井をスタメンから外し、打順を組み替えた試合は、印象に残るプレーがたくさんの好ゲームになった。
試合のベースは、スタンリッジと藤岡の我慢比べ。藤岡は気の入った直球、遅いカーブ、左打者が逃げ出すようなスライダーを堂々と投げ込む投球で、尻上がりに良くなった。スタンリッジはほぼ毎回先頭を出してしまったが、とにかく切れずに粘り強く制球してしっかり試合を作った。どちらも勝ち投手にふさわしいような投球だった。
筒井vs内は互角でも、藤川vs薮田の差で勝てたような気もする。
勝負を決めたのはブラゼルの集中力だったけれど、9回表関本の守備も貢献度の高いモノ。二死三塁、フルカウントから藤川が投じたフォーク、打者塀内はバットの先、へんな回転がかかったボテボテ。関本は非常に落ち着いていて、一拍置いてからグラブで打球を確保、素速い送球で一塁送球した。少しでも間違えば一塁セーフ、ミスしやすいイヤらしい回転の球。状況判断の良い守備力が生きた。
藤井の先制HRは、まさに打順変更の効果だと思う。今までの打順は「打てる順」だから、投手にしてみればきちんきちんと進めて行けばいいから心が揺れない。この打順だと「機能のジグザグ」だから投手が勝手にストーリーを作って失敗してくれる。6番関本はめんどくさい、7番ブラゼルはとにかく一発警戒で間違わないように、8番藤井でやっと気が抜けそうだな…。オーダーを見た瞬間にイメージするだろう。ところが実際は、回の頭、関本があっさりで、逆にブラゼルが意外と粘ってきた。まあともかく8番、9番でほっとするところ、初球をガツンといった。下位打線がようやく相互補完可能な形になったと思う。
機能を高めた打順変更は、打者の意識を変えたと思う。オーダー表に「打つのを待つだけはやめて、作戦を使って点を取るよ」と書いてあるようなものだからね。ただそれだけで、選手の意識が「打つこと」より「自分の役割」に向かう。ここにたどり着くのにこれだけ時間をかけたことに、イライラを禁じ得ないけれど、時間を掛けたことのメリットもあるかもしれない。まだようやく6月になるところなのだから。
少し前までは打席の中でパニックだったマートンとブラゼルが、冷静に自分への攻め方、投手のパターンを予測し、対応できるようになっているのが大きい。アレかコレで攻めてくる。アレはなんとかファールで逃げられるだろうから、コレにだけは食らいつけるように備えておこう、もし何かの間違いでアレが甘いコースに来たら落ち着いて仕留めよう…頭を冷静に整理して球を待てていたように見えた。
フォークを見切ってフルカウントにして、エンドラン成功に結びつけた9回ウラのマートン、素晴らしかった。
高め直球への備えを意識しながら、低めのフォークにしっかりついていったブラゼル、他の打席を含めて本当にいい集中だった。来日初のサヨナラ打おめでとう。
ブラゼルのほっとしたような誇らしげな顔。我がことのように笑顔が弾けたマートン。投手も守備も打線も、我慢して粘りに粘った末に掴んだいいサヨナラだった。
6番に粘れて勝負強いタイプを入れ、7番に一発の怖さがある打者を入れてくれることをずっと待ってた。そしてエンドランでチャンス拡大する戦術もずっと待ってた。それらによって勝利を引き寄せられたことに個人的には大満足だ。まだスムーズにはいかなかったが、これがスタイルとして確立されるといいな。
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試合のベースは、スタンリッジと藤岡の我慢比べ。藤岡は気の入った直球、遅いカーブ、左打者が逃げ出すようなスライダーを堂々と投げ込む投球で、尻上がりに良くなった。スタンリッジはほぼ毎回先頭を出してしまったが、とにかく切れずに粘り強く制球してしっかり試合を作った。どちらも勝ち投手にふさわしいような投球だった。
筒井vs内は互角でも、藤川vs薮田の差で勝てたような気もする。
勝負を決めたのはブラゼルの集中力だったけれど、9回表関本の守備も貢献度の高いモノ。二死三塁、フルカウントから藤川が投じたフォーク、打者塀内はバットの先、へんな回転がかかったボテボテ。関本は非常に落ち着いていて、一拍置いてからグラブで打球を確保、素速い送球で一塁送球した。少しでも間違えば一塁セーフ、ミスしやすいイヤらしい回転の球。状況判断の良い守備力が生きた。
藤井の先制HRは、まさに打順変更の効果だと思う。今までの打順は「打てる順」だから、投手にしてみればきちんきちんと進めて行けばいいから心が揺れない。この打順だと「機能のジグザグ」だから投手が勝手にストーリーを作って失敗してくれる。6番関本はめんどくさい、7番ブラゼルはとにかく一発警戒で間違わないように、8番藤井でやっと気が抜けそうだな…。オーダーを見た瞬間にイメージするだろう。ところが実際は、回の頭、関本があっさりで、逆にブラゼルが意外と粘ってきた。まあともかく8番、9番でほっとするところ、初球をガツンといった。下位打線がようやく相互補完可能な形になったと思う。
機能を高めた打順変更は、打者の意識を変えたと思う。オーダー表に「打つのを待つだけはやめて、作戦を使って点を取るよ」と書いてあるようなものだからね。ただそれだけで、選手の意識が「打つこと」より「自分の役割」に向かう。ここにたどり着くのにこれだけ時間をかけたことに、イライラを禁じ得ないけれど、時間を掛けたことのメリットもあるかもしれない。まだようやく6月になるところなのだから。
少し前までは打席の中でパニックだったマートンとブラゼルが、冷静に自分への攻め方、投手のパターンを予測し、対応できるようになっているのが大きい。アレかコレで攻めてくる。アレはなんとかファールで逃げられるだろうから、コレにだけは食らいつけるように備えておこう、もし何かの間違いでアレが甘いコースに来たら落ち着いて仕留めよう…頭を冷静に整理して球を待てていたように見えた。
フォークを見切ってフルカウントにして、エンドラン成功に結びつけた9回ウラのマートン、素晴らしかった。
高め直球への備えを意識しながら、低めのフォークにしっかりついていったブラゼル、他の打席を含めて本当にいい集中だった。来日初のサヨナラ打おめでとう。
ブラゼルのほっとしたような誇らしげな顔。我がことのように笑顔が弾けたマートン。投手も守備も打線も、我慢して粘りに粘った末に掴んだいいサヨナラだった。
6番に粘れて勝負強いタイプを入れ、7番に一発の怖さがある打者を入れてくれることをずっと待ってた。そしてエンドランでチャンス拡大する戦術もずっと待ってた。それらによって勝利を引き寄せられたことに個人的には大満足だ。まだスムーズにはいかなかったが、これがスタイルとして確立されるといいな。
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